目次 | 主な登場人物 | ||
第1章 狙われた遺品 第2章 消えた乗客 第3章 追跡 第4章 五年前の事件 第5章 切り取られたページ 第6章 旅の終わり |
ISBN4-408-50464-5 2000/2/15初版 徳間文庫 に1-38 552円(税引) 346ページ |
元十津川の部下・橋本豊 網走刑務所長 宇野晋平・小田切正 雑誌記者・青木亜木子 ニセ小田切 戸田きみ子・奥田チエ 特急「富士」松井車掌長、井上専務車掌 富士車内で殺されたと思われる男 洞窟で殺された男 川西勇・小林博之・藤本五郎・柏木悠 日南K病院内科部長・中井医師 N銀行宮崎支店支店長 十津川警部・亀井刑事 宮崎県警五井刑事、三輪清捜査一課長、石原本部長 | |
網走刑務所を出所した橋本豊は、所内で死亡した宇野晋平の遺品を届けるため、東京の小田切正を訪ねた。 が、その住所には小田切の贋物が待ち構えていたのだ。やがて、本人を名のる男から寝台特急「富士」の車内で会いたいとの連絡が入る。 宮崎に向う列車内で奇怪な事件が次々と起こり、橋本と恋人の亜木子は、謎の遺品をめぐる暗闘に巻き込まれる…。 十津川警部の活躍を描く長篇トラベル・ミステリー。(表紙うらのページ参考) この作品は1983年6月光文社より刊行されました。 |
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学生の頃に読んだ作品で、大まかな内容は覚えているのですが、今回、読み直してみました。 この事件は、「北帰行」の事件で、橋本の婚約者が犯され、犯人に殺害はしなかったものの、刑事を辞めた後ながら復讐をしたという事で、 後の裁判で重い刑を橋本自ら受け入れ、一年の収監を終えるという場面から始まります。 収監中、元刑事という事で、リンチにあうところ、助けてくれた宇野でしたが、その時に受けたキズが元で死亡してしまい、親友だった 小田切に、遺品を渡してくれないかという所長の要望に、快く受けて刑務所を出ます。 刑務所を出ると、一人の女性が橋本の出所を待っていました。前の事件で、彼に好意的な思いで接してくれた青木亜木子でした。 そしてこの後、なんとも不可解な事件へと二人は巻き込まれていきます。 ところで、この青木亜木子さんですが、橋本と良い仲となりましたが、この後、橋本との絡みは今のところないみたいです。 映画「スピード」でも言っていたように、「危険な状況下で芽生えた恋は長続きしないんだから」という事だったのか? そうだとしたら、亜木子さんの事件好きには、困ったものです。 「都電荒川線殺人事件」はこの亜木子さんが主人公となる短編集みたいです。十津川警部はわき役との事。そのうち読んでみたいと思います。 評価 ☆☆☆☆☆ 星5つ(星5つで満点) |