『海練ウドン』

横須賀に海軍カレーあるように、福浦に海練ウドンあり。



私達の頃は、冬の海の楽しみだったが、今や毎回の練習で作られている。
なんと一回の予算1,500円なりで
全員にいきわたる量を用意し、なおかつ毎回バリエーションを変えているという。

ん〜と、ウドン3玉で1パック100円として、8パック使うとして800円でしょ〜。
そんで、残り700円で具と、お醤油と、ダシの素買わなくちゃいけないんだからぁ・・・大変だッ!

製作担当は、一年生。

指導教官は、37期企画責任者、矢部。

ダイビングも初めてならば、海岸でのウドン作りも初めての一年生
お炊事の経験も覚束ない彼らに
いかにおいしく、手際よくウドンを作らせるのか
矢部にかせられた使命は重い。


しかし、そのウドンバリエーションの豊富さをもって他の期の追従をゆるさない37期にあって
その人ありとうたわれた矢部は、自信まんまん鍋脇に陣取り
経験に裏付けられた穏やかな口調ながら
厳しく指示を出していく。

「・・・・なんで先にダイコンいれようとするかな、肉でしょ・・・・」


一年生諸君
体を張って君たちに海を教えてくれる先輩達に、君達は何をもって報いることができるのであろうか
せめて一杯のウドンに感謝の気持ちを込めたまえ。




「先輩、もう一つ肉いれましょうか?」 「ウン」
38期岡本と、感謝の気持ちの39期町田


そういえば

町田君は、午前中のシュノーケルクリアとマスククリアの練習中海水をタップリ飲んで、海の精気を体に満ちあふれさせていた。







第一回目のウドンは、鶏肉、ダイコン、油アゲとモヤシのウドンでした。

ごちそうさまでした。