曼珠沙華・・・彼岸花の別名である。
名前の通り秋の彼岸の頃に咲き、
田園の至る所で赤い帯を見ることが出来た。
墓場にも良く咲くので嫌っている人もいるようだが、
長い花茎の頂部に咲く真っ赤な花には独特の風情がある。
 
現在では墓場も土が露出している箇所は少なく、
野良に出ても農道は舗装化が進み、
堀もまたコンクリートのU字溝が殆どとなってしまった。
田園での小動物の減少については関心が持たれてもいるが、
植物となると全くと言って良いほど無関心なようである。
しかし植物の生態系が変わりつつあることは確実であり、
何れは大きな障害を伴って表面化することだろう。
 
杉花粉を悪玉に仕立て上げて排除しようとしても、
環境の悪化については目を向けようとしない現代人・・・
多様な植物が生育出来る環境でなければ、
動物もまた生息出来ないのであるが・・・
地球の破壊はいつまで続くのであろうか・・・
 

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