農道を自転車で行くと、
上空から雲雀のさえずりが聞こえてきた。
今年初めて聞く雲雀の声である。
 
雲雀と言うと麦畑が連想される。
雲雀は賢い鳥なので、
巣に帰る時には少し離れた場所に降り立ち、
外敵が巣を見つけるのを防いでいる、と言われている。
ある程度育った麦畑では上部は葉によって視界が遮られ、
地上では株の間を雲雀が自由に歩くことが出来る。
雲雀にとって理想の子育て環境であると言うことが出来よう。
 
かつての群馬県では二毛作が主流であり、
春から初夏にかけては一面に麦畑が広がっていた。
しかし麦作は労力の割りに現金収入が少ないので、
近頃では著しく耕作面積が減っている。
貧しい生活の時には雲雀と共存出来たのに、
豊かになるに連れて雲雀の住処は失われつつある。
一見矛盾しているようにも思えるが、
これも利益優先の資本主義の結果に過ぎないのだろうか。

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