十津川警部
特急「雷鳥」蘇る殺意

目次 主な登場人物
第1章 謎の青酸中毒死
第2章 ブログの世界
第3章 最初に戻って
第4章 新展開
第5章 ある小説
第6章 真相への接近
第7章 終章への扉
解説 山前 譲
ISBN978-4-08-746240-1

2007/12/20初版
集英社文庫
505円(税引)
高柳修
木谷由紀
森山信行
当時のお座敷列車車掌・田村浩一
石川県警元刑事・本間浩之
安原明
元雑誌社社長・小堺泰典
佐々木進
十津川の妻・十津川直子

三田村刑事・北条早苗刑事
三上刑事部長
石川県警酒井警部
平成元年2月、和倉温泉へ向かうお座敷グリーン車で若い女が不審死を遂げたが、自殺か他殺か、
真相はわからぬままとなった。15年以上経って、事件の起きた車両を買い取って庭に保存している高柳という男が、
奇妙な掲示板を出す。事件当日、この車両に乗っていた人に話をききたい、謝礼に10万円払うという主旨だった。
やがて、高柳のもとへ話をしに来た若い男が殺され…。時効を迎えた事件が新たな連続殺人を呼んだ!?
東京・金沢を結ぶ推理行に十津川警部が挑む。 (裏表紙文)
以前、特急「雷鳥」に連結していたらしい「だんらん」というお座敷列車での殺人事件がキーとなります。
乗った方いらっしゃいますか?
先日、北陸フリーキップを利用して和倉温泉まで行ってきました。一駅分だけのと鉄道に乗ってきました。
和倉温泉というと、当然の如く温泉街の中の駅というイメージを持ちましたが、意外に駅自体は温泉と離れた場所にあるようです。
これでは、小説の中に書かれてあるように、タクシーなどに乗って雷鳥に乗車していた客らは、
あっという間にいなくなってしまうのは、わかるような気がします。
この事件は、ちょっと独特なケースだったようです。そのケースとは何か?
又、なぜ時効を迎えた事件なのに16年も経ってからも関連した事件が起きるのか?
ここのところ、ちょっと流行の影が見えたブログも登場するこの作品。なかなかおもしろかったです。

評価
☆☆☆☆☆ 星5つ(満点評価) 北陸を旅したので、ちょっとサービス。