公共管理論T−B

第3回 4月21日


B組織編成──分業と調整

<前回の復習と積み残し>人間行動と組織

  ・意志決定のメカニズム──思考プログラム
  ・決定者の能力の限界と決定前提
  ・決定を規定する要因
    ── 組織目的 − 能率 − 公正 − 価値
    ── 価値観の構成要素: 経験 − 教育 − 公式組織 − 人間関係
  ・管理の機能とモラール


1.分業と調整──組織編成の原理

  ・分業と調整の不可避性
  ・ギュ−リックの組織編成の原理
      命令一元性 − 統制範囲 − 同質性


2.タテとヨコの分業

  ・合理性の限界と決定の分業
  ・タテの分業と情報のルート
  ・ピラミッド型組織構造


3.情報コストとマニュアル化

  ・組織の規模と情報コスト
  ・情報の形態──反復性
  ・「規則」と情報コスト
  ・組織のタイプと情報コストへの対応


【練習問題】

1. ピラミッド型組織と「セクショナリズム」(縦割構造)の関係は?

2. PT方式や委員会方式の利点と欠点は?

3. IT化の効果と限界は?


<参考文献>

@ Public Administration, Chap. 1

A Simon & March, Organizations,  Ch.6

B クリストファー・フッド著『行政活動の理論』岩波書店(2000年) 第1章

C 森田朗「システムとしての政治行政組織」[岩波講座・社会科学の方法 ]]
   『社会システムと自己組織性』岩波書店(1994年1月)

D マックス・ウェーバー「支配の社会学」

−以上−

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