今年はアメリカシロヒトリの発生が異常に多かったようで、
庭先の染井吉野が丸坊主になってしまった。
桜の他にも紫式部や梅が丸坊主にされ、
柿の木も被害が甚大で実が次々と落ちている。
 
この被害は群馬だけではないようで、
新潟や長野に行っても、栃木や千葉に行っても、
車窓から見られる風景には丸坊主の木が多かった。
やはり桜の木の被害が大きいようで、
川沿いに植えられている並木は冬の様相を呈していた。
人間が桜に注目するのは花が咲いた時だけなのだろうか。
夏の日を受けて十分な栄養を補充しておかなければ、
春になっても立派な花を咲かせられないと言うのに・・・
 
古人は葉が一枚落ちるのを見て天下の秋を知ったと言う。
今の人間はこれほど大量の葉が落ちているのに、
地球環境が秋に向かっていることを知り得ないのだろうか。
地球が滅べば金儲けも無意味なこととなるのに、
政治家や実業家、そして一般大衆の何と鈍なることか。
 

 俳句トップへ  花畑トップへ