前回の旅行から1年、イタリアへの個人旅行は2度目になります。
「地元の人たちとコミュニケーションをとれたら楽しいだろうな」と考え、私はこの1年間、独学でイタリア語を勉強しました。文法の基礎くらいはわかるようになったものの、いきなり、実践の舞台です。果たして、私のイタリア語はどのくらい通じるのでしょうか?

それを試すかのごとく、今回は次々にハプニングが起こりました。フィレンツェに着いて早々、私たちを待っていたのは…。



2002年 フィレンツェ (1)

  荷物がない 

フィレンツェ空港に到着して、私たちは預けたスーツケースが出てくるのを待ちました。
しかし、待てど暮らせど出てきません。やがてベルトコンベヤーは止まり、怪訝な表情の私たちに向かって空港の職員はこう言いました。「荷物はすべて運び出された。自分のスーツケースがないのならバゲージ・クレームカウンターに行け。」
えっ!もしかしてロスト・バゲージ?

カウンターでは氏名や滞在先などを記入し、受付番号の書かれた紙をもらいました。いきなりのアクシデントにショックを受けたまま、とりあえずホテルに向かうタクシーを拾うため空港の外へ出ました。悪いことは続くもので、ロストバゲージに時間を費やしたせいかタクシーの姿はどこにもありません。20分くらい待ってようやくタクシーに乗り込んだ時には、外の景色を楽しむ気分などなくなっていました。

ホテルのフロントに事情を説明したところ、見つかれば明日連絡があるだろうと言われました。幸いスーツケースには着替えしか入っておらず、薬や化粧品・ガイドブックなどの必需品と1日分の替えの下着くらいは手元に残りました。とりあえず困ることはありませんでしたが、なくなった荷物が戻ることはほとんどないと聞いていたので、その夜はかなりブルーでした。

翌朝、空港からの連絡の有無を尋ねようとフロントに行ってみると、玄関に見覚えのあるスーツケースがあるではありませんか!ちょうど、空港の職員が見つかった荷物を届けてくれたところでした。スーツケースには鍵をこじ開けようとした傷跡がありましたが、中身も無事でした。

 * * * * * * * * * * 

ロスト・バゲージになった原因は2つ考えられました。1つは、帰りの荷物用のキャリーバックをスーツケースにいれていたため、さもいろいろ入っていそうな重さだったこと。もう1つは、今回の旅行用に買った新品だったので、中に貴重品があるようなイメージを持たれやすかったのではないかということです。

新しいスーツケースを持っていったのは、私の不注意でした。帰りには同じ目にあわないよう、旅行中はわざと傷を付けたり、汚したりしていました。 

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