風の殺意・おわら風の盆
目次 主な登場人物
第1章 失踪
第2章 1枚のポスター
第3章 胡弓の音
第4章 幽霊
第5章 ドラマ始まる
第6章 告白
第7章 風に吹かれて
ISBN4-16-745426-2

2004/9/10第1刷

文春文庫に 3-26
514円(税引)
311ページ
田村誠・小野寺ユキ
バーテンダー・安田
カメラマン・三浦利也(1年前死亡)、未亡人・弘子
八尾観光協会・安田課長
八尾地元カメラマン・小田守、妻・保子
木村鉄也(3年前死亡)
八尾新報記者・高見専一郎
中央エンタープライズ監督・大塚英治、映画カメラマン・大下
俳優・秋山真二、女優・酒田えりか
芸者・君香、八尾町長
弁護士・根本

捜査陣
十津川警部・亀井刑事・西本刑事
富山県警八尾警察署今井刑事、吉田巡査部長、木村謙介巡査、署長
沖縄で起きた写真家殺害事件を捜査する十津川警部。失踪した女友達の行方を追うカメラマンの田村。
奇しくも二人は、どちらの事件も富山県八尾で行なわれる祭「おわら風の盆」に絡むことを発見する。
胡弓の音が響く町を訪れた二人の前で、三年前に起きた悲しい事件の秘密と、沖縄と八尾を結ぶ謎が徐々に明かされていく。(裏表紙文)

初出版は「オール読物」2001年5月号〜11月号
単行本 2002年2月 文藝春秋刊
おわら風の盆は、富山県富山市八尾町で毎年9月1日〜9月3日に行われる富山県を代表する祭りとの事。
由来は、江戸時代の元禄15年(1702年)に、町外に流出していた町づくりに関する重要な秘文書を、町衆が取り戻したことを喜び、 三日三 晩踊り明かしたことにするとされています。その後、この3日間がうら盆になり、やがて二百十日の厄日に五穀豊穣を 祈願する風の盆という祭りになった模様です。この本祭に合わせ、都会に出た人が帰ってくるとか、祭りを見ようとする観光客などで、 宿がいっぱいになるという事。泊まれない人は、富山中心部のホテルや黒部の宇奈月温泉などに回るほどの賑やかさとなるとの事。

この作品は、人気がある十津川警部・祭りシリーズと言われる中で、「祭りの果て、郡上八幡」に次ぐ2作目として刊行されたもの。 十津川警部や亀井刑事が登場する仕方が、ちょっと違う感じがします。

評価
☆☆☆☆ 星4つ(星5つで満点)   3年前、おわら風の盆で何が起きた