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私たちが9月のイタリア旅行を計画した理由は、夫の夏休みが遅めであったことと、その月がイタリアのキノコの王様、ポルチーニ茸の旬だったからです。

イタリア料理が定番になったとはいえ、普段私たちが口にできるのは乾燥したポルチーニ茸です。「収穫の時期に行けば、生のポルチーニも食べられるはず。」とキノコ好きの私は考えました。

また、2人とも美術鑑賞が好きなので、美術館でゆっくり絵を見たいとも思いました。

ポルチーニ茸
フィレンツェ中央市場のポルチーニ茸




出発


旅行出発の10日前にアメリカの同時多発テロが発生しました。

はじめての個人旅行はただでさえ不安なのに、世界を震撼させた大事件が発生し、一時は旅行を中止しようかとも思いました。でもヨーロッパ方面への旅行のキャンセルは少なかったので(いかにも他人まかせの判断)、まあ大丈夫かなあと考えて出発することにしました。

北海道に住んでいると成田に行くだけでも小旅行です。今回は新千歳空港からヨーロッパに向かう便を見つけることができました。これだと自宅を出発する時間が遅く、楽な滑り出しとなりました。(しかし、現地での滞在時間が短いという欠点も。)
 
私たちはアムステルダム経由でフィレンツェを目指すことにしました。
アムステルダムのスキポール空港までは、約11時間のフライトでした。乗客はほとんど日本人で、私の席から通路を挟んで1列前に新婚旅行らしいカップルが乗っていました。目的地は我が家と同じらしく、フィレンツェのガイドブックを仲良く眺めていました。

スキポール空港での乗り換え時間は1時間しかありませんでした。小さな飛行機に乗り換えてフェレンツェへ向かったのですが、通路を挟んだすぐそばに先程の新婚さんがいました。



  月日のたつのは… 

アムステルダムを出発して約1時間半、ようやくイタリアの夜景が見えてきました。オレンジ色の街灯が、なんてきれいなのでしょう! 
例の新婚カップルの席は窓側ではなかったので、2人は身を乗り出して外の景色を見ていました。時には外に向かって指を差し、嬉しそうに談笑する2人の姿は本当に微笑ましいものでした。

一方、うちのダンナさまは飛行機に乗るなり、ずっと夢の中。そして私は、熟睡する夫を起こすわけでもなく、「9年ぶりのイタリアだ〜」と1人浮かれていました。この2組のコントラスト! 月日がたつのは恐ろしいものデス。

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2001年 フィレンツェ (1)

  入国 そして ホテルへ 

フィレンツェに行くのは2度目。前回はローマからバスで行ったので、空港ははじめてでした。フィレンツェは世界的な観光地ですから、きっと立派な空港だろうと想像したのですが、着いてみると日本の地方空港くらいの大きさでした。

機内に預けた荷物を受け取ったら、いよいよイタリア入国です。ところが入国窓口は何故か無人だったので通り抜けておしまい。おまけに荷物とチケットの照合もありません。両替の窓口も閉まっており、日本で両替(少額です。)を済ませてきて良かったと胸をなで下ろしました。 

とりあえず第一関門を突破したのでホテルに向かいました。ホテルの住所を書いたメモをタクシーの運転手に見せて、おおよその料金を尋ねてから車に乗り込みました。土曜日の夜だったので、まだ大勢の人が通りを歩いており、フィレンツェの街には生暖かい風が吹いていました。



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