目次 | 主な登場人物 | ||
第1章 カルテットの客 第2章 私刑 第3章 身元確認 第4章 遺書 第5章 危険への接近 第6章 最後の挑戦 解説 縄田一男(文芸評論家) |
ISBN978-4-334-73824-2 2005/2/20初版1刷 光文社文庫 に1-88 533円(税引) 312ページ |
さくら車掌長・山下 元警視庁警部・山内文男 及川やよい、やよいの両親・及川俊郎、美津子夫婦 S大・小池教授 あさかぜ82号車掌・伊集院、乗客・谷川ゆき、添田ひろみ 長山卓也、杉浦明、原田めぐみ、佐川 小川俊一、弟・健二 小野内ゆう子、小島弓子、石本美矢子 中川修一郎 ひかり315号専務車掌・川上 捜査陣 十津川警部・亀井刑事・西本刑事・日下刑事 清水刑事・田中刑事・三上刑事部長 科研・久保技官 東京調布警察署・佐々木刑事 山口県下関署三田警部、長崎県警松山警部 | |
東京駅に着いた寝台特急「さくら」の個室から、男女の射殺死体が見つかった。 さらに所持品から五千万円の札束が。その札は四前年の少女誘拐殺人事件で、身代金に使われたものらしい。 少女の父親が、犯人に復讐したのか?しかし、彼は同じ日に先行する寝台特急「あさかぜ」に乗っていたとの証言が!九州から東京へ。 時刻表トリックに十津川警部が挑む。(裏表紙文参照) |
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この事件での私が注目した事は、犯人が「あさかぜ」から、「さくら」へ乗り移り、再び、終着の東京駅まで、「あさかぜ」に
戻るというアリバイとなります。不安定な車での移動は、やはり途中で事故渋滞がありできないという設定です。 もう東海道・山陽の鉄道路線には、現在、ブルートレインは走っていないので、今となっては、時刻表を見て、自らがアリバイ崩しができない ところが残念でした。本に時刻表を掲載してあれば、私みたいな鉄道ファンにとっては、ありがたいものだったかもしれません。 当時は、この「あさかぜ」も臨時列車が出るほどの、ブルートレイン全盛期。新幹線は、「のぞみ」はまだ登場して いない時代だったみたいですが、やはり追いかける手としては、新幹線ですよね。ちょっと昔の事ですが、想像しながら、読んでみると おもしろい作品です。 評価 ☆☆☆☆ 星4つ(星5つで満点) 「さくら」から「あさかぜ82号」に移る方法は? |