京都嵐電殺人事件
目次 主な登場人物
第1章 あるレース
第2章 東京と京都の間
第3章 京都スケッチ
第4章 嵐電会の真実
第5章 過去の怨念
第6章 嵐電と江ノ電
第7章 全ての終わり    
ISBN978-4-334-07705-1

2011/3/25初版1刷
カッパノベルズ
781円(税引)
210ページ(新書サイズ)
嵐電会のメンバー(7名)
 出版社編集長・岩田浩一
 フリーカメラマン・後藤大輔
 公務員・神谷要、妻・理香
 大学生・北条綾乃(十津川班北条早苗刑事の妹)、井上あすか
 村西美奈子

北林亜紀、母・亜矢子
元検事・足立隆一郎
京都市長秘書・広野由美子
大河内理恵、母・八重、父・智成
京都新報記者・川島明

捜査陣
十津川警部・亀井刑事・西本刑事
北条早苗刑事・三田村刑事
三上捜査部長

京都府警生活安全課三沢警部
京都府警捜査1課沼田警部、早川刑事
京都の名所旧蹟を結ぶ路面電車、京福電鉄(嵐電)を愛する団体、嵐電会。
彼らが嵐電を使って三つの寺社を巡り、優れた写真を撮った人に賞金を出す、というレースが行われた。
ところがレース途中でメンバーの夫婦が殺害された。いったい誰が、どのようにして、何のために?そしてその翌日、東京でも殺人事件が…。
(裏表紙文参照)

本作品は、「小説宝石」2011年5月号〜11月号まで連載。
文中に出てきたが、この京福鉄道は当時の電力会社であった京都電燈が前身の会社であったようです。
ちなみに、現在では 親会社である京阪電鉄が出頭株主になっており、約42%を保有しているとの事。事件中、大河内理恵の父が、個人の大株主となっていたが、 ウィキュペディアによると、約8%を財務省(財務大臣)が保有しているという。
これは、以前の大株主の死去により、相続税の物納として 収められたものという事です。

又、嵐電と江ノ電は実際、2009年10月14日に姉妹提携しており、モボ631形が江ノ電塗装をして「江ノ電号」として、 平成23年3月末まで運行している模様。逆に江ノ電では、「嵐電号」が運行されているという。できれば、写真を撮ってみたいと思う。

この作品に関してですが、早くからある人を犯人とするが、動機という形でこだわっているが、最後に、アリバイがある意味簡単に説けてしまい、 ちょっと残念な気がした。

評価
☆☆☆ 星3つ(星5つで満点)   京都・有名寺社巡りレースで殺人!(表紙帯参照)