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昭和51年 8月 大島合宿
当時の典型的なダイビング装備である。
ウエットスーツは、ネオプレーン両面スキンの5_、黒一色。
赤いライフジャケットがカワイイではないか。
タンクには、漢字で「空気」と大きく書いてある。
レギュレターは2段減圧式シングルホースではあるが、
残圧計はついていない。
「ざ、残圧計が、つぅいてないだとぉ〜?」
「そんじゃあ、潜水中あとどのくらい空気が残っているのかわからないではないかッ! エッ!?」
「空気が無くなったら、窒息しちゃうんですよ!窒息! あれって、とぉ〜っても苦しいらしいんですど、そのへんわかってます?」
「だいたいですねぇ、溺れて死んでしまったら、誰が責任とってくれるわけ? まったくぅ。 ちょっと責任者だしなさいよッ」
ハイ!ご心配はごもっともです。 まっ、そういったばやいの為にですね
当時(今もあるのかな?) タンクにリザーブ式バルブというのがついてました。
潜水中、残りの空気が約30気圧になりますと、給気がシブくなってまいります。 そうなりましたら慌てずに
タンク左側にあるプルロッドを引っぱっていただき、リザーブバルブを開けていただきます。
すると残りの空気が供給されますので、呼吸を続けながら水面に戻ってくることができると、まっ、こーいった仕組みになっていたわけですね。
おわかりいただけましたでしょうか?
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