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多忙の休日


3月2日


 日曜日も、いつものように6時30分までに起きて、パートナーをトイレに出す。その後、クラスを担当してくれてる指導員はお家に帰って、その日だけの休みを取られるので、その間は、他野指導員が交代で私たちおよび犬たちの面倒を見てくれる。
 今日の当番は、とっても元気のいい、お話好きのYさん(女性)だった。朝食時から本当によくおしゃべりが弾む。まぁいろいろ、犬のしつけやらアイメイト歩行やらに役立つ話が多いので楽しいのだけど、何たってパワフルなんだよね。耳にビンビン響くほどよく通る声だし(ちょっと分けてほしい、あの声量)。
 朝から部屋の掃除、洗濯、犬のブラッシングと大忙し!それがようやく終わった午前11時頃、アイメイト協会の会長で、日本の盲導犬の生みの親でもある塩や健一氏ご夫妻が来られて、私たちとお茶の時間を過ごされた。 だいぶご高齢になられて、病気もたくさんされてたいへんそうだけど、話方は元気があり、アイメイトに注ぐ情熱も、犬に向ける愛情も、前にお会いしたときと変わっていらっしゃらないことがよく分かって嬉しかった。 そして前に来たときと同じ質問をされた。
 「あなたは学校の教師なんだよね?いつも教える立場で、ここでは教えられる立場で、どう?」
 それはやはり私も一応教師だから、どうしても自分が教わりながら、指導員のことを、教える側の視点で見ていたりすることって実際あるよね。勉強になることもあるし、自分の足りなかった点が見えてくることもある。いろいろ思うけど、いざそれらのことを現場で生かそうとすると、これがまた難しくもあるんだけど…

 昼食も盛大におしゃべりしながら、出前注文でとった「チーズカツ丼」なんて妙なものをいただいて(いやぁ、チャレンジはいいけど、二度は食べなくてよいかも)、しばらく後部屋に帰ると、ネットでお友達になったFさんがご主人と共に面会に来てくださった。
 Fさんたちと話しているうち、やはりネットの友達のTさんもいらして、4人でにぎやかに、ティンクルを眺めながらおしゃべり。ティンクルは、これほどたくさんの人が部屋に集まるという体験を始めてしたため、何だかそわそわ、きょろきょろしていた。でもハウスから出たり、立ち上がったりはしなかったから、偉い偉い。
 最初の3人と入れ替わりに、今度は東京都内に住んでる親戚の子が、これまた夫婦で登場。身内の気楽さもあり、いきなりティンクルを撫で回す。ティンクルはたちまち我慢が切れて、ハウスから飛び出し転げ回った(チャンチャン)。とりあえず最初が肝心なので、触るのはそれまでにしといてと彼らに頼み、ハウスに戻してダウンさせるも、一度プッツンしてしまったのは、なかなか戻らないらしい。何度も何度もお尻を上げてみんなを遊びに誘っては、笑われたり叱られたり。同じ時期のノエちゃんに比べたら、わりと落ち着いてる感じするけど、そこはやっぱ若いだけあって、一旦舞い上がるととめどなく弾けるんだね。
 そんなこんなで、私は楽しい午後であり、ティンクルにとっては、かなり社会勉強になった午後であったかも。

 日曜は調理の人がお休みだから夕食も出前。でも何か昼のあの不思議な丼が堪えて、みんなまるで食べられない。食べるよりYさんのおしゃべり聞いてるほうが面白い。次から次へ、しゃべりまくるYさん。6時半に夕食始まったのに、ふと気がつくと9時6分だって!どんだけしゃべるんよ?!
 こんな感じで、またたく間に過ぎた休みの1日だった。

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