ミステリー列車が消えた
目次 主な登場人物
東京駅
身代金
ゆうづる13号
追跡
新たな殺人
赤いトランク
車両基地
六つの条件
コンクリートの檻
マニア
新たな難問
三人の人質
聞き込み
レーダースクリーン
ライフジャケット
南の空へ

解説 北上次郎(評論家)
ISBN978-4-10-128502-3

昭和60年1月25日発行
平成19年1月10日54刷

新潮文庫 に_5_2
590円(税引)
409ページ
月刊「旅窓」記者・津山研一、同僚で婚約者・乗兼由紀子
俳優・西本功
東京駅・青木助役、鳥取駅長、阿部助役、京都駅助役
国鉄総裁・木本、総裁秘書・北野浩、国鉄旅客局長・柴田
太陽興業・石山清之
大阪鉄道管理局・上原車掌、浅井管理局長、日下営業部長
親睦団体「ねんにかい」世話役・太田
アルバイト・石立英夫
向日町運転所・島崎所長
白石剛、高野正之、山崎勇
星野英司、英司の父・星野英夫
林杏子、杏子の父・林太一
中尾明子、明子の父・中尾隆寿
成田空港・鈴木管制官、空港長

捜査陣
十津川警部・亀井刑事・ 本多捜査一課長・三上本部長
桜井刑事・小川刑事
東京西蒲田署長谷川刑事
警視庁竹田・ 真田検視官、資料室事務官・春日
愛知県警藤代警部・大久保刑事
行き先不明のブルートレイン「ミステリー号」が東京駅を出発したまま消息を絶ってしまった。
ほどなく犯人から身代金10億円を要求する連絡が入る。速かに応じない場合は乗客の生命は保証できないという。
全長250メートルに及ぶ列車を400名の乗客ごと誘拐するという前代未聞の犯罪に、国鉄当局・警察は翻弄される。
十津川警部の活躍は?奇想天外なトリックの傑作鉄道ミステリー (裏表紙文参照)

この作品は昭和57年7月新潮社より刊行されました。
・月曜ゴールデン十津川警部シリーズ第10作、ミステリー列車が消えた、原作。初回放送、1995年12月25日
     十津川警部役渡瀬恒彦さん、亀井刑事役伊東四郎さん、ゲスト、七瀬なつみさん、田村亮さん、石橋保さんなど
この事件もテレビ放映化された作品なので、トリックというか、かなり知られているものと思います。
ミステリー号から400人の乗客が降ろされたあの駅も、現在では、廃止されているとの事。行ってみたい気もしますが、残っているという ホームですが、近くには、通過する列車が通る線路もあり、入れないようになっているとの事です。
十津川班にいる西本刑事は、まだこの頃はいないようですが、別人の俳優として登場しています。又、西本刑事とコンビを組んでいる日下刑事も、 登場しておらず、こちらも別人で、国鉄大阪鉄道管理局の営業部長として登場してます。まだ現在の形になっていないのは、ちょっとおもしろいですね。
原作では、身代金を受け渡す列車は、「ゆうづる13号」となってますが、テレビでの放送時はすでに廃止になった事から、 北陸本線を走る「雷鳥」が舞台となる違いがあります。またテレビ版では、乗客らが綴じ込まれた建物に踏み込み、事件が解決するようですが、 原作は、その先まだ続きます。どのように続くかは、読んでみてと言う事で。

評価
☆☆☆☆☆ 星5つ(星5つで満点)  乗客400人と列車車両の消えた行き先は?