〜幕後 あとがき〜




 ホームページがダメなのではなく、管理人がダメな黒翼です。
 ありきたりですが、短い上に大した内容で無いにも関わらず、この「真冬の同窓会」を最後まで読んで頂きありがとうございます。

 更新履歴を見て貰えれば一目瞭然なのですが、これを連載開始したのは今年の四月なんですよね。 そして執筆終了は十二月と。四〇〇字詰め原稿用紙換算で九一枚です。たったこれだけの量を書き上げるのに一体何ヶ月費やせば気が済むんでしょうね私は。
 答えは八ヶ月です。普通に一週間か二週間そこいらで出来そうな量なんですけどね。 どうして八ヶ月も掛かったのか……と、まぁこの話は置いといて。

 特に伏線と呼べるようなものも登場人物も少なく、ついでに長さも短く。 読みやすい様にしたつもりですが、如何でしたでしょうか?  終わり近くになると早く終わらせたがる傾向があるようで、無理やり繋げた様に見えなくもないですが、私らしさということで。
 書き始めた頃はいろいろと思い浮かんでいたのですが第三幕に差し掛かるという時に、「何故私は恋愛小説を書いているんだろう」と唐突に思いまして。 あくまで私の中では、恋愛の主軸は心象の描写にあると思っています。伝えたいけど伝わらない。 言いたくても言えない。……シャイですね。勇気が足りないなどというのは結構ありきたりだと思うのですよ。 言いたいのはそこではなくて。
 私は恋愛ドラマがあまり好きではありません。内容が面白ければ見ますが、一番盛り上がるようなシーンをどうしても見ることが出来ません。 ストレートに言えば苦手なのですよ。そのことに加え、心象描写もあまり得意ではありません。 我輩の辞書はページ数が如何せん少なく、心を上手く表せられないんですね。
 それならば何故、恋愛小説を書き始めただろうか。
 苦手なものを書くということは、それは練習であって。

 つまり私は苦手を克服したかった、変わりたかったのでは……?
 緋河や深雪より、何より私が変わりたかったのではないでしょうか?

 皆さんは、自分は変わった、と自信を持って言えますか?

December/18/2005 黒翼



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