横須賀市民の郷土愛の源？

「横須賀」は神奈川県の三浦半島の真ん中にあります。

さて、皆さんは「神奈川県」と言ったら何を想像しますか？

「神奈川県」と改めて言われると、実はあまりイメージが

浮かばないと言う答えが一番多いのではないでしょうか？

では何故？神奈川県のイメージは薄いのでしょうか？

その答えは簡単です。県内には「神奈川県」という名前よりも

有名な観光地がたくさんあるからです。それは、

「横浜・鎌倉・湘南・箱根等々です」

普通、観光地と言えば、「秋田県の男鹿半島」

「宮城県の松島」、「奈良の大仏」等、「○○県の○○」

とイメージされることが多いと思いますが、

「横浜・鎌倉・湘南・箱根等」は、それ単独でもあまりにも

有名なため、神奈川県の○○とイメージされることが

少ないように思われます。

さて、話を戻して横須賀ですが、現在の人口は４０万強

で横浜、川崎、相模原に続き、県下では４番目大きい

都市です。全国的に見れば人口が４０万人を超えるような

都市はいわゆる「大都市」で地域の中核都市となって

然るべきですが、横須賀は小さいとはいえ、半島の真ん中

にあり、周りを海に囲まれています。（西海岸は湘南（相模湾）

で、東海岸が東京湾（三浦海岸））また、半島の出口にあたる

北隣には横浜市があり、さらに横浜と東京の間には１００万人

都市の川崎が存在しています。東京から見ると横須賀は遠く

異国のような感じさえ漂います。戦前は日本の国策で

最重要な軍事産業を支えた横須賀造船所があり、

全国でも有数の大都市で、戦後も

「港のヨーコ・ヨコハマ・ヨコスカ」と

言われたのも、今は昔、現在は都市としての成長が止まって

しまった感のある横須賀は、残念ながら都市としては

横浜・川崎には遠く及びません。また、観光地としても

「横浜・鎌倉・湘南・箱根等」を始めとする、華やかな

明るいイメージがある県内の他の観光地と比べ、

横須賀にはいつも「ドス黒くよどんだ暗い影」

がつきまとい、拭い去ることができません。（まぁ～そういう

意味では「伝説のアイドル山口百恵さん」は

まさに「横須賀のイメージ」を生きながらにして、

そのまま具現化したような人だったが･･･）

しかし、時代は２１世紀。７０年代ならいざ知らず、県内の

華やかな明るいイメージのある他の都市に比べて、横須賀は

今の時代に取り残されたような感じさえあります。本来ならば

都市としての「過去の栄光」、戦前の日本の国策を

支えた横須賀造船所も軍国主義、ファシズム、侵略戦争などと

関連付けられ、はっきり言っていいイメージはありません。

認めたくはないが、そんな気持ち（劣等感、コンプレックス）

が潜在意識の中であるのではないか？と思います。

「しかしそんなことは死んでも認めたくない！」

そうした歪んだ感情がエスカレートし、逆に横須賀を

美化（特別な町）するのではないかと思います。

そして横須賀は美化（特別な町だと思い込む）するに

足るだけの要素を持っています。それは･･･

横須賀には「米軍基地」があります。

そして日本で唯一の軍事大学の「防衛大学」

もあり、町を歩けば、いわゆる「外人」や制服を着た

「防衛大学生」といたる所ですれ違います。

また、「自衛隊」の駐屯地もあります。横須賀港に

行けば、「自衛艦」や「潜水艦」を見ることができ、

それはさながら戦前の日本のようです。そして私たちには

それが日常で、何ら特別なことではありません。

しかし横須賀に住んでいると、普段日常で体験していて、

当たり前だと思っていたことが、実は横須賀を一歩出ると

体験しえないことだということに気付きます。また、あまり

知られてはいませんが、戦前の戦艦で唯一廃棄されて

いない戦艦も横須賀で保存されています。

（日露戦争時の連合艦隊の旗艦三笠）

私は先ほど「劣等感、コンプレックス、

歪んだ感情」などと表現しましたが、やっぱり

横須賀は「他には絶対にない特別な町です」

（私は旅行が好きで全国各地に行きましたが、横須賀と

同じ匂いのする町に未だかつて出逢ったことは

ありません。唯一、沖縄に行った時に若干、同じものを

感じることができましたが･･･）

　やっぱりお前は最高だぜ！

　　俺の生まれ育った町

　　　Ｉ　ＬＯＶＥ　横須賀