ふと空を見上げると、
一羽の鳥が羽ばたきもせずに飛んでいる。
ゆっくりと旋回しながら滑空しているから、
恐らく鳶だろう。
地上では空っ風が吹いているが、
上空では強い風は吹いていないのだろうか。
 
此処高崎市郊外でも市街化が進み、
田畑が減っているので獲物は少ないことだろう。
鳶の姿を見かけることが少なくなったのも、
環境の変化が最大の原因であろう。
40数年前にはアオバズクの姿も見られたが、
現在では猛禽の類は時々見かける鳶くらいのものである。
イタチも青大将も見かけなくなったから、
ネズミの大量発生もあり得ないことではない。
何れにしても自然環境の破壊は人間に跳ね返ってくる。
猛暑や大雪以上の気象変動は十分にあり得るのだ。
かつては人間は自然を敬いながら暮らしていた。
自然との共存は何時になったら復活するのだろうか。
 

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