アメリカ空軍アクロバット飛行チーム・サンダーバーズ来日!

国内でのフライトが全て中止となった悪夢のツアーとして名高いあの2004年から5年、
ついにサンダーバーズがアジア地域にやってきます。

ああそうですか、当サイト10周年記念で来てくれるんですね。すばらしい!
ニコルちゃんを「日本に来てー!」と何回もナンパした甲斐がありました。
先代隊長を「日本に来んかーい!」と脅迫した甲斐がありました。

まあそれはカンチガイ爆発ですけど、っと。(笑)  

さっそくですが!パシフィックツアーの日程と概要、歴史のお勉強をしましょう!!


パシフィックツアー内日程
 
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(航空ファン誌より)

9月19日-20日 ヒッカム空軍基地(ハワイ)
※米陸軍ゴールデンナイツ参加

9月26日 Townsville air spectacular ?(オーストラリア)

9月30日 アンダーセン空軍基地ポスター(グァム)※中止!
※米空軍F-16,F-22デモチーム参加

10月3日 クアラルンプール(マレーシア)

10月7日 アンダーセン空軍基地

10月10日 ドンムアン(タイ)※日程変更

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日本国内分については、サンダーバーズ#8(ナレーターさん)に
直接聞きた場所は正解でした!さすが!!

10月15日 千歳基地(北海道)

10月17日 浜松基地(静岡県)

10月18日 三沢基地 ※米空軍HP(青森県)
※航空自衛隊ブルーインパルス参加

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10月21日 烏山空軍基地(在韓米軍)
※米空軍F-16デモチーム、韓国空軍参加

10月23日-25日 ソウルエアショー(城南基地:韓国)
※韓国空軍ブラックイーグルスも飛行予定

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【ツアー概観】
 
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さて、まずは今回のツアーの概要を見てみましょう。 

バーズのパシフィックツアーは、過去を遡ると87年、94年、01年(テロでキャンセル、代わりに04年?)と、
だいたい7年周期で回ってきていました。今回も01年から8年後なので、妥当な線といえます。  

9月19日のハワイ・ヒッカム空軍基地をかわぎりに、アジア地域を中心として6ヶ国11ヶ所でショーが予定されています。

巡回地はハワイ、オーストラリア、グァム、マレーシア、インド、タイ、日本、そして韓国

過去のツアーを遡ってみても、なかなか大規模な方です。

そしてこの中では、日本のブルーインパルスや韓国のブラックイーグルスなど、
なかなか競演の機会のないアジアチームとの顔合わせも予定されています。

在日・在韓米軍基地でのPACAF慰問に加え、一般公開のエアショーも多く、
2004年以来5年ぶり、東南アジアでは94年以来15年ぶりのサンダーバーズ訪問、
いまから盛り上がりが期待されています♪
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【日本でのフライト予定基地】
 
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なかなかツアー日程が発表されずヤキモキしましたが、721日に発売された航空ファン誌に
ツアー日程が掲載され、それからバタバタッと各基地サイトでも告知が出て、日本でのフライトが周知されました。

10月15日(木) 千歳基地・一般公開(北海道)
10月17日(土) 浜松基地航空祭(静岡県)
10月18日(日) 三沢基地航空祭(青森県)

の3ヶ所が予定され、浜松・三沢は航空祭、そして千歳も平日であるにもかかわらず一般公開が予定されています。

三沢基地は極東最大の米空軍ファルコン'sネストですし、毎回フライト予定が入るので順当、
浜松は前回2004年シーズンでも展開実績があるため、今回も選ばれたと考えられます。

千歳基地は純粋な空自基地であり、なおかつバーズ初展開ということで、注目度が高いと言えるでしょう。

当初、日程発表前から平日展開は予想できていましたが、一般公開の有無は分かりませんでした。(非公開の実績もあるため)
しかし今回は全て一般公開が予定されており、航空機ファンにとっては絶好のチャンスとなりました。

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実はトンカツことワタクシ管理人、公式発表前に、
アトランタの南・約100Kmのところにあるロビンス空軍基地のエアショーにて、
サンダーバーズのパイロットさんに直接聞いていました。(^^ゞ

「ハママァツゥ、チトスェ〜、ミシャワァ〜」って言っていましたので、
浜松、千歳、三沢で正解でしたね。(笑)

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【今ツアーの注目点、ブロック52】

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さて、昨今の海外エアショーブーム(私だけか;)で、バーズを見慣れちゃったよ!というゼイタクで生意気なそこのアナタ!

その油断が命取りだぜぇ。(笑)

はい、2009年シーズンからバーズは機体をブロック32からブロック52に更新します。
各種発展で重量増、初期型
F-16Aに比べて“PIG”とまで言われたF-16Cでしたが、
この
F100-PW-229搭載のブロック52に進化したことで-16Aのような軽快さを取り戻しています。
(ちなみに三沢の
16F110-GE-129搭載のブロック50なので軽快さんです *^ー^)

つまり、08年までのバーズより、さらにさらに軽快になったということです!!余裕だぜ!って感じです!

これに伴って、長年同じだったフライト内容がついに若干変わりました!


過去のパシフィックツアー

サンダーバーズはアメリカの親善大使として数年に1回の割合で
ヨーロッパ、中南米、アジア太平洋など世界各地を回っています。

過去にアジア・パシフィックツアーが計画されたのは、
1959年、1987年、1994年、2001年、2004年の計5回。
そのうち、2001年は同時多発テロの影響で中止されたものの、
4度のツアーでは日本にもいろいろな話題を振りまいていきました。

それぞれのツアーについて、くわしく見ていきましょう。
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【1959年】

初めてのパシフィックツア.

さて、1953年に正式発足したサンダーバーズですが、1954年には早くも海外遠征を始めています。

そしてアジア地域に初めて姿を現したのは1959年でした。
11月〜12月に、当時米軍政下の沖縄を拠点にアジア各地を回り、ハワイ経由で帰国しています。

・訪問国 
 日本
 フィリピン
 台湾
 韓国

-日本での訪問地
 板付(現福岡空港)
 三沢
 ジョンソン(現入間基地)
 横田

と、日本では4ヶ所を訪問しています。今では考えられない入間や横田でもショーを行ったのですね!

そして、この来日がブルーインパルス誕生のキッカケになったといわれています。(*^ー^*)

この時のトピックとしては使用機の調達でしょうか。

当時の使用機、F-100Cは空中給油受油プローブがなく、太平洋横断ができませんでした。
そのため、急遽、板付基地のF-100Dを使用することになり、サンダーバーズ仕様に塗装、
機体も本来の使用機と同様に改造されました。

サンダーバーズの為に大切な作戦機を改造してしまうあたり、
これだけを見てもサンダーバーズが如何に特別な存在なのかよく分かりますね!

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【1987年-
Delta Over the Pacific
サンダーバーズ、28年ぶりの太平洋地域展開

1987年、サンダーバーズは28年ぶりに太平洋地域へとやってきました。
使用機種はF-16A。

このツアーの最大の話題はなんと言っても中国訪問です。
サンダーバーズ初の共産圏デモフライト、万里の長城フライバイなどなど、
ド派手な話題満載のツアーでした。

ただ中国訪問時に、キャノピー後方に描かれている過去の訪問国の国旗群から
台湾のマークが消される、というあまりフレンドシップっぽくない配慮もありました。

このツアーでは実に9ヶ国、ハワイとグァムを含め11もの地域でショーを行っています。

・訪問国、訪問地
 中国
 タイ
 マレーシア
 シンガポール
 インドネシア
 オーストラリ
 フィリピン
 韓国
 日本
 グァム
 ハワイ

なお、日本では嘉手納でショーを行いましたが、一般非公開でした。

また、インドネシアはこのサンダーバーズ来訪時にアクロチームの構想ができ、
後にF-16A×6で編成されるエラン・ビルが誕生しています。(現在消滅)

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【1994年
-Thunder Over the Pacific
日本で35年ぶりの一般公開
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-トンカツ(当時16歳)、三沢でサンダーバーズ初遭遇!!

出ました、伝説の1994年パシフィックツアー!!
この時の三沢でのショーを見た日本のファンの方も多いのではないでしょうか。

このツアーでサンダーバーズは5ヶ国を訪問、実に130万人もの集客を記録しました。
使用機はF-16C block32

日本で記憶に残る出来事といえば、もちろん三沢での一般公開でしょう。
当初9月11日に予定されていた航空祭の予定をサンダーバーズのショーに合わせて
8月10日に変更、水曜日であるにもかかわらずなんと13万人もの来場がありました。
その中にワタクシも含まれていたわけですが…(^ー^;)

バーズの来日は7年ぶり、一般公開に至っては1959年以来の実に35年ぶりとあり、
実質的に現役航空機ファンにとっては初公開にも等しい状況でした。

当日は若干ヘイズがかっているものの晴天に恵まれ、暑い夏空の下、
とにかく初めて見る本格的なアメリカンアクロのとんでもない迫力に
度肝を抜かれ、呆然としてしまったのを覚えています。

そしてこの航空祭には航空自衛隊のブルーインパルス(当時:21Sq戦技研究班、T-2)も参加し、
ブルーにとって初の海外アクロチームとのジョイントショーとなりました。

なお、ブルーはバーズを迎え撃つに当たり、直前の8月7日千歳基地航空祭で、
1991年7月の事故以来となるデュアルソロを復活させています。
この際、6番機のエアインテークにはバーズとの競演を記念するステッカーが
貼られていましたが、8月10日当日は剥がされていました。

・訪問国/日程
 8月6日  エレメンドルフ空軍基地(アラスカ)
 8月10日 三沢基地

 8月13日 烏山空軍基地(在韓米軍)
 8月14日 嘉手納基地(キャンセル)
 8月18日 タイ
 8月20日 マレーシア
 8月23日 シンガポール

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【2001年-キャンセル】
ツアー中止
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2001年、サンダーバーズは再び太平洋地域へのツアーを計画しました。

しかし、直前の9月11日に発生した同時多発テロの影響を受け、ツアーは中止に。
その後アメリカ空軍は長い戦争状態へと入っていきます。

・予定されていた訪問国/日程
 9月22日    烏山空軍基地(在韓米軍)
 9月26日    Canberra オーストラリア
 9月29/30日  Amberyエアショー オーストラリア
 10月3日    フィリピン
 10月6日     ドンムァン タイ
 10月9-11日  LIMA マレーシア
 10月13日    シンガポール
 10月16日   三沢基地
 
10月19/20日 ソウルエアショー 韓国
 10月23日    アンダーセン空軍基地 グァム
 10月27日    ヒッカム空軍基地 ハワイ

前回ツアーに引き続き日程に入っていた三沢では、
航空祭(9月9日)とは別に、平日の火曜日ではあるものの
一般公開とし、米軍、自衛隊機の地上展示やエアロックの
アクロバット飛行など、多数のイベントが用意されていました。
なお、ブルーインパルスの飛行予定はありませんでした。

バーズ10月14日に三沢へ飛来、15日にプラクティス、16日にショーが行われる予定でした。

なお、当日のイベントスケジュールは下記の通りです。

8:00   ゲートオープン
10:00 オープニングセレモニー・フライバイ
12:00 太平洋アジア音楽隊バント演奏
12:45 サンダーバーズデモ
14:00 サンダーバーズサイン会

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【2004年-日本、無念のツアー!】
航空自衛隊50周年、しかし…
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これもある意味伝説、みなさんご記憶に新しいあのツアーです。

航空自衛隊50周年を迎えるに当たり、空自はサンダーバーズを招致、
バーズもこれに応える形でパシフィックツアーが実施されました。

事実、このツアーでの訪問地は過去のツアーと比べて少な目に設定され、
しかも半分近くは空自の基地という内容でした。
また、94年の来日時にはサンダーバーズがショーストッパーだったものの、
この年はバーズが午前、ブルーインパルスがショーストッパーだったことからも
まさに日本向けのツアーだったことが伺えます。

・訪問地/日程
 9月12日    アンダーセン空軍基地 グァム
 9月15日    嘉手納基地(キャンセル)
 9月17日    郡山空軍基地(在韓米軍)
 9月19日    烏山空軍基地(在韓米軍)
 9月25/26日 百里基地
 9月30日    三沢基地 (※一般公開なし)
 10月3日   浜松基地

グァム、韓国で順調に日程をこなしたチームは9月22日15:00過ぎ、
満を持して三沢基地に到着しました。
そして10月5日に日本を離れるまで約2週間、三沢に滞在しています。

しかしご存知の通り肝心の日本では全てのショーが悪天候で中止に。
嘉手納でのショーも直前に起きた米海兵隊ヘリの事故の影響で自粛され、
日本国内でのショーフライトは実施されませんでした。

94年、97年(ネリス)以来のブルーインパルスとの競演も予定されていたため、ほろ苦い思い出となりました。

【日本での出来事】

ネットの普及で過去よりも圧倒的に情報量が多かったこともあり、
日本はまさに「バーズ狂想曲」とでも言うほどの熱狂に包まれたツアーでもあります。

・百里基地
空自50周年記念のような位置づけの航空祭となり、前日にはACCJ(空軍参謀長等会議)が
百里で開催されるなど、大きなイベントの様相を呈していました。
-9月24日
サンダーバーズが初めて空自の基地に着陸した歴史的な日となりました。
午後、確認飛行が行われ、編隊、ソロとも数回のパスを実施。
-9月25日
悪天候により、一部のフライバイを除き全てのデモフライトが中止に。
-9月26日航空祭当日
この日も朝から雨。
F-15やRF-4の気合いのフライバイと救難以外、フライトは実施されませんでした。
残念ながらバーズもブルーも中止に。かろうじてエアロックのロック岩崎さんが
ピッツでアクロを見せ、お慰みとなりました。

バーズは午前中にエンジンランナップ(これ正式にプログラムに入ります)を実施したのと、
ハンガー内でのグッズ販売に精を出し、それなりに盛り上がっていました。

ちなみにその時買ったパシフィックツアーパッチです。

なお、バーズ効果、駐車場規制の余波により基地周辺の交通が完全にマヒ、
朝一に最寄り駅を出発したシャトルバスも基地に到達できなかったのは今も語りぐさとなっています。

・三沢基地
一般公開はなく、基地内の軍人を対象としたショーが行われる予定でした。
-9月29日
メディア公開・プラクティスが行われ、雨が降ったものの何とかシーリングと視程を確保、フラットショーが実施されました。
-9月30日
台風21号の影響でショーは中止に。

・浜松基地
空自基地展開2ヶ所目、一般公開2回目となるショーです。
-10月1日
快晴の中、浜松基地に到着。その際、確認飛行で派手に飛び回る機体が目撃されています。
続く二日間は悪天候に見舞われたため、結局、日本で晴天下で飛んだのはこの時のみとなりました。
その後発売されたパシフィックツアーを収めたDVDに、バーズ飛来を目撃した空自パイロットの
「本当に来たよ」という声が収録されていて、やっぱりバーズって注目の的なんだな〜と思いました。
-10月2日
航空祭予行日。バーズも昼からプラクティスを予定していたものの、タキシーアウト後に雨が降り出しキャンセル。
しかし、午後のブルーインパルスの予行の後に再挑戦し、R/Wエンドで長時間待機、先に離陸した機体の念入りな
天候調査の末、日没直前にフラットショーを行いました。これが、このツアーで唯一のブルーインパルスとの競演となりました。
なお、4番機に複座を配し、後席にブルーの6番機パイロット草薙一尉が搭乗しました。
-10月3日
航空祭当日
大型オーロラビジョンが準備されたりE-767はリモートになるなど、万全の態勢で迎えた当日でしたが、
この日も朝から無念の雨。地元T-4やE-767のフライバイや救難展示をなんとか実施したものの、それ以外はアウト。
11時から予定されていたサンダーバーズのショーは、小雨の中で実施できるかギリギリの線であり、エンジンスタートから
タキシーアウト、そしてしばらくホールドとなりました。
そして、ソロが天候偵察を実施、アクロ実施不能の場合はそのまま三沢へ帰投するという条件で離陸しました。
さらにもう1機離陸して丹念に空域を天候偵察したものの、やはり空は一面の雨雲。
そのまま全機離陸し、三沢を目指して帰っていきました。
ほんの一瞬だけ雲の切れ間から天候偵察の2機が凄い勢いで飛び回っているのが見えたのが唯一の飛行姿となりました。
なお、午後のブルーインパルスのフライトも中止となっています。

全機去ったあと、クルーが
ツアーパンフを配っていたのが印象的でした。

このように、日本での全てのショーを実施できなかったこのツアーは、今でもファンの間では悪夢のツアーとして語り継がれています。

しかし空自の基地に初めてサンダーバーズが飛来するという歴史的快挙もあり、収穫がなかったわけではありません。

ちなみに、私は前日にお昼のプラクティス中止が決まった時点で帰ってしまい、あとで再挑戦したことを知って、物凄い敗北感を味わいました。
そして、その悔しさがあったため、この年そのままネリスに単身乗り込み、今のハイペース海外展開スタートのキッカケとなったのでした。
あれが無ければ今の海外エアショーを追い求めるスタイルもゼッタイになかったと思います。悔しかったけど、私の原点でもあります。(*^ー^*)

なんにしてもみなさん!近場でサンダーバーズを見るチャンスがついにやって来ました!いえぇーい!!風邪ひくなよ!歯磨けよ!

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