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 ダンケ・シェーン
  〜檀れいミュージック・サロン(3月28日パレスホテル・ローズルーム)
 
 檀ちゃん初めてのディナーショーでしたが、 世間の心配(?)をよそに満員盛況でした。 ディナータイムは1800〜1930となっていたので、 遅刻してはいけないと思って早めに行きました。 しかし食事は全員に対して一斉に出されるのではなく、 着席している人に逐次出していく方式なので、 もっとゆっくり行っても良かったようです。
 テーブル番号は90番でしたが、 どうやら一番大きな番号だったようです。 殆どが4人掛けのテーブルでしたが、 2人掛けのテーブルも幾つかありました。 テーブル配置は奥から順になっていたようで、 90番テーブルは入口を入って直ぐの位置、 つまり地震があっても真っ先に逃げ出すことの出来る絶好の位置になります。 その反面、舞台からは(反対側に作られたお立ち台からも)一番遠く、 檀ちゃんの客席降りでも回って来ないと言う欠点もありますが・・・
 
《ディナーのメニュー》
 
『タラバ蟹とキウイフルーツのカクテル』
 カクテルの意味は良く分かりませんが、 輪切りにしたキウイの上に蟹を二切れ乗せたもの。
 キウイをナイフとフォークで食べたのは初めてです。
『牛肉と香味野菜の煮込みスープ』
 じっくり琴琴煮込んだ琴まりえ風スープにして欲しかった・・・
『帆立貝のソテー西洋葱のプレイゼとそのジューを添えて』
 うっ・・・長い!なんて長い名前なんだ!
 ボーイに3回名前を訊いたら怒るかな?
『牛肉フィレのパイ包み焼きウェリントン風』
 味は申し分ないのですが、やはり量が・・・・・・
『ポテトとトマトのサラダ』
 トマトの薄切りを薔薇の花のようにして中にジャガイモが・・・
『サラバン、ピーチコンポート添え』
 サラバン・・・辞書には載っていない。ネット検索では人名ばかり出てくる。
 多分サラバンさんの考案した菓子なんでしょうね。
『コーヒー』
 紅茶ありましたが、いつもマグカップで飲んでいると調子が狂います。
 
 食事が終わると定刻にショーが始まりました。
 最初は和服での登場で、曲は意外にも美空ひばりの歌で始まりました。 曲名ははっきりとは覚えていないのですが、 『買い物ブギ』と『真っ赤な太陽』で良かったかな? 『買い物ブギ』は決して易しい曲ではないと思いますが、 こうしたテンポの速い曲は一気にいけるので、案外歌い易かったのかもしれません。 次は和風から一転してザ・ピーナッツの『恋のフーガ』でしたが、 若い人はこういった曲は知らない人もいるのではないかと思います。 和装での最後は『浅茅が宿』から『ふるさとの歌』ですが、 檀ちゃんの転機ともなった曲なので、特別な思い入れがあったのではないかと思います。
 髪型も化粧もちょっと「陰のある女」と言う雰囲気がありましたが、 これは次の衣装への早替りを意識してのことだったのでしょうか。 和装における檀ちゃんの良さが表れていないように感じられました。
 和装の次はお約束のように洋装ですが、 着替えの時間を稼ぐために共演者だけでの舞台が少しばかり続きます。 やがて歌いながら登場した檀ちゃんはピンクのドレスで、 髪を切った後のアン王女(ヘップバーン)がパーマをかけたような感じでした。
 和・洋と来れば、次はお待ちかねのチャイナドレス、 蘇州夜曲を歌いながら舞台後方から登場です。 しかし残念ながらこれも私のテーブルの反対側からの登場で、 中央通路を通って正面舞台に向かいました。 チャイナドレスは2度の中国公演の時に作った私物が沢山あるそうですが、 今回は劇団が用意したものを着用したそうです。
 和・洋・中華と続いたので、次は当然韓国料理、 ではなくて檀ちゃん待望の男装です。 共演の二人の娘役も黒服に黒帽子で男装しての登場ですが、 百花さんは最先任だけあって流石に貫禄十分でした。 しかし若い音花さんはまるで子役のような印象で、男装しても可愛さ優先と言う感じでした。 念願の男役が叶った檀ちゃんは勿論大張り切り、堂々と歌い踊っていました。
 途中から帽子と上着を捨てて舞台反対側のお立ち台に向かいましたが、 髪型は何と呼んだら良いのでしょうか、 アラジンの魔法のランプから出てくる大男のような感じでした。 この方面には疎いので、こんな表現しか出来なくて申し訳ありません。 でもお立ち台で熱唱する檀ちゃんは、本当に逞しかったですョ。
 最後は紫色のマーメイドドレス(で良かったかな?)で登場、 髪を後ろでまとめてススキのような髪飾りを片側に立てる、 娘役の定番とも言える衣装でした。 中央の通路に降りても端の席では縁が無く、 最後まで双眼鏡が役に立ちましたが、 ディナーショーで双眼鏡のお世話になるのもつらいものがあります。 更に通路に降りた檀ちゃんを照らすライトがそれてしばしば直撃されましたが、 これも一瞬視力を失う感じで不快なものでした。
 アンコールでは白いウエディングドレス風の衣装で登場ですが、 パレスホテルではスカイステージで流れていた衣装の上に、 白いショール(で良いのかな?)を掛けていました。 噂の河村氏提供の曲についての評価は控えますが、 「花舞う長安」で使っていた曲と共通するものがあると感じました。
 
 ポスター(販売は無いようでしたが)やチラシのデザインは宝塚ホテルと同じもので、 パレスホテルのHPに載っていた正面を向いている写真は、 プログラムとメニューの載っているパンフレットに使われていました。
 やはり末席では檀ちゃんが遠くに感じられ、 百%満足のいくものではありませんでした。 しかし今回限りの檀ちゃんのディナーショーであり、 行かなければ悔いを残すことになったと思いますので、 取り敢えず参加できたことを良しとしておきましょう。

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