楊貴妃観音(3/10改訂)

 京都市東山区にある泉涌寺(せんにゅうじ)には、楊貴妃観音が祀られています。 まだ大劇場での「1914/愛」の公演中なので、 今から楊貴妃の話をするのはちょっと気が早いかもしれません。 しかし今年の檀ちゃんの話題はどうしても楊貴妃になってしまうと思いますので、 「善は急げ」と言うことで公演前に紹介することに致しました。

 泉涌寺に祀られている楊貴妃観音像は1255年に中国から渡来したもので、 玄宗皇帝が亡き楊貴妃を偲んで造らせたと伝えられる美しい木像です。 楊貴妃観音には 美人祈願 のご利益があると言われておりますので、 遠方の方も大劇場観劇の機会を利用して足を延ばし、 参拝されてみてはいかがでしょうか。 なお楊貴妃観音像は、国の重要文化財に指定されています。

 お茶会翌日の3月7日、泉涌寺を訪れて参拝してきました。 泉涌寺へはJR奈良線又は京阪電車の東福寺駅で下車となりますが、 京阪の出口付近に周辺の地図がありますので、道順を確認することが出来ます。 泉涌寺の総門までは私の足で1千歩、およそ10分の距離です。 でも見知らぬ土地を歩くのが苦手な人は大通りに沿って行った方が良いと思いますので、 もう少し時間がかかることと思います。
 総門から大門までは6百歩、途中から砂利道の参道が斜めに分岐しており、 こちらから行っても受付があるので境内に入ることができます。 しかし楊貴妃観音堂は大門を入って直ぐ左手にあるので、 総門から大門まで真っ直ぐ行った方が早く着きます。 泉涌寺への道はそれほど急ではありませんが坂道になっているので、 人数がまとまれば京都駅から大門までタクシーを利用しても良いでしょう。 でも寺院の参拝は汗をかきながら行くところに意義もあるかと思いますので、 体が不自由でなかったら徒歩で行くことをお薦めします。

 楊貴妃観音堂は小ぢんまりとした建物で、中央に楊貴妃観音が安置されています。 楊貴妃観音は等身大の坐像なので大きな物ではなく、 堂内はそれ程明るくないので肉眼では表情が良く分からないと思います。 観劇の帰りなので持っていた双眼鏡を利用しましたが、 ぐんと立体的に見えるし、表情もはっきりと読み取れました。 私も双眼鏡を使って仏像を見たのは初めてですが、 その利用価値は高いと感じました。 なお双眼鏡の利用は写真撮影と違って禁止項目とはなっていませんが、 やはり普通の参拝とは異なるかもしれませんので、 係の人がいるので一言断ってから利用した方が良いかと思います。

 泉涌寺の参拝時間は午前9時から午後4時半(12〜2月は4時)までとなっており、 参拝料は大人300円です。 一般参拝では他に仏殿や月輪御陵を見ることが出来ます。 また、泉涌寺は皇室の菩提寺となっており、 特別拝観(300円)で御座所や庭園を見ることも出来ます。

 楊貴妃観音像の写真につきましては、 泉涌寺から掲載許可を得られなかったので載せることが出来ません。 楊貴妃観音の写真をご覧になりたい方は、 泉涌寺のホームページにアクセスしてご覧になって下さい。 トップページから「写真集」を選択して楊貴妃観音の画像を見ることが出来ますが、 10秒ほどで次の画像に変わってしまうので、 その場合には左上の矢印をクリックして元の画面に戻るか、 一旦通信回線を切断すれば楊貴妃観音を見続けることが出来ます。

 泉涌寺 ←泉涌寺のホームページへはこちらをクリックして下さい。

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