私は横須賀の安浦出身です。「安浦・・・」そうです。あの安浦です。ちょっと裏社会
に通じているならば、知らないはずがないと言えるほど有名な「あの安浦」です。
大学時代に『横須賀の安浦』と言うと『浦安の反対かぁ〜
間際らしいなぁ〜』などど揶揄されることも度々ありましたが、
「あんなディズニーランドが出来て「ポッと出て」名前が売れた
浦安なんかと同じにするな!はっきり言って格が違うんだよ!
何も知らない田舎もんが!!!」って心の中ではいつも思っていました。
また、社会人になってから「横須賀の安浦出身です」と話すと
世の中の裏表を良くご存知の方からは、「お前ホントに安浦出身なの?
とんでもない所で育ったんだな」って、ただそれだけで驚かれたり
することもありました。私も自分の住んでいる町が尋常ではないということは
小さい時から子供心なりに薄々とは感じて生きてきました。
(今考えるとやたらあそこは近づいちゃいけないという所がたくさんあったからな…
同級生にも家が、「や」のつく自営業者や○○団関係者や○○を売る
お仕事に就かれている方が多かったもんな・・・)
そして、その後、いつの頃か、安浦で日夜行われていることを知り、自分の住んでいる
町はどんでもない町だ!何て腐っているんだろう・・・と衝撃を受けたような気がします。
まあ、世の中には裏と表があり、当然、裏社会が世の中のどこかには存在しているの
だろうとは思っていましたが、まさか自分が生まれ育った
町が、「裏社会そのもの」だったとは・・・
しかし、それでも、私は「横須賀が」「安浦が」大好き
です。もし生まれ変われることがあったとしても、もう一度、必ず!
横須賀の安浦で育ちたいです。このことは私に限ったことではありません。
横須賀の人間は私がそうであったように、横須賀から離れるのを極端に
嫌います。大体そんなことは微塵も考えることをしない奴らが多いようです。
仲間意識も強くて、今では忘れ去られていることが多い郷土愛も、横須賀では未だ
健在です。私も横須賀に帰省する度に、昔の仲間から「早く横須賀に帰って
こいよ」と言われます。では何故?横須賀の人間は
「こんなに横須賀が大好き」で「あくまで横須賀にこだわる」
のでしょうか?実は私も仙台に引越したばかりの時は、「俺は横須賀出身の
特別な人間だ!」 舐められてたまるか!っていつも思っていました。
以前は当たり前のことで疑問に思ったことがありませんでしたが、何故私は、
横須賀出身であることを特別なことだと思っていたのでしょうか?
横須賀を離れて4年余り・・・私はついに一つの結論に達しました。
それは・・・次のページで・・・