桜の下殺人事件
目次 主な登場人物
第1章 狂気の海
第2章 狂気の七滝
第3章 過去を探ぐる
第4章 カウンセリング
第5章 湖の死
第6章 洗脳
第7章 最後の切り札

ISBN4-575-50747-4

2000/10/12第1刷
2004/9/20第2刷
双葉文庫
524円(税引)
293ページ
三田村刑事の彼女・日野由加
板前・原田健一
小島繁・秋野圭子
女将・丸山京子
山田宏一・金本亜木子
長谷川匡・金田雅彦
精神科医・岩本、的場真、香取信一郎
松波文江・ 十津川の妻・直子

捜査陣
十津川警部・亀井刑事・西本刑事・三田村刑事
田中刑事・本多一課長・三上刑事部長

愛知県警吉田刑事・井上刑事
長野県警岡部警部
初動捜査班中村警部
三河湾・西浦温泉で白昼の惨劇が起きた。
旅行者の女性が、突然、宿泊先の板前を殺し、直後に自殺を遂げたのだった。
捜査が進むにつれ、伊豆半島河津七滝、下諏訪とまるでこれを再現するような事件が続発している事が判明した。
十津川警部は、この事件のうらにある符丁に着目していた。
(裏表紙文参照)
この事件のテーマは「多重人格」。題名や表紙には桜が取り上げられ、優雅な感じがしますが、 結構内容とは印象が違いました。
多重人格は、宮崎勤事件で話題となりましたが、精神障害で多重人格と分裂症とは同じように取られそうですが、 分裂症は荒っぽさと優しさが同居している状態で、酒を飲むと乱暴になるという現象との事。例えばその乱暴した事の 記憶はどこかに残されています。一方、多重人格の場合、荒っぽいAという人の時は、Aの人格のみが出て、優しいBと いう人の時は、Bの人格のみが出るという症状で、Aの時に暴力を振っても、Bに変わった時はけろりと暴力を振った事など していないという表情になるという事です。ちなみに、筆跡まで変わってしまうというのが、多重人格の特徴との事。 今更ですが、「お〜、なるほど」と思いました。
私は血液型がAB型なのですが、それだけで二重人格だなんて言われましたが、これは病気ではないので、あしからず(笑)

評価
☆☆☆☆ 星4つ(星5つで満点)      テーマは「多重人格」です。