私の住んでいる所はかつては郡部の村であったが、
現在では隣接する市に吸収合併され、
急速に住宅や店舗が増えている。
人間が増えるに連れて大木や竹薮は姿を消しつつあり、
神社の杉林も枯れ木が目立つようになった。
日付が変る頃に庭に出てみると、
前の竹薮で鳥の集団が騒いでいる。
騒いでいるのは椋鳥の集団だろうか。
竹薮をねぐらにしていた雀は椋鳥に追われ、
その椋鳥もまたより大きな鳥に追われつつある。
侵入者は烏か、最近増えてきたヒヨドリだろう。
集団で鳴いている鳴き声は、
侵入者を威嚇するためのものであろうか。
だが、それにしては哀し過ぎる鳴き声である。
それは敵わぬことを知りながらも、
懸命に抵抗しようとしているためであろうか。