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あいづわかまつじょう
会津若松城
別称：鶴ヶ城、黒川城
所在地：福島県会津若松市追手町
	形状 ー 平城 史跡指定 ー 国特別 ○ 平山城 ○ 国 ー 山城 ー 都道府県 ー 陣屋・館 ー 市町村 遺構 ○ 建築物 天守閣 ー 現存 ○ 石垣 ー 木造復原 ○ 土塁 ○ 鉄筋復原 ○ 水堀 ー 復興 ○ 空堀 ー 模擬
（撮影年月　Ｈ１８・５）
現存建築物 国宝 なし 国重文 なし 都道府県指定 なし 市町村指定 なし その他 御三階（阿弥陀寺移築）
アクセス 公共 ＪＲ磐越西線会津若松駅下車後徒歩４０分 または、まちなか周遊バス「ハイカラさん」鶴ヶ城三の丸下車 車 磐越自動車道会津若松ＩＣから国道１１８号線 ミニ情報 駅構内にレンタサイクルあり 地図情報
城略史 　会津若松城の前身は、芦名氏の居館黒川城である。芦名氏は、桓武平氏系統の三浦氏の一族で、室町時代には自らを「会津守護」と称し、芦名盛氏のころには最盛期を迎えた。芦名氏は盛氏の死によりその隆盛は傾き、天正１７年（１５８９）に摺上原の戦いで伊達政宗に敗れ、会津は伊達領となり黒川城を接収した。翌天正１８年（１５９０）豊臣秀吉の奥州仕置により、会津には蒲生氏郷が封じられ、この時に石垣による大規模な普請が行なわれ名も若松城と改めた。慶長３年（１５９８）上杉景勝が城主となるが、関ヶ原の合戦で米沢に転封となったため、再び蒲生氏の居城となった。寛永４年（１６２７）蒲生家が断絶すると加藤嘉明が伊予松山から転封となり、城郭は大修築が施された。現在、遺構として残る石垣や堀の多くは、この時代のものである。加藤氏が改易された後は、山形城から保科正之が移封し、以後会津松平氏の居城として幕末まで続く。 　若松城は、平山城で本丸・本丸帯曲輪・二の丸・三の丸・西出丸・北出丸・伏兵曲輪などから構成されている。奥州には珍しく、総石垣の箇所が多く、東北三大名城のひとつに称される。石垣の多くは打込みハギであるが、天守台などは野面積みで、蒲生氏時代のものといわれている。 　戊辰戦争の際は、最大の激戦である主戦場となり、開戦後１ヶ月で開城したものの、天守以下多くの建物は焼け落ちることはなく降伏した。明治２年には若松県庁が設置され、６年には存城と決まった。このことから判断すれば、官軍に会津憎しとの感情はあれど、都市や行政機能として会津には重きを置かざるを得なかった事情が見て取れる。明治７年、天守以下の建築物が破却され、昭和９年国史跡に指定された。昭和４０年には天守等の外観復元がなされ、近年は木造による復元もなされている。
主な見どころ
↑天寧寺町土塁：蒲生氏郷が入封（文禄元年１５９２）した際に築いたといわれる。城の追手として最重要地点である。城の外郭と内郭をわけるもので貴重な遺構。国の史跡に指定されている。
↑北出丸と追手前西堀：北出丸は総石垣で、巨大な馬出のような構造になっている。この出丸は、会津戦争の時にその防御力を存分に発揮した。	↑北出丸追手門（大手門）�@：北出丸東側が大手口にあたり、内枡形を構成している。
↑北出丸追手門（大手門）�A：内側から撮影した。小規模ながら、素晴らしい石積みにうっとりします。	↑椿坂と太鼓門跡：椿坂は北出丸から本丸帯曲輪へ至る土橋。そして、正面には実質上の大手門といえる太鼓門跡がそびえる。多聞櫓であったので、現在のように天守は見えなかったであろう。
↑太鼓門跡	↑武者走り�@：太鼓門（大手門）へとつながる渡り櫓へ、速やかに上れるように築かれた階段。Ｖ字が綺麗です。
↑武者走り�A：近くで見ると、その精巧な造りに驚くばかりです。	↑鉄門（表門）：本丸帯曲輪と本丸をつなぐ重要な門。鉄で覆われているのでその名称が付いた。会津戦争時には、ふりそそぐ砲弾を避けるため、ここで指揮をとった。
↑廊下橋：二の丸と本丸帯曲輪をつなぐ橋。有事の際は、この橋を落とすことは一目瞭然。しかし平和な時代では、若松城の有名な撮影スポットのひとつ。	↑廊下橋と廊下橋門跡：廊下橋門を過ぎると、本丸帯曲輪に入る。
↑廊下橋門跡：本丸帯曲輪と本丸は、石垣で区分されているだけであるが、その石垣の壁は山のようにそびえ立つ。	↑本丸高石垣：城内最大の見所の一つ。これだけの石垣は、東北地方は言うに及ばず、西国のいかなる名城にもひけを取らない。
↑月見櫓跡：二重の櫓で武器が収められていたが、月見の場所として絶好の場所であったために、その名が付けられた。本丸を囲む土塁にあり、下部が土・上部が石の鉢巻石垣である。	↑茶壺櫓：貴重な茶壺、それに武器を収めた二重櫓。廊下橋に横矢を掛ける重要な櫓であった。
↑御三階跡：本丸内にある御三階跡。基礎が完存している。建物は市内阿弥陀寺に移築保存されており、若松城の唯一の現存建築物。	↑走長屋と鉄門・干飯櫓：天守も含め、本丸と本丸帯曲輪を分ける建築物群。干飯櫓と南走長屋は木造で復元されている。
↑天守閣と鉄門：古写真にもある有名なアングル。陳腐かもしれないが、やはり美しい構図であることは確かです。	↑天守閣�@：本丸帯曲輪から。実は天守は、天守台いっぱい建てられているのではない。見た目ではわからないので意外と知られていないのでは。
↑天守閣�A：素晴らしい五層の天守。実は一番下は塀であり六層ではありません。再建の話が上がったとき、建てるか建てないかで賛否両論あったそうです。会津らしいエピソードです。	↑天守閣�B：干飯櫓から。
↑天守地階：天守地階では石垣を中から見ることができる。あまりにも暗く、うまく撮影できませんでしたが・・・。	↑天守からの眺望：城の東側です。写真左半分の手前の山が小田山。戊辰戦争の際、官軍はこの山腹から４ポンド山砲をガンガン打ち込んだ。若松城の弱点を教科書通りつかれた。
↑走長屋内部：さすが復元されて間がないのでとても綺麗。重厚感はないが、建築当初は、どこもこんなに綺麗だったのかと思うと、これはこれで見学は楽しい。	↑干飯櫓内部：ここにもわけのわからない人形が・・・。石落としの役割が正しく理解されるのでしょうか・・・。
↑御三階（移築）�@：市内阿弥陀寺に移築されている御三階。数寄屋風の楼閣状建物。密議をした場所といわれている。内部公開することはないのでしょうかねぇ。	↑御三階（移築）�A
入場券・パンフ等 入場券：天守閣と城内茶室との共通券です。 パンフ：入場券とともに配られる現地パンフ。見所がもれなく掲載されているので、訪城の際は参考になります。
探訪年月 �@Ｈ８・９�AＨ１８・５ 併設・周辺資料館 鶴ヶ城天守閣 開館時間：８時３０分から１６時３０分 料金：５００円 �рO２４２ー２７ー４００５（会津若松市観光公社） 参考見学所要時間 約２時間３０分（天守閣を含む） お薦め度 私見 　 五層の天守は、外観復元とは言っても美しく、そのスマートで凛とした姿には敬意を表する。あの会津戦争でも開城はしたが落城はしなかったのだ。石垣も素晴らしい。もちろん、これは西国の技術であるが、会津の地にしっかりと根を生やし、後世にその偉大さを伝えている。 　私は、会津を４〜５回訪問しているが、城だけでなく街も好きである。有名な観光場所だけでなく、是非名もない路地の一つ一つを歩き、歴史の息吹を感じとって下さい。 ○ 城郭ファン以外も必見 ー 見逃せない対象です ー 城好きは行きましょう ー 予備知識がある方は・・ ー マニア向け
公式サイト 参考サイト 会津若松市観光公社
初版２００７０２１８
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