反原発

第肆回も、引き続き政治ネタで。
今回のテーマは「少子高齢化」……のつもりでしたが、安倍政権が色々高齢化対策発表しているので中止。
完全に自分の考えと同じって事は無いですけど、方向性は同じですし、政治に期待出来る以上、心園で愚痴る必要ありませんから
(^^;
ってな訳で、今回のテーマは「反原発」です。

最初に、自分の立場表明。
原発推進派が1番近いでしょう。
少なくとも、2030年までに原発ゼロとか言っちゃうほど、脳みそにお花生えていません
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で、理想の前に、何故2030年原発ゼロが脳内お花畑だと思うのか、から。
まずはコスト面。
現状、休止状態だった火力発電所を再稼働させて、不足分を補っていますね。
人件費、再稼働の為のメンテ費用、液化天然ガス輸入増額など、コストアップが電気料金アップに繋がっています。
さらに、火力発電を多用する事で二酸化炭素排出量が上がり、某ルーピーの空約束25%達成が困難になれば、排出量取引で費用もかさみます。
様々な代替えエネルギーもコスト面では有効手段とは言えず、原発を廃炉にしようと思えば廃炉費用も掛かります。
それらが一気に電気料金に跳ね返って来て、今の5倍以上の電気料金になっても構わない。
そんなお大臣はマイノリティでしょう。

次に、将来の化石燃料事情。
そもそも、石油をはじめとした化石燃料の埋蔵量が、あと数十年程度で枯渇しかねないと言われて久しい。
それが為、再生可能エネルギーの利用などで、化石燃料の枯渇を防ぐ必要性があります。
風力、水力、火力、原子力、地熱、太陽光等々、様々なエネルギーを取り混ぜて使う事で、特定の化石燃料だけ枯渇する事態を回避する狙いがあります。
その中で、特に発電量が多い原子力自体、他のエネルギーの代替えエネルギーであると言う側面もあるのです。
子や孫の世代に化石燃料を遺してやる。
そんな考え方もあるでしょう。

そして、1番の問題がスピード。
10年20年と言う短期で、もろもろ解決しちゃおうと言う短慮です。
原発廃炉にして代替えエネルギーにしろ、と言うが、どの代替えエネルギーにする気なのか。
風力は、地形的な問題で必要量を賄えない。
水力や地熱発電も、技術的な問題と言うよりも、発電量が全く足りない。
火力では、先に言った通りの問題があり、太陽光発電は一般家庭レベルを脱していない。
低コストで安定的に電力を供給するとなると、原子力発電しか無いのが現状だ。

その現状を変えて、新たなエネルギーに転換して行こう。
と言う話ではあるが、それはまだ未来の話である。
いくつか名前の挙がっている新エネルギー技術だが、それらは実用段階に至っていない技術だ。
某民主党の仕分けパフォーマンスで、予算を削られたりもしているし、簡単には実用化出来ません
(^^;
にもかかわらず、原発ゼロ、反原発を掲げる人たちは、たった20年後に今はまだ実用段階に無い未来エネルギーに
き換えろと言う。
獲らぬ狸の皮算用で、国家のエネルギー政策を推進しろと言う。
……少しはものを考えて言って欲しい
(^^;

例えば、昨今話題のメタンハイドレート。
こいつで必要充分の発電が叶えば、その埋蔵量もあって、日本は一気に資源国となります。
しかし、化石燃料である事には違い無く、メタンハイドレート発電のみに依存する訳には行きません。
もちろん、実用化に向けた技術開発はこれから。
さらに、実用化した技術が普及して、適正なコストになるのにも何年掛かるか。
そもそも、予定通りに実用化出来ずに、開発成功までのタイムスケジュールが遅れに遅れる可能性だってあります。
そんな、今は無いものに頼って、原発を全て止めろとか……あまりにも盲目的過ぎます
(^Д^;

って事で、自分の理想はこうです。
最大の問題は、原発が安全では無かった事。
それが、先の震災で明らかとなり、(自称)原子力に詳しい人の所為で被害が拡大しました。
地震は天災ですが、原発事故は人災です。
だからと言って、反原発の人たちの様に、ヒステリックにいきなり全廃ってのは現実的とは思えません。
まずは、絵空事であった安全性の確保。
廃炉にするにも、20~30年は安定的に冷温停止状態を保たなくてはいけないと言われています。
ならば、冷温停止状態にする前に、安全性を担保するべき。

次に、先の話題の通り、すぐに代替えエネルギーが用意出来る訳では無いので、安全性を担保した原発は稼働するべき。
安全対策が万全であるのならば、新規の建造も問題無い。
原発誘致による助成金や、原発で働く人、地元経済に、寄
するところがあるのも事実。
この辺は、米軍基地問題と一緒。
廃炉作業に入れば、金を生まず、安全に管理する為の費用が掛かるお荷物を抱えるだけ。
地元経済は壊滅的な打撃を受けます。
地元民でも無い人間が、簡単に廃炉廃炉と騒いで良い問題じゃありません。
安全な原発ならば、稼働がベスト。

最後に、国家百年の計。
今すぐとか20年後とか、そんな感情的な短慮では無く、目指すなら「22世紀には原発に依存しない日本」でしょう。
安全な原発を稼働し続ける間に、ちゃんと予算を付けて未来エネルギーの技術群を開発、普及させる。
様々な技術を織り交ぜながら、コストの問題まで解決されて行けば、結果的に原発への依存度も減ります。
メタンハイドレートや太陽光発電など、他の技術の割合が増えて行く過程で、1基ずつ原発廃炉も進めて行く。
そうして、2100年を迎える頃には、原発稼働率ゼロとなれば良い。
目先の人気取り、票取りの為に、出来もしない公約を掲げた反原発政党は、先の衆院選で負けました。
有権者も、あんなことい~な
できたらい~なには懲りたんでしょう(^^;
必要な事なら、ちゃんと現実を踏まえ、時間を掛けて実現するべき。

まぁ、個人的に1番問題視しているのが安全性ですから、空事だったものが現実となり、地震が来ても津波が来ても、テロの標的にされても無問題な原発なら、わざわざ廃炉にする必要は無いと思いますけどね。
歳喰っておしっこ近くなったんで、もう輪番停電は御免です
(^^;
安定的な電力供給だけは、よろしくお願いします
m(_ _)m

記、13/01/31(木)

(ブロの方に頂いたコメント())

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