十津川警部捜査行
SL「貴婦人号」の犯罪

目次 主な登場人物
第1章 C57 1の誘惑
第2章 撮影ポイント
第3章 接点
第4章 四人目の犠牲者
第5章 第五の標的
第6章 爆弾
第7章 最後の叫び
ISBN978-4-396-20892-9

平成23年9月10日初版第1刷

NON NOVEL
800円(税別)
174ページ(新書)
大野修・雨宮健一
河野博史
西岡由香
岸本亜矢
荒木浩一郎
宮脇麻美・マネージャー大村卓
御園生健一郎
横井美由紀

捜査陣
十津川警部・亀井刑事・西本刑事・日下刑事
北条早苗刑事・三田村刑事・三上刑事部長・本多一課長
・小笠原刑事
山口県警太田警部・新田刑事
神奈川県警浅井警部
京都府警川添刑事・水野警部
インターネットで鉄道模型を販売していた男が殺害された。
目撃証言から鉄道マニア雨宮の犯行とされ、十津川警部は行方を追って山口へ飛んだ。
雨宮が愛するSL・C571型の最終運行日に、JR山口線沿線に現われると考えたのだ。
だがそこに犯人の姿はなく、線路付近で東京在住の若い女性の他殺体が発見される。
さらに、その被害者の横には「貴婦人」の愛称を持つC571の模型があった。雨宮の仕業なのか。
そして被害者たちを結ぶものは?捜査が混迷を深める中、鎌倉、京都でも新たな殺人が…。 (裏表紙文参照)

本文中「SLやまぐち号」撮影ポイントについては、「国鉄時代VOL20」(ネコ・パブリッシング刊)に掲載された
「長門路にC57_1を追う」(吉永昴弘)を参考にさせていただきました。)
この「やまぐち号」、私も乗りましたが、なかなかいいものです。のどかな風景の中、地元の方々も走る時間に合わせて、 列車に向かって手を振ってくれます。見ても良し、乗っても良し、さすが「貴婦人」と言われる存在です。文中にも書かれてあるように、 冬の時期になる12月から3月は運行されていないですが、又、4月から雄姿を見せてくれるでしょう。
ちなみに、「十津川警部捜査行」と題名に付くと、短編集となっていたが、この事件は、長篇推理本となります。
さて、殺害現場に残る「やまぐち号」の模型が、何を意味するのか?鉄道マニア・雨宮の行方は?

評価
☆☆☆ 星3つ(星5つで満点) 十津川班、山口へ