「もっと効率の良い武器がありそうだがな」 モニターで訓練結果をチェックしながら、キースは呟く。 「空中の元素を固定して剣一本だけとはな」 ウォンは静かに微笑んだ。 「一本で充分な破壊力がありますから」 「それは確かにそうなんだが」 ウォンはすっとキースの耳元に口唇を寄せ、 「貴方は、一本では物足りない?」 艶めいた囁きに、キースは小さくため息をついた。 「……充分だ」