2001年 ヴェネツィア (6)

   リアルトの市場   地図…リアルトの市場

リアルト橋の近くに魚市場(ペスカトリーア)があり、その隣にはエルバリーアという野菜や果物の市場があります。この界隈には、その他にも肉屋、手打ちパスタの店、香辛料の専門店、トラットリアなどがあります。

八百屋さんとトラゲット乗り場
野菜や果物を売る店。
屋根の向こうに見える緑の看板は、
トラゲット(渡し船)乗り場です。




店頭に並ぶ色とりどりの食材は、トロンケット島などでセリにかけられ、毎朝7〜8時頃に船で運ばれてきたものです。市場は、朝早くから地元の主婦などでにぎわい、お昼すぎには営業を終えます。

ブロッコリー
八百屋で見つけた不思議なイボイボ…
ロマネスコという種類のブロッコリーだそうです。
こんな変わったものが見られるから
市場は楽しいのです。



千年前もの歴史がある魚市場はアーケードの下に店を構えています。店頭には、新鮮な魚介類が氷を敷き詰めた台の上に並んでいます。レタスやチコリを添えたり、魚の口にレモンを入れたりと、ディスプレイにも工夫が凝らされており、店の人は、良く響く声でお客に魚を勧めています。

魚屋さん
豊富な品揃えの店。
彩りにレタスを飾っているところです。



四方を海に囲まれているので、魚介類の種類は豊富です。イワシ、舌ビラメ、小型のアンコウ、マグロ、活ダコ、小エビ、甲イカ、鯛、アサリ、ムール貝、その他、私が見たことのない魚も所狭しと並べられています。また、ヴェネツィア名物のシャコ(動いている!)やスカンピ(アカザエビ)、クモガニなどの食材も見ることができます。


種類がたくさんあるだけでなく、新鮮で価格も非常に安いのです。サッカーボール程もある大きな網に入ったアサリが、日本円にすると千円以下で売られていました。

魚屋さんの店頭 クモガニ
奥からホタテ貝、カジキマグロ、小エビ、
アサリ、タコ、舌ビラメ、そして
ヴェネツィア料理には欠かせないイワシ 



クモガニ
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  ちょっと行ってくるぜ 

お昼ご飯を食べようと私たちは、あるトラットリアを探しました。近くまでは来ているらしいのですが、その店はなかなか見つかりません。そこで一件の洋品店に入って尋ねることにしました。私の書いたメモを見た店のおじさんは、うなずいた後で店の奥に声を掛けました。
「マルコ ちょっと行ってくるぜ!(勿論イタリア語で)」

案内されたお目当ての店は、おじさんの馴染みのバールでもあったようです。店員に私たちを案内するように指図した後、おじさんはカウンターで(おそらく酒を)軽く一杯飲み干して、すぐにバールを出て行きました。客を連れてきたので、多分おごりだったのでしょう。その一連の所作が、手慣れていて実に粋でした。

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エルバリーアの露店
ワインとハーブの露店。おしゃれ!