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テスト


2月23日


 歩行指導1週間が過ぎた。体調が悪かったせいもあるけど、長かったな。
 歩行指導の中で、段階に応じてテストが4回ほどある。その後最終的には卒業テストもあるわけで、何か自動車の免許取るのと似てるかも。
 それで、今日は最初の段階Aコースのテストの日。まぁ、テストなんて言ったって、これまで1週間近くも同じ道ばかり歩いていたんだから、別に難しいものでもないんだが。とか言いつつ、やっぱテストって緊張するよね。普段テストを与える側の仕事してるんだけど、自分が受けるとなると、どうもね(苦笑)。

 いつも付いてくる指導員さんは、玄関に立って
 「行ってらっしゃーい!」って送り出してくれただけ。あとは二人で行って帰ってくるのみ(ってことになってるが、本当のところどうなんだろう?)。誰かが見ているにせよ、いないにせよ、そんなことは気にしなければよい話しなので、ティンクルと二人きりの世界に没頭するつもりで歩きだした。
 いい調子。グッドグッド!
 交差点も信号も難なくクリア。と、そこへ反対側の工事現場からと思われるとんでもない異臭が漂ってきた。
 「ブシュッ!ブハッ!プシュンプシュン!」
 たちまちティンクルがくしゃみの嵐に取り付かれた。ハーネスが飛び跳ねる。
 やっと通り過ぎて、くしゃみも収まったと思ったら、こんどはいきなりの強風。二人の目の前に、でかい発砲スチロールがダンダダダーンと、騒音を立てながら飛んできた。びびりやさんのティンクルは、驚きのあまり走り出す。タッタカター、ハッポウスチロールが追ってくる、ダンダダダーン。
 大丈夫、落ち着きなさいと声をかけながら行くうちに、ハッポウスチロールも付いてこなくなった(ほっ、救われた)。あとはなかなか順調。楽しくコースを一巡して戻ってきた。
 よしよし、これでばっちり、と思ったら、最後がいかんかった。アイメイト協会の入り口の段々を上がって、玄関のドアに行くように言ったところ、ドアまで行くには行ったものの、なかなかぴったりドアに着いてくれない。ガラスに鼻をこすりつけちゃったりして、すっかり仕事放棄状態。ビシッと叱って最後の仕事をやり遂げさせ、ドアを開けると、真正面に担当指導員が立っていた。
 気が散った原因はこれかー。なんだかんだ言っても、まだまだ彼女のほうに心が傾くのよね?ひょっとしてあの位置に立ってたのも、テストの評価項目の一つだったりして?まさかね。


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