ジェイド:「・・・・?」

あたりを見渡すがジェイドは何も感じない

 アル :「・・・みんな気をつけろ。 この気配はタダモノじゃないぞ・・・」
セラフィ:「私は何も感じませんけど・・・」

みんな疑問符を浮かべている。

アンバー:「・・・・・・・・・・・・・・・・」

いつもと違った緊張の表情を浮かべるアンバー

 アル :「ジェイドも感じ取れていないか・・・
      アンバー?」
アンバー:「アルさん・・・もうそこに来てますよ。」
 アル :「何!?」
 ??? :「さっすが【エース】気がついちゃったかー」

アルのすぐ後ろで声がした

 アル :「・・・誰だ・・・ ここまで気配を消せるとは・・・何者・・・」
 ??? :「ふふっ・・・まだ秘密・・・」

次はセラフィの後ろから聞こえ

 ??? :「姿現して、いきなりズドンとかごめんだからねー」

つぎにルーシィの後ろから声がした

セラフィ:「きゃぁ!?」
ルーシィ:「な、何!?」
 アル :「・・・トンネルドライブ・・・か?」
 ??? :「とはいえ、君たちには用はないんだよ」

ケルビナの後ろから声がし

 ??? :「そこの【エース】に用があるんだ」

ジュノの後ろから声がし始めた

ケルビナ:「いったい何者ですのっ!」
 ジュノ :「エース・・・?」
 ??? :「そう、【エース】」

ジュノの背後から声が聞こえ

 ??? :「こいつのことさぁぁぁぁ!!!」

アンバーの後ろから姿を現したローグが短剣を振りかざしアンバーめがけて振り下ろした

アンバーはわかっていたかのように身を翻しその一撃を見事かわした

 ファル :「ぁ、俺の後ろには来ないのね。」

少し残念そうであった。
いつもながら、空気を読まないファルである。

アンバー:「そうくると思っていたよ、ダイヤ。」

距離をとり構えを取るアンバー

 アル :「ダイヤ・・・?」
 ジュノ :「宝石の名前・・・ってことは、ジェイドやアンバーの関係者・・・?」
 ??? :「今の名前は「クーラ」ダイヤは昔の名前さ」

姿を現した♀ローグは長い髪を束ねた三日月のヘアピンをつけたグラサンのローグだった

 クーラ :「さすがはエース、良くかわしたね」

軽い口調でクーラと名乗るローグは賞賛を唱えた

 ファル :「クウラ・・・メタル化とかしないよな・・・?」

ワケのわからないことを言い出す。

アンバー:「おまえなんかに【エース】と呼ばれる筋合いはない!!」

はじめてみるアンバーの怒号、それと同時にソウルストライクがクーラを襲う

命中に見えたがクーラは遙か後方に身を引いていた

 クーラ :「ほーら、言ったとおりいきなりズドンでしょー?まいっちゃうよねー」
 アル :「アンバー、少し落ち着け。」

アンバーの肩にポンと手を置く。

 アル :「一つだけ質問する。 あのクーラと名乗るローグ・・・敵なのか?
      YESかNOで答えてくれ。」
アンバー:「・・・・・・・・・・・・。」

アンバーは答えを出せずにいる

 クーラ :「あら、君たちなーんにもしらなかったんだー?エースはやっぱり冷酷だねぇ」
アンバー:「・・・・・・・黙れ。」
 クーラ :「言っちゃえばいいのにー
      自分たちが破壊した育ったところでもある施設の生き残りでーすって♪」
アンバー:「黙れぇぇぇー!!!!!」

その刹那金色の球体がアンバーの体から噴出しそれとともにアンバーはクーラに殴りかかった

 アル :「アンバーーー!!」

アルはとっさにアンバーの腕をつかみ、引き止めようとする。
しかし、つかんだアルの手は魔法を食らったかのような衝撃を受け、はじかれる

アンバー:「はっ!あ・・・アルさん・・・」

気がついたアンバーは動きを止めその光球も消し踏みとどまる
アルは、アンバーを掴みかけた手を押さえている。
少し傷を負ったようだ。

 アル :「落ち着けアンバー・・・見た所、相手のほうが上手だ。
      怒り任せに突っ込んでも無駄だぞ・・・」

諭すように優しく言う。

 アル :「一人では勝てない敵・・・ならば、どうする?」
アンバー:「・・・・・・すいませんアルさん。
      けどこれだけは・・・手をお借りするわけには行かないんです・・・
      それに・・・」

不意に聞こえる落下の風切音

 クーラ :「ん?」

上を見上げるクーラ それと同時に何かがクーラに向かって落ちてきた

高々と砂煙をあげ中から出てきたのは・・・・ジェイドだった
ジェイドは目を見開き翠に輝かせながら怒りとも殺意ともいえるオーラを発し立ち尽くしていた
足元にはクレーターのようにくぼみができていた

ジェイド:「・・・・・・・・・・・・・・・・・。」
アンバー:「巻き添えを食らうので近づかないほうがよろしいですよ」

明らかに普段と違う二人・・・目に見えているのは殺意だった

 アル :「二人とも・・・一体・・・」

いつもふざけているアンバー・それをたしなめるジェイド
そんな二人からは想像もつかない状況に、アルはたじろぐ。

 アル :「あのクーラとかいう奴・・・何者だ? すごくイヤな予感がするが・・・」
ジェイド:「・・・・・・・・・・・・・」

その体からは翠のオーラのようなものが刻々と立ち上っている

 アル :「よせ、ジェイド! それ以上は身体への負担が・・・!」

ジェイドの身を案じ、引き止めるために肩を掴もうとする。
が、やはりアンバーのときと同じくアルの手はオーラによって弾かれてしまう。

 アル :「っ!? ジェイド・・・」
アンバー:「ジェイドちゃん・・・」

落ち着いたアンバーはジェイドのそばへより 手をその体へ

アンバー:「アルさん・・・今はわたししか触れられませんよ」

そういって何の障害もなくジェイドの体へ触れる

アンバー:「ジェイドちゃん・・・もうとめないとだめ・・・・」

アンバーが触れたところからジェイドを取り巻くオーラが徐々に消えていった

ジェイド:「・・・・・・・・・・・・・」

オーラが完全に消えるとアンバーの体へ倒れ掛かった

アンバー:「っと・・・・」

アンバーはしっかりとジェイドの体を支えた

アンバー:「・・・こんなに使うから・・・まぁしょうがないんだけどね。
      ・・・アルさん」

不意にアルを呼ぶアンバー

 アル :「ん?」
アンバー:「すいません、ジェイドちゃんをお願いします。」
 アル :「わかった。 だが、アンバーはどうする気だ?」
アンバー:「・・・わたしは平気ですよ・・・」

ジェイドのことをアルに預け、背を向ける

アンバー:「ダイヤ・・出てきなさい」

誰もいないであろう浜辺に向かいアンバーはSSを放つ
SSは地面に当たり砂煙をあげるがそこにダイヤ・クーラの姿はなかった代わりに・・・

 クーラ :「ったくーあんたやっぱ怖いわ、どんぴしゃで当てようとするんだしー」

また別の場所から声が聞こえた
その様子を見ていたアルが、少し顔を伏せる。

 アル :「アンバー・・・奴は、敵・・・なんだな?」

アンバーはアルにだけ聞こえるように

アンバー:「アルさん・・・・すいません・・・・今はいえないんです・・・・」
 アル :「・・・そうか。」
アンバー:「ダイヤ・・・本気を当てられたくなかったら、今日は引きなさい」
 クーラ :「言われなくても、今日は顔見せだけよ・・・
      といってもほとんどだしてないけどねー」

さらに言葉を続ける。

 クーラ :「エース・・・あんたの魂胆は見え見え・・・
      海でのことも私をおびき出すためのものでしょ
      あんたらしくない策だったね、ま、乗った私も私だけどねー」
      まぁ今回はここまで、近いうちに決着をつけましょ」
アンバー:「手札も見せずにドロップなんて珍しいことを」
 クーラ :「ふん、レイズする理由がないだけよ。
      あーそうそう、そこの一団さん?」

不意に謎のローグクーラから天使連へ初めて声がかかった

 アル :「・・・何の用だ。」
 クーラ :「うさみみさん、あんたがリーダーかな?」
 アル :「だったら何だ。」
 クーラ :「親切で言ってあげる、あまりこいつらと接点は持たないほうがいいよー
      同じ穴のムジナなんだから」
 アル :「・・・聞き入れる気にはならないな。この二人は俺の仲間なんだ。
      ・・・お前と違ってな。」
 クーラ :「あーっはっはっ・・・・エース、面白いカードを見つけたもんだね。
      さしずめスペードのキングかな」
アンバー:「ダイヤ、さっさと消えなさい・・・・潰すぞ・・・・」

アンバーから金色のオーラが見え始めた

 クーラ :「おーこわいこわい。わかったわよー・・・邪魔者は消えるとしますか。
      っとその前に・・・エース、盗んだジョーカーは生きてるのかい?」
アンバー:「貴様に言う必要はない」
 クーラ :「だと思った・・・じゃ今度こそ消えるとするわ。
      じゃあね仲良し一団さん、あんたらのとこのBSさんなかなか好みよ
      チャオ♪」

そういうとふっとその気配は消えた

 ファル :「BSって・・・俺か?」
 ジュノ :「しかいねぇな・・・」
 ファル :「・・・どーしよう・・?」
 ジュノ :「ほっとけ。」
アンバー:「・・・・・・・・・・」

すっかり押し黙ってしまったアンバーである

 アル :「アンバー」

不意に、アルが声をかける。

アンバー:「・・・・・・・・・なんでしょう、アルさん」

見向きもせず下を向いたまま答えた

 アル :「俺はお前達の素性は知らない。もちろん、あのローグの目的も、お前達のしようとしてることも見当がつかない。
      だが、ジェイドは護る。 約束だからな。」
アンバー:「・・・・・・ありがとうございます、アルさん」
 アル :「だけど、俺は欲張りでな・・・もう一つ追加させてくれ。」
アンバー:「・・・・・・・・・?」
 アル :「アンバー、お前も護る。 仲間だからな。」
アンバー:「ふふっ・・・・護られるのは性に合いませんから」

少し落ち着いたのか軽口をたたけるまでにはなったようだ

 アル :「遠まわしに”手は出すな”と聞こえるが・・・あいにくそういうワケにも行かない。
      仲間を見殺しにできるほど、俺は非情になれないんでね。」
アンバー:「アルさんは強いですからねー・・・・」
 アル :「死線など、とうに何度も越えてきた。少なからず力になれると思うが。」
アンバー:「そのお心だけいただいておきますよ・・・・
      さて皆さん」

アンバーは天使連一団を見て周り

アンバー:「驚かせてしまいそしてご迷惑もおかけいたしました・・・妹の分まで謝ります・・・
      申しわけありませんでした」

深々と頭を下げるアンバー

 ジュノ :「・・・謝られるようなことか?」
 ファル :「・・・日常茶飯事じゃねぇか。」
セラフィ:「ここは騒がしいですからね・・・」
 ジュノ :「勘違いした剣士が街中でイキナリ斬りかかってきたり・・・」
ケルビナ:「そ、その話はっ・・・」

大慌てのケルビナ。

ルーシィ:「私も、初対面でイキナリ攻撃しちゃったし・・・」

かわってこちらは深く反省してるようだ。

 アル :「・・・ということだ。 みんな慣れてるから気にするな。」

過去の事例を思い出し、少し苦笑いしながらそう答える。

アンバー:「あ・・・あはー・・・・なかなか殺伐とした日常ですねぇ・・・・」

珍しく引いたようだ

 アル :「まぁ、イロイロあるのさ。ところで、ジェイドは大丈夫なのか・・・?」

いまだに目を開けないジェイドを案じる。

アンバー:「大丈夫ですよ・・・ちょっと使いすぎただけでしょうから」
 アル :「そうか・・・一時的に枯渇状態になってるんだな。
      ・・・二人とも無事でなによりだ。」
アンバー:「アルさん、ジェイドちゃんお任せしてもいいですかー?」
 アル :「任せろ。 といっても、傍で見守るくらいしかできないだろうけどな。」

そばにより耳元で

アンバー:「折角ならお姫様抱っこでもしてあげてはー?」

含み笑いを浮かべつつそんなことを言った

 アル :「・・・背負うよりそっちのほうが無難そうだな・・・いろんな意味で。」

アルは背負っていたジェイドを一度おろし、身体の前で抱えるように持ち変えた。

アンバー:「・・・・・・・・・・あら、冗談で言ったのに♪」

ずいぶんと楽しそうだった

 ジュノ :「兄者〜・・・時間ダイジョブか〜?」

ジュノの言葉に、空を見る。すると、日はとっくに西に傾いていた。

 アル :「・・・もうそんなに時間が経ってたのか・・・」
セラフィ:「今晩は泊まる宿もありませんから・・・なんとか日が落ちる前に帰らないと・・・」
 ファル :「あのジーサンにゴネたら、なんとかならないかな?」
ケルビナ:「それはお爺さんに悪いですわ。」
 ジュノ :「しかたねぇな・・・」
ルーシィ:「ぅ〜・・・もっと遊びたかったなぁ・・・」
アンバー:「まぁまぁ、また皆さんで来ればいいのですよ計画も立てて♪」
 アル :「そうだな。 また来よう。」

夕陽の沈む海に別れを告げ、荷物を預けてある旅館へと足を向ける。

ケルビナ:「・・・アル様、その女、私が持ちますわ。」

アルがジェイドを抱いていることが、どうしても気になって仕方ないケルビナ。

 アル :「いや、ケルビナも疲れてるだろう。 心配しなくても俺は大丈夫だ。」
ケルビナ:「そうではなくて・・・! うぅ・・・」

逆にアルに心配され、押し黙ってしまう。

ジェイド:「・・・・・・・・・・んん」

   ぎゅ

不意に腕をアルの首に回し抱きつく形になった

ケルビナ:「な・・・何をしてるんですの!? 何をっ!!」
 アル :「まぁまぁ・・・無意識にやってることなんだから・・・」

ケルビナをたしなめ、落ち着かせる。

アンバー:「あははー♪」

楽しそうにやり取りを眺めている

 ジュノ :「まったく、ケルビナも相変わらずだな・・・」

やれやれといった表情である。
と、不意にその横を猛烈な速度で走りぬける影ひとつ。

 ファル :「な、なんだぁ?」
 アル :「・・・なにやってんだ、あの人。 ジュノ、見えたか?」
 ジュノ :「バッチリ。 相変わらず信じられねぇ・・・」

アルとジュノ以外は疑問符を浮かべている。

アンバー:「え・・・えーっと・・・・・・今のは?」
 アル :「・・・すぐに判る。」

そうこうしているうちに旅館前。
荷物を受け取るために中に入る。

 受付爺 :「おんやまぁ、おかえりなさいましなぁ。」
 アル :「預けてた荷物を受け取りに・・・」
 受付爺 :「ほいな。」

心なしか息が上がっているようだ。

 アル :「ところで爺さん・・・」

言いかけたところで受付爺はアルに向かって手のひらを突き出し、制止する。

 受付爺 :「ほっほっほ・・・トシは取りたくないモンじゃわなぁ・・・」
 アル :「・・・・・・」

周囲に静寂が訪れる。

 アル :「と・・・とりあえず爺さん。いろいろと世話になった。」
 受付爺 :「なぁに、ワシも久方ぶりにオモシロかったわい。 おとなしい客ばなりでのぉ・・・体がナマっとったでのぉ。」
 アル :「そ・・・そうか・・・」
 受付爺 :「まぁ行くんじゃろ? また来なされやな。」
 アル :「あぁ。 そのときはまた世話になる。」
 受付爺 :「お前さんたぁやったら、いつでも大歓迎じゃて。 ほっほっほ・・・」
 ファル :「じーさん、またな〜」
ルーシィ:「すごいおじいちゃん、今度来たら一緒に遊ぼうね〜♪」
 受付爺 :「はいよ。約束やでのぉ。」

受付爺の笑い声に見送られ、旅館を後にする。

 アル :「・・・わかったろ?」
アンバー:「・・・・・・そーいうことですかー・・・・」

疑問符を浮かべていたメンバーも納得の様子だ。

セラフィ:「さぁ、時間も時間です。 歩いて帰ると間違いなく夜になってしまいますので、
      私たちはポタで帰ろうと思うんですが・・・アンバーさんはどうします?
      ジェイドさんがこの様子では・・・」
アンバー:「・・・どうしましょうねぇ・・・・わたしからはなんとも・・・・
      起こすのも可哀想な気が・・・」
 アル :「ジェイドはウチでしばらく休ませることもできるから大丈夫だ。
      それより、アンバーがどうやって帰るつもりなのかを聞いてると思うんだが・・・」

無言で頷くセラフィ。

アンバー:「あら、わたくはへーきですよー蝶で帰れますしー」
 アル :「持ってたのか・・・準備がいいな。」
アンバー:「備えあればなんとやらですよー」
セラフィ:「たしかにそうですねw 
      それから、ジェイドさんは、しばらくこちらでお預かりしますね。
      何か変化があったら、連絡します。」
 アル :「気がつき次第、ポタでそっちに帰らせるつもりだ。」
ルーシィ:「気絶してたら、蝶つかえないもんね・・・」
アンバー:「・・・・・・妹をよろしくお願いします」

ジェイドのように深々と頭を下げた

 アル :「頼まれた。」

アンバーの頼みに、しっかりと答える。

アンバー:「それでは、お先に失礼させていただきますね。」
 アル :「あぁ。 気をつけて帰れよ? といっても、蝶だから一瞬か。」
アンバー:「そうだアルさんアルさん」

そういって手招きをする

 アル :「ん? なんだ?」
アンバー:「はい、今日の旅行の思い出ですよ」

一枚の写真を裏返しに渡す

アンバー:「お一人で見ることをお勧めしますよ♪」
 アル :「・・・今朝の、ジェイドが寝ぼけて俺に抱きついてる写真だろう? 
      盗み撮りもホドホドにな。」
アンバー:「あらー、知ってらっしゃったのですかー・・・いやーあまりにも二人とも幸せそうだったんでつい」
 アル :「知っていたというか・・・ジェイドの反応から推測しただけだ。」
アンバー:「うふふ、ジェイドちゃんかわいーですからねー
      結婚式はいつにしますか?」
 アル :「話が飛びすぎだ、アンバー。」
アンバー:「あはー これは失敬失敬」

まんざらでもなさそうなアルの表情に、アンバーは軽くからかってみせた。

 アル :「でもまぁ・・・そのうちな。」

適当にはぐらかすアル。
不意にまじめな顔つきで小声で話すアンバー

アンバー:「今日のことに関してはまた後日お話します、できたらアルさんの胸のうちだけに留めてほしいので」
 アル :「わかった。こちらから詮索するようなことはしないでおこう。」
アンバー:「お心遣い感謝します・・・・お礼といってはなんですがジェイドちゃんのこと好きにしていいですよ♪」

答えを聞く前にアンバーはぱっとその場を離れた

 アル :「おいっ! それはどういう・・・ったく・・・」

困ったような表情を浮かべる。

アンバー:「ではではーみなさーんまたあう日までー」

ひらひらと手を振りつつ蝶の羽を使い飛んでいった

 アル :「あぁ、またな〜」
セラフィ:「またお会いしましょう」
ルーシィ:「まったね〜☆」
 ジュノ :「アンバー、テンション戻ったな。」
 ファル :「・・・頭下げられるとなんか調子狂う・・・」
ケルビナ:「それは言わないほうが無難ですわよ・・・」

別れの挨拶に混じって、アンバーに聞こえぬ声でボソボソと話す3人であった。

セラフィ:「さ、私達も行きましょう。 ワープポータル!」

空間の扉が開き、アル達に住処に道がつながる。

 アル :「・・・帰るか。」

ジェイドを連れて、天使連盟の一同も住処に戻っていった。

・・・・・・
・・・・
・・
・

 受付爺 :「・・・あの石像、いい出来じゃったのぉ・・・
      どこで手に入れたんじゃろうか・・・」

・・・本気だったようだ。



蝶により隠れ家の近くの町まで戻ったアンバー

アンバー:「・・・・・これで目標の6割消化・・・・っと」

帰路につきながら独り言をつぶやく

アンバー:「・・・・やっぱりアルさんはアルさんだったなー・・・でもこればっかりは手出しさせませんよ
      なによりジェイドちゃんのためです・・・・」
アンバー:「役者はそろったと・・・ラストゲームはこれからだぞダイヤ・・・・」

拳を握り決意を固め隠れ家へ入っていった


一方天使連と同行することとなったジェイドはといえば 極限までの寝起きの悪さにまたひと悶着が起きる
これはまた別のお話・・・・


←第7章へ
ssメニューへ