タガメ(Kirkaldyia (=Lethocerus) deyrolli)

タガメは日本最大の肉食性の水生昆虫で、分類上はカメムシ目のコオイムシ科に属しています。体型は扁平で、体長は約5~7cmです。大変どう猛で、水中で前足を広げ、魚やカエルなどの獲物を待ち、通りかかった獲物をがっちりと捕らえて口吻で体液を吸い取ります。以前は水田などでよく見られましたが今ではすっかり数が減り環境庁編による日本レッドリスト(2020)にも「絶滅危惧Ⅱ類(VU)」に指定されている貴重な昆虫です。このコーナーでは、作者が長年間続けてきた飼育経験に基づいて、この貴重なタガメを紹介します。

解説写真
卵塊を守るタガメ(オス)
A
左がメス(約6cm)で、右がオス(約5cm)です。
B
タガメの共食い。メスがオスを食べています。 (上がメスで、下がオス)
A
夜間、灯火のにやってきた愛知県産のタガメ(オス)で、まだ体の半分が湿っている。
B
房総半島(千葉県)で採集したメス
A
亜生殖板先端に切れ込みがあればメス
B
亜生殖板先端が尖っていればオス
解説写真
知り合いがラオスで採集したタイワンタガメ(Lethocerus indicus)です。メンダーと称して東南アジアでは食用として知られています。ミンチされたタイワンタガメの香辛料は食したことがありますが、美味です。現在、繁殖に挑戦中です。過去、何度も繁殖には挑戦しましたが、繁殖はおろか、飼育すらうまくいきませんでした。現在、自己最長飼育記録更新中です。国産タガメよりも飼育繁殖の難易度は、ずっと高いです。国産タガメよりもはるかに大きく迫力が違います。
← Gallery 一覧に戻る