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えがみやかた
江上館
別称:
所在地:新潟県胎内市あかね町
形状 平城 史跡指定 国特別
平山城
山城 都道府県
陣屋・館 市町村
遺構 建築物 天守閣 現存
石垣 木造復原
土塁 鉄筋復原
水堀 復興
空堀 模擬
(撮影年月 H17・8・16)
現存建築物 国宝 なし
国重文 なし
都道府県指定 なし
市町村指定 なし
その他 なし
アクセス 公共 羽越本線中条駅下車後徒歩10分
日沿道中条ICから10分
ミニ情報
地図情報
城略史
 江上館は中条の中心に位置し、中条本家の本拠地であり、戦国時代上杉謙信の下で活躍した中条藤資の系統です。中条氏のルーツは鎌倉幕府の御家人三浦和田氏です。和田氏は源頼朝が旗揚げしたときの功により、越後奥山荘地頭職を与えられました。室町時代になると、荘域は北条・中条・南条に分割され、中条惣領家として中条を名乗り阿賀北(揚北)の国人として戦国時代の荒波にもまれていくことになります。。
 特に中条氏中興の祖ともいえる中条藤資は、長尾景虎(上杉謙信)の擁立に活躍し、以降長尾景虎・上杉謙信の忠臣として数々の戦陣に名を残しました。そして中条氏は上杉家の会津、米沢への転封に付き従い、上杉家の侍大将として代々仕えていくことのなります。
 館は1町四方の主郭に馬出が南北に付属する形式で、虎口は食違いになっており、掘立柱建物が10棟ほど建っていたようです。館は80年ほど存続したようで、鳥坂城が江上館の詰めの城として機能していましたが、戦国時代には、居館も鳥坂城の麓へ移っていたようです。
主な見どころ
↑現地案内板:主郭を中心に、特に北側の馬出は良好に復元整備されています。 ↑南門:直進で入れない構造となっています。発掘調査によれば、出現した年代的にはかなり先駆的なものであるそうです。
↑主郭@:茶色のカラー舗装されている部分が建物の跡で、コの字型になっています。そこではまるで宗教的な儀式が行なわれていたかのようです。 ↑主格A:建物の西側には水の流れの跡(灰色部分)があります。もちろん実用的な用途もあったでしょうが、まるで庭園のようにもみえます。
↑水堀@:主郭土塁からみた南側の水堀。結構な比高です。 ↑水堀A:主郭西側の堀です。北半分は砂による表示のみで復元されています。主郭の土塁の上には塀が巡らされていたことでしょう。
↑模型:上が北。なんとなくイメージできますが、コの字型の路面表示が模型では表現されていないのは何故でしょうか。 ↑奥山荘歴史観:大きめの一軒家といった規模ですが、内容は充実している上に、冷暖房完備。真夏の探訪だったので助かりました。
入場券・パンフ等
現地パンフ:江上館跡は、奥山荘歴史の広場という名称で管理されています。パンフも置いてあり親切です。素晴らしい! 奥山荘の歴史と江上館(中条町教育委員会):奥山荘歴史館で入手可能(価格は失念)。探訪時は、まだ中条町でしたが、現在は市町村合併により胎内市となっています。 ふるさと散歩(現地パンフ):おなじく中条教育委員会から発行されている無料のパンフ。中条の歴史が簡記されており、参考になります。
探訪年月 @H17・8
併設・周辺資料館 館跡に奥山荘歴史館
開館時間:9時00分から17時00分
料金:100円
休館:毎週月曜日(休日の場合は翌日)
12月25日〜3月31日
рO254ー44ー7737
参考見学所要時間 約1時間00分(資料館を含む)
お薦め度 私見   住宅街の中に、突如として現われるという感じで、道中は不安になりますが、実際は整備保存状態も良く、大変見応えのある館跡となっています。特に隣接の歴史館は、館跡に博物館が付属するだけでも珍しいのに、展示内容も充実しており、無知の状態で来ても楽しめる内容となっておりお薦めです。冬季は閉館しているようなので、探訪の際は気をつけて下さい。
城郭ファン以外も必見
見逃せない対象です
城好きは行きましょう
予備知識がある方は・・
マニア向け
公式サイト
参考サイト 奥山荘歴史館(胎内市HP内)
初版20070226
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