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  Varieta delle Olive(オリーヴ品種)

 オリーヴにも品種があるということ、知っていましたか?ここでは、主要に見られる品種のみを紹介しますが、実際にイタリアで栽培が確認されているものはなんと、94種類にも至るそうです。例えば”キャンティ・クラッシコ”のワインに於いて、サンジョベーゼ種のタンニンを軽くする目的で、マルヴァジア種や、カナイオーロ種が用いられていたように、”フラントイオ種”と”モライオーロ種”等を合わせて、あのトスカーナ・オリーヴ・オイルが生まれますが、その配合は伝統というか、成り行きによるものが多いのが現状です。ワインのように、最高の組合せを試す研究や、収穫量を低くすることによる品質のアップなどの実験も現在行われていて、ますます生産側の意欲にも拍車が掛かる時代になっていると言えると思います。




Frantoio
(フラントイオ)
トスカーナ生まれで、中部イタリアでは最もポピュラーかつ、高品質に欠かせぬ品種。比較的大き目の長細い楕円系をしていて、フルーツ香を持つ。 Leccino
(レッチーノ)
トスカーナ起源でだが、イタリア全土に分布している品種。比較的、まろやかなオイルになりやすく、オイル用だけではなく、食用にも使用される。
Nocellara
(ノチェッラーラ)
シチリア生まれの品種で、非常に大きな丸型をし、見がふくよかなことから、食用にも向いている。オイル用には、早めの収穫が行われる。 Coratina
(コラティーナ)
プーリアに起源を持ち、様々な土地への適合性の高い品種。
Casaliva
(カザリーヴァ)
ヴェネト、ロンバルディア等、北イタリア起源の品種で、穏かな香りを持つ。収穫は比較的遅めに行われる。 Moraiolo
(モライオーロ)
トスカーナ起源で、小さな実が特徴の品種。中部イタリア全土に普及している。
Pendolino
(ペンドリーノ)
トスカーナに起源を持つ、比較的生産性の高い品種で、小さく色のはっきりとしたところが特徴。 Taggiasca
(タッジャスカ)
リグーリア産で、リグーリアでのみ見られる品種収穫は比較的遅めで、小さな実が特徴。食用の黒オリーヴとしても最高の品質を誇る。
Ogliarola
(オリャローラ)
南イタリア産の代表的な品種で、バレーゼ(バリ)とメッシネーゼ(メッシーナ)の2種がある。 Correggiolo
(コッレッジョーロ)
中部イタリア原産で、フラントイオに似ている特徴を持つ。
Dritta
(ディリッタ)
アブルッツオ中心に栽培され、寒さに強く、生産性も高い。 Canino
(カニーノ)
そのままの名でDOPに見られるように、ラッツイオ州原産の品種。
Gentile dei Chieti
(ジェンティーレ・デイ・キエーティ)
アブルッツオに栽培されるフラントイオの姉妹種で、とても寒さに強く、生産性も非常に高い。 Agogio
(アゴージョ)
その生産性の低さに、あまり見られないが、良質のオイルを保証するクオリティの高さで有名なウンブリア産の品種。
Moresca
(モレスカ)
シチリアに分布する実の大きめの品種で、オリャローラ・メッシネーゼと共に組み合わせて使用される。 Carorea
(カロレア)
カラーブリアに主に見られる木の大きめな品種で、寒さに強く、生産性も高い。