『エントリー前』



エントリーのたびにバディの組合せが告げられる。
組合せが発表されるたびに全員で「よろしくお願いしま〜す」と声をそろえる。

自分のバディになってくれる先輩に、めいめいが「お願いします」と頭をさげ
くわえタバコの先輩が煙に目を細めながら「オウ」と返事を返していた不良っぽいシーンはもう見られない。

おじさん、おばさんOBは、上の写真を見て何か変な感じがするだろう。
全員のスーツがワンピースなのだ。

これでは寒かろうと心配するのは、年をとったからだろうか。
昔のように、5_の上着とズボンならば腹の部分は、10_でかなり暖かい。
私のように上着とロングジョンだと首から下の胴体部分が全部10_となり、
このあたりの海であれば、冬でも年内であればけっこうしのげたものである。

寒さ除けと、上陸後の水気を取るために大ぶりなセーム皮を胸に入れている人が何人か見られ、珍しかった。

ワンピース一枚だけのせいか、みんなウエイトを軽めに巻いている気がした。これは楽だろう。

サツキは、ワンピースの下にベストをつけていた。
おのおの自衛しているようだ。

フィンもジェットフィンに代表される、キールの入ったハードフィンではない。

トマコマイちゃん、目がこわいぜ!



  

初めての海に所在なげな一年生に、「とにかく座ろうよ」とサツキは声をかけるのだった。



『先輩後輩』



ウエイトベルトのつけ方をならっている。
片手で「あらよっ」と巻けるようになるのはいつの日か。
37期江川と39期大橋。





『ダイビングギア ファッション事情』

    

ミホです!                    マキです!

ミホは、おもいっきりカラフルに赤でcoordinate。 マキは、マスクの黒でクールな雰囲気を出しつつ、シュノーケルエンドにさりげなく赤を。

モデル
(37期井上と武藤)





『海面監視』
(正式にはなんといっていたか失念した)

前のページで、「陸っぱり」の説明をしたが、海の中にも監視要員が配置されている。
上の二名はそのためにエントリーして行くところである。

2個のブイそれぞれに、部長高村と副部長桑原がつき、
その前で各バディごと指導が行なわれるのだが、
それぞれの列の最後尾に、一人づつ監視要員がついている。

監視要員は、練習中潜ることもなく海面で各担当班の監視を行なっている。

武藤は、植村と交互に海と陸にいたようだが
井上にいたっては、この日8回のエントリーすべての海面監視に就き
練習前のブイの設置、撤収を含めると10回エントリーしている。

こりゃあ容易なこっちゃないぜッ!
華奢な体に似合わず、なかなかの体力と根性である。

井上が一年生の時、最初のバディを担当したサツキの証言。
「指示したことがなかなかのみこめず、頭の弱い子のようだった。 よくここまで成長した! エライ!」

一年生諸君、井上先輩を見習いたまえ!