駄話・22年07月分

22`07/11(月) -21:04-

先日、Xbox 360「ENSLAVED ODYSSEY TO THE WEST」をクリアしました。
三蔵、悟空、八戒ポジション

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簡単な内容説明

西遊記モチーフのアクションゲーム。
人類の文明は崩壊し、機械（ボット）に支配されている世界が舞台。
ボットの奴隷狩り船に囚われたトリップとモンキーが、そこから脱出し一路トリップの故郷を目指します。
トリップのハッキング技術とモンキーの常人離れした身体能力で、様々な困難を乗り越えて行く、ステージクリアタイプのアクションゲームです。

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と言う事で、今回は西遊記をオマージュしたアクションゲームです。
まぁ、西遊記とは言え、トリップが三蔵法師、モンキーが孫悟空、ピッグシーと言う3人目の仲間が猪八戒と、キャラ的にはそれだけですね。
沙悟浄ポジションのキャラはいないし、金角銀角や牛魔王などの敵は一切出て来ません。
あとは、モンキーの頭のヘッドギアで言う事を聞かせる、如意棒のような棍で戦う、筋斗雲のような1人乗りの乗り物に乗る、くらいですね。
あくまでもネタ元として基本設定に利用しただけで、世界観やストーリィには関係無い感じ。
それでも、プレイキャラクターであるモンキーがまんま悟空だから、パッと見は完全に西遊記ネタのゲームです。

詳しい内容ですが、もう何百年も前に人類は滅亡しているような世界で、ボットに支配されていて生き残った人間は隠れ暮らしている感じ。
ボットたちは人間を捕まえて、（空飛ぶ）奴隷船に乗せてピラミッドへ送ります。
その奴隷船に捕まっていたモンキーが、同じく捕まっていたトリップが脱出の為に起こした騒動に乗じ、逃げ出すところから物語は始まります。
その後、一応一緒に逃げ出した2人ですが、モンキーが気を失っている間に奴隷が付けるヘッドギアをトリップに付けられてしまいます。
ハッキングで少し手を加えてあり、逆らうと痛みを与えるだけで無く、トリップが死ぬと毒薬が注入されてモンキーも死んでしまうと言う仕掛け（元々、奴隷が逆らうと始末する為に、毒薬は仕込まれている）。
こうして、トリップが故郷へと帰る為の旅に、モンキーは無理矢理付き合わされる羽目に。

世界観は結構良い雰囲気です。
摩天楼の廃墟が草木に覆われている荒廃感が良い感じ。
キャラクターも、遊んでいる内にモンキーが格好良く見えて来るし、トリップも可愛く見えて来る。
箱○だけあってグラフィックも綺麗だし、見た目はとても良いと思う。
……ピッグシーだけ、嫌悪感を感じるレベルの豚男なのは、キャラデザ的にやり過ぎかも知れんけど(^Д^;

アクションゲーム部分も、かなり良かったです。
モンキーのバトルアクションは、弱攻撃の連打、強攻撃、ダメージは与えられないけど敵との距離を開ける事が出来る範囲攻撃、ブロック、回避と、テックオーブを集めて習得すれば、必殺技、回避攻撃、カウンター。
それから、棍を銃のように使う事が出来、相手を痺れさせ（エネルギー）シールドを無効化するスタン弾とプラズマ弾を使い分けます。
TPSとFPSの良いとこ取りなシステムがバランス良く配合されていて、とても遊びやすい。
HP以外にシールドもあり、シールドは時間で回復、HPもテックオーブでスキルを習得すれば時間で回復するようになります。
他に、筋斗雲に乗って戦うシーンもあり、高度はホバー程度なので、空飛ぶスケボーみたいな感じ。
スピードが速いから操作が少し難しいけど、爽快感があります。
壁などにある突起や手すりに掴まって、ボルダリングのように高い所へ上り下りするのも、猿っぽいモンキーらしいアクションで楽しいです。

ステージ内には、スキルの習得に必要なテックオーブと、スタン弾、プラズマ弾、HP回復（即時）、HP回復（任意）が落ちています。
他に、荒廃する以前の世界の記憶が何故か見える、マスクが存在します。
このマスクが、各ステージに2〜3枚あり、これがコレクションアイテムに相当します。
ただ、そこまで見付けるのは難しく無いし、正直見付けても何か意味があるのかどうかも良く判らないし（(^^;）、あんまり気にしなくても良いかも。
私は一応全て見付けましたが、1回で見付からなかったのは全14ステージ中2ステージだけかな?
コレクションアイテムが見付からなくて見付からなくて、それがストレスでつまらなくなる、と言う事も珍しく無いのですが、このゲームのマスクはそこまで邪魔にはなっていないですね。
基本、さくさく爽快プレイが出来るのが、とても楽しかったです。
ちなみに、初見殺しなシーンは多めなので、難易度は低くありません。
そこまで理不尽に難しい訳では無いけど、アクションゲームが苦手な人には難しいかも知れませんね。

と、基本的には全面的に最高だったんですが、ローカライズだけは最低でした(-ω-)
英語音声に日本語字幕なのは仕方無いとして、その字幕が読みづら過ぎます。
結構原色を使った派手目な背景に、白一色の字幕が紛れてしまう。
せめて、白文字の後ろに透かしの黒帯を入れるとか、ただの白文字では無く黒で縁取るとか、何かしら見やすい工夫はすべき。
テキスト表示では無く字幕だから、速攻で消えるし。
多分、1/3くらいはセリフ読めなかったんじゃなかろうか。
何と無く雰囲気でお話は理解出来るけど、アクションシーンでも喋らせる以上、理想は日本語音声。
それを踏まえて考えれば、ローカライズは最低。

ただ、それだけ日本語版制作に際し、予算も時間も貰えなかったんでしょうね。
西遊記って、昔は夏目雅子、堺正章の西遊記、ドリフターズの西遊記と人気でしたが、以降人気は然程でも無く。
ナマカの香取慎吾版は一応劇場版まで作られるも大してヒットした印象は無いし（個人的には、ウッチャンも出ていて好きでしたが）、最遊記は何度もアニメ化されるもその度にファンだけが楽しんで終わり、一般まで浸透せず。
日本での西遊記の知名度は高いが、人気はそうでも無く。
だから、売れると思って貰えなかったんじゃないかと(^^;
実際、売れていない、のかな?
まぁ、それは日本だけの話では無く、続編が作られていないんだから、やっぱり期待ほど売れなかったんだろうなぁ。

まぁ、ローカライズは最悪我慢するとして、アクションゲームとしてかなり楽しかったんですが、1周クリアで終了しました。
残念ながら、周回要素は無い（弱い）。
一応、ダウンロードコンテンツとして、能力強化もされるコスチュームが貰えたりするので、秘かにクリア後そのコスチューム、乃至別のコスチュームが入手出来る事を期待したんですが、DLCのみでした。
マスクを集める意味も不明だし、各ステージのテックオーブ回収率が%表示されているものの、これも多分実績解除の意味しか無い。
成長要素も、全部を強化するには至らないものの、遊んでいる最中に欲しい能力、強化は取得済み。
一度クリアしたステージはやり直しが可能で、テックオーブや強化の記録は引き継ぎなので、一応1ステージ目から引き継ぎした状態で遊び直す事は出来るんですが、ステージごとにやり直せるシステムだから周回プレイとはちょっと違う。
やはり、スタートからクリアまで通しでプレイするゲームで無いと、周回プレイは楽しくありません。
ステージセレクト無しでコスチューム変更あり、その程度の要素でもあれば、もう1周遊んだでしょうね。
本当、アクションゲームとしては面白いのに、長く楽しんで貰おうと言う部分は疎か。
勿体無い。

と言う訳で、西遊記かどうかはあんまり重要ではありませんが、世界観やキャラクターは魅力的で、アクションゲームとしても面白い。
ただ、やり込み要素は無いに等しく、楽しい時間は短め。
難しいセリフは無いから気にしなければ良い話だけど、ローカライズは最低。
ゲームとしては最高と言いたいところなのに、ちょっと残念な部分あり。
それでも、アクションゲームとして最高に楽しいので、さくっと気軽に1周遊ぶ分には超おすすめヽ(^∀^)ノ
個人的評価
★★★★☆(4/5)




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