古くは、１４世紀初頭にその起源を持つ中世館「アモローザ」。その７００年近い歴史の中で、たった一度しか所有者の交代がなかったと云うだけに、奇跡的にも、その「古典」的な古き良きエポックの面影がそのまま残されている、いわば「桃源郷」。現在は、辺り一面にワイン畑が広がる草原に囲まれた、風情溢れる田舎風景に気品と「クラス」を感じさせる「４ツ星」一流ホテルとしてその存在を高々にアピール。「ロカンダ」という名に示されるように、「食事」においても重要な滞在を約束する、館内のリストランテ「コッコレ」は、常に有名ガイド・ブックにその名を連ねる一級レベルを誇る。歴史的にも重要な美しき館にての優雅、そして最高に贅沢な滞在、貴方もいかがですか。きっと、生涯忘れる事の出来ぬ、メモリアルな旅の演出に一役買ってくれることに違いありません。
一連に続く杉の木に導かれ、たどり着く館内右手に構える受付。高級ソファーが敷き詰められた、ゆとりとくつろぎを感じさせる優雅なロビーからは、リストランテのテラスを見渡し、左手に構えるレセプションでは、優しくも気敏、そして正確な対応に、その「教育」と「格」が伺える美しきご令嬢たちが、お客の快適な滞在を手助けします。非常に分かりやすく、そして美しく仕上がっているホテルのホーム・ページも、しかりと英語版も揃った見事なものなので、是非訪問なさって、旅の参考にしてみて下さい。
http://www.amorosa.it
一つの大家族用アパートを含む、「スタンダード」「スーパー」「デラックス」「スウイート」と分けられた２０部屋が連なる、館の２階。全ての客室が、それぞれ違ったアンティーク家具により整えられ、衛星放送テレビ、外線用電話、冷蔵庫、冷暖房完備で、なかには伝統的暖炉も備えるものもある、「田舎」では本当に稀な「スーパー・ラクジュアリー・ルーム」。外窓からは、ワイン・ヤード、オリーブ畑、ひまわり園などの田園風景を見渡し、中庭を向く入り口側には、ご覧のように心地良い日差しと香る花々が楽園の頂を彩ります。
ほぼ、年中無休で内外のお客を愉しませてくれる、館内左手の「オステリア」。トスカーナの偉大な赤ワインを中心に、イタリア全国の重要ワインをテイスティングすることが可能。カウンター、サロン、テラス、地下室、そしてカーヴと、それぞれ違った雰囲気を演出してくれる空間のあちこちには、歴史的なワイン生産用備品の数々がひょっこりとその姿を覗かせ、古き良き日のワイン生産がどんなものであったかを想像しながら嗜むワインもまた格別。館のすぐ裏手に伸びるワイン・ヤードを眺め、食事まえの夕暮れ時を、サラメ、ペコリーノ・チーズなどの、この土地で作られる数々の名産品をおつまみに、ちょっと喉を潤してみる、いかがですか。まず日本では出来ない贅沢に、満足なされること請け合いです。
長年の間、一流リストランテとしての名声を欲しいままにしてきた、館内のリストランテ「コッコレ」。あの有名シェフ「ウオルター・レダエッリ」氏の後釜を務めるのは、「エノテカ・ピンキオッリ」他、多数の有名処を修行して回った、若き才能に溢れる、”Francesco
Sabbadini（フランチェスコ・サッバディーニ）”氏（写真・上）。前シェフの名残りなど少しも感じさせぬ情熱とその行動力においても、今後ますます楽しみな有望シェフ。屋内外共にお好みで食事を愉しめ、客席はゆとりのあるスペースに用意された、最大７０席。月曜日、そして火曜日のランチ・タイムは休業、滞在客以外も、予約さえ入れれば、楽園にての晩餐を饗楽出来ることも、嬉しいサービス。
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