<文責:女王様1号>
秋の味覚の王者と言えば松茸ですが、残念ながらなかなか思う存分食べられないもの。こうなったら自給自足だ!?というわけで松茸狩りにチャレンジ。
関西にはもっとたくさん松茸狩りスポットがありそうですが、関東で松茸狩りを探してもヒットするのは栃木県佐野市の唐沢山というところのみ(ガイドブックを見たらもう1ヶ所福島県のどこかの山があったけど、そこは勝手に入山して勝手に探す方式で、しかもかなりキツそうな山だった)。
ついでに「くう・みる・おがむ」というビミョーなキャッチコピー(笑)を持つ佐野のスポットあれこれもご報告。役に立つ?教訓付き。
松茸狩り@唐沢山(佐野市観光協会HP)
松茸狩りは9月上旬~10月中旬の期間限定で完全予約制。松茸狩りを催行している唐沢山荘には独自ホームページやメールアドレスがなく、やりとりは電話 or FAXのみ。 値段は1人4,800円で、最低1本保証付き。つまり、たとえ採れなくても1本はもらえるのだ。
ただし注意しなければならないのは、唐沢山の松茸狩りは「観光用に事前に配置してある非国産の松茸」であるという点。要するに、お店の人があらかじめ松の根元に松茸を植えておいてくれるわけ。 イメージ的には潮干狩りのような感じ? あくまでも天然モノにこだわるなら、京都あたりに行くしかないのかも。当日は12時に唐沢山荘前に集合(11:30までに入店するよう言われていたのだが、それから12時まではヒマを持て余す。山頂の方にある神社まで往復するのはちょっとキツそうだし)。この日は子供も含めて全部で14名が参加していた。 最初に松茸が既に入ったカゴを渡される。1本のハズが3本入っていた。5cmくらいのコビト松茸だったから?
店のおばちゃんの案内で山道を5分ほど歩き、松茸狩りポイントに到着。青と黄色のビニール紐を張り渡した範囲内(割と広い)で探すこと、松の木の見分け方(幹の肌がひび割れている)などを説明される。 松の木なんて枝を見れば一目瞭然!なのだが、下ばかり見ているとだんだんワケがわからなくなって、杉の木の下を探している人などもいるらしい。 後に女王様1号が体得した松の木の見分け方としては、下に松ぼっくりが落ちているというのもアリ。
そしていよいよ松茸狩りスタート! 全員一斉にわらわらと松の木を目指す! ここでとにかく重要なのは、他の人が探した後に松茸が残っている可能性は限りなく低いということ。 天然モノの松茸というのは1ヶ所に何本も固まって生えていたりするらしいけど、ここのは地面に穴を開けて植えているだけだから比較的見つけやすいし(右写真参照。後ろは松の木。これは1号が見つけた松茸を埋め戻して撮った再現写真 (^^;)、1本の木に対して多くても2本くらいしか植えられていないのだ。そこで…![]()
教訓: うまい具合に他の人とバラけましょう。
人を押しのけてまでダッシュするのはみっともないですが、人より早く松の木に到達しないと松茸はゲットできません。
結果的に女王様1号は約30分で松茸 10cm級 3本+コビト松茸3本の計6本ゲット~!(左写真参照、最初にもらった3本を除く) 翌日、松茸ご飯&お吸い物&バター焼きで美味しく頂きました。 (^^)
ちょうど我々の到着と入れ替わりに松茸を植え終わって店に戻っていったのが若いバイトのおねーちゃんだったので、急斜面などにはあまり植えていないだろう…と思っていたのですが、そんなこともなかった(もう植え慣れてる?)。 木の幹につかまりながら斜面を上ったり下りたりで、翌日は腿が筋肉痛に。下ばかり見ていて頭上の蜘蛛の巣にひっかかったり。予想よりハード。
ちなみに今回同道したしもべ1号は、粘って探していたけど(時間は無制限)なんと1本も収穫できず。目が悪い人はハンデあり? それとも単に日頃から松茸を見慣れていないせい? 後者であれば、事前にスーパーなどで松茸を見て目を慣らしておくことが必要かもしれません(笑)。
なお、松茸以外にもしめじっぽいキノコなどが生えていますが、採らない方が無難でしょう。
松茸料理@唐沢山荘(Yahoo!グルメHP)
そもそも唐沢山荘(右写真)は松茸料理の店として有名らしく、12時まで待っている間にも家族連れが次々やって来ていた。 松茸狩り参加者もほとんどがその後にココで昼食を摂ると思われるが、戻ってきてから店に入ろうとすると既に30分待ちだった。そこで…
教訓: 松茸狩り開始前に席予約をしておきましょう。
店内は旅館の大広間のような部屋に卓が並んでいて、別に高級な雰囲気ではない。女王様1号はすべて単品で松茸ご飯 \800、松茸お吸い物 \500、松茸炭火焼 \5,000を注文。 しもべ1号が注文した松めし定食 \1,500は松茸ご飯・お吸い物・小付け・おしんこのセット。他に茶碗蒸し \900。
それ以外にも豪華&ボリュームありそうなメニューがいろいろ。パッと見、松茸定食かフルコースを食べている人が多かったような。松茸のフライや鍋が美味しいのかどうか、食べていないのでちょっとわかりませんが。松茸ご飯・お吸い物・茶碗蒸しは「まあこんなもんかな」だったけれど(さすがにご飯の中に入っているスライス松茸はビッグ)、初体験の炭火焼きはダイナミックな感じ?で楽しめた。噛み切りにくいのが難点。
- 松茸スペシャルコース \8,500(13品)
- 松茸フルコース \6,500(10品)
- 松茸定食 \4,500(10品)
- 土瓶蒸し \1,300
- 松茸ホーロク焼 \2,200
- 松茸フライ \2,000
- 松茸鍋 \2,000
- 松茸弁当 \1,000
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入浴@佐野やすらぎの湯
天気がいい日で、松茸狩りで思ったより汗だくになってしまったため、こんなこともあろうかと目をつけていた日帰り温泉へGO! 前橋と小山にも系列店がある「スーパー銭湯」だそう。 隣に大きなゴルフ練習場があり、ゴルフ練習を終えた人々もひとっ風呂浴びているようだ。
入ってみると、以前行った「オーシャンスパ九十九里」を小規模にしたような温泉あり・マッサージあり・お食事処ありの施設。 食券の自販機みたいのでチケットを購入して受付に出すのだが、「やすらぎセット(入館料・食事・館内着・貸しタオル)」 \980でない場合は、入館料 \550以外に必要なもののみを自分でチョイス(セット料金も入館料も平日は\100安い)。 そこで…教訓: 貸しタオルが手軽でお得。
普通のタオル・バスタオルセットで\300だったかな? 他人の使ったタオルなんか使えねェ!という人には買取タオルもあるけど割高。
浴場内には数種類の風呂&サウナが。腰痛持ちの女王様1号は、ついつい低周波電流の流れる電気風呂やジェット噴流のストロングバスに長時間つかりがち(笑)。 この日の日替わり風呂のコーナーにはクールバスクリンをさらに濃くしたようなお湯が張られていたが、隣に入っていたオバチャンに「人魚になったみたいねー」と話しかけられた日にはなんと返事してよいやら。 (^^;
露天風呂エリアは室内と同じくらいあって広々。中味は那須馬頭温泉の美人の湯なのだそうだが、タンクローリー(?)で毎日運んでくるお湯をもってして「天然温泉」と称するのは正しいのか?
個人的には1人がゆったり入れる大きさのつぼ湯が気に入って3回も入ってしまった。デッキチェアにまっぱで寝ころんで休憩するのも開放的でグー。 でも他人がそうしているのを見ると、あまり美しい姿ではない(爆)。
参拝@佐野厄除け大師
なんだかんだ言っても「佐野」っていったら真っ先に思い浮かべるのはココだよね、ということで立ち寄ってみた。別に供養しなきゃならない対象とかはないです、マジでマジで(強調)。
付近に無料&有料駐車場がたくさんあり、正月はさぞ混むんだろうなぁというのは想像がつくが、この日は人影もまばら。そして境内はびっくりするほど狭っ! そこで…教訓: 「関東の三大師」というキャッチコピーに過大な期待は禁物。
水子地蔵尊にお参りしているカップルの背中からは近寄りがたいオーラが出ているし (^^;、お賽銭をあげて、おみくじを引いて、すばやく撤収。あとで調べたら、田中正造の墓(分骨)もあったらしい。
買い物@佐野プレミアムアウトレット
もう5時近くなってから、佐野の新たな人気スポット・プレミアムアウトレットに到着。厄除け大師とは対照的に、こちらは夕方になっても大混雑で駐車場もいっぱい。 とりあえずマップを見つつブラブラするが、買いたいモノはあったけど買いたい店は決まっていなかった女王様1号は右往左往。そこで… 教訓: あらかじめ狙い目の店をチェックしておきましょう。
あるいは1日中入り浸って全店舗を制覇するか。
店舗がジャンル別(カジュアル系・高級系・アウトドア系とか)に固まっているわけではないのが非常に見づらい気がするのだが、他のプレミアムアウトレットもそーなんでしょうか。 みんなあんまり気にしてない?とりあえず1時間半で疾風のようにアウトレット内を見て回り、なんとか当初の買い物目的を達成。確かに安いことは安かった。
そして帰ろうとすると駐車場の出口から道路に合流するまでが大渋滞。早く来て早く帰った者勝ちのようです。
ラーメン@宝来軒(ぐるなびラーメンHP)
佐野を1日中飛び回っている間にとっぷりと日も暮れ、豪華松茸料理も消化されて小腹が空いてきたところで、佐野ラーメンを食べるべく、事前に調べておいた昭和5年創業の老舗・宝来軒を目指す。
しかし、地図で見て「ココだ!」と確信していた角で曲がっても、あるハズの場所に店が見当たらない。必死で目を凝らすのだが、大通りから1本横道に入ると街灯がほとんどなくて真っ暗なので、非常に探しにくいのだ。そこで…教訓: 裏通りにある店は明るいうちに探しましょう。
結局10分以上ぐるっと回ったり、先の方まで行ってUターンした挙げ句、なんとかたどりついた。麺が終了次第閉店だというので、道に迷っている間に売り切れてしまったらどうしようと気が気じゃなかった(笑)。
佐野ラーメンの特徴は青竹打ち。右上写真(店のパンフより転載)のように、太い青竹の片端を溝?に突っ込み、反対の端にまたがってジャンプしながら麺を打つのだ。 この店では実演を見ることができるが、女王様1号が行ったときにはもう麺打ちは終わっていて、それを切っているところだった(右下写真)。
店内はテーブル席&座敷があり、売り切れを心配するほど混んではいなかった。醤油ラーメン \600(左写真)を注文。具はチャーシュー、メンマ、ネギ、ナルト、海苔と非常にシンプル。 麺は平べったくて太め。
さてお味はというと、ここ10年以上いわゆるラーメン屋に入ったことがなかった女王様1号の感想は、昼食に続き「こんなもんかな」だった。ちょっと麺が柔らかすぎるような。残念ながら感動するほどのウマさではなかった。
これぞという美味しい佐野ラーメン店をご存知の方は、またいつか佐野に行く日のためにゼヒご一報ください。