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品種別の特徴と観察 サザンハイブッシュ系ブルーベリー 

ハイブッシュ系に近い食味に、暑い地域でも栽培可能という文句なしの品種群。成木でもハイブッシュ系より
背丈が若干小さめというも、狭い我が家の事情にピッタリです。まだ苗木の入手が通信販売等に限られている
ことが多く価格も高いのが唯一難点です。比較的新しい品種群ですが、将来は主流になるといわれています。

個人的な意見ですが樹勢は思ったほど強くなく、着果後に弱って翌年以降も回復できないケースが目立ちます。
育て易い品種もあるのですが、必ずしも暖地適性があるとはいい難く、お薦めできる品種ばかりではありません。
果実はやや小さくなりますが味はハイブッシュ系に劣らず、6〜7月の収穫用として品種によってはお薦めできます。

Avonblue (エイボンブルー) Biloxi (ビロキシー) Bladen (ブレイデン) Bluecrisp (ブルークリスプ)
Blue Ridge (ブルーリッジ) Cape Fear (ケープフィア) Cooper (クーパー) Duplin (ダブリン)
Flordablue (フロリダブルー) Georgiagem (ジョージアジェム) Gulfcoast (ガルフコースト) Jewel (ジュエル)
Legacy (レガシー) Magnolia (マグノリア) Misty (ミスティー) O'Neal (オニール)
Ozarkblue (オザークブルー) Pearl River (パールリバー) Reveille (リベイル) Sapphire (サファイア)
Sharpblue (シャープブルー) Southmoon (サウスムーン) Star (フロリダスター) Summit (サミット)
Sunshineblue (サンシャインブルー) Millennia (ミレニア) Sampson (サンプソン) Santa Fe (サンタフェ)
ホルトブルーペティット

1948年にフロリダ大学等により開発が始まった、暖地での栽培が可能なハイブッシュブルーベリー品種群。
 全般に暑さに強いですが、寒さや乾燥にやや弱い傾向があります。樹勢は中程度で樹高は1〜1.5m前後、
 pH4.3〜4.8の有機物に富んだ土壌を好みます。
☆果実の大きさは大粒種も有り、比較的豊産性で品質も優良です。風味良く甘味酸味のバランスに優れた
 特徴があります。自家受粉はやや行われにくく、2品種以上を揃えることが推奨されています。

☆入手難易度...ホームセンターで普通に見かける品種から営利農家向けの特許品種まで、入手性を分類。☆☆☆で通販のみクラス。
☆栽培難易度...当地での栽培状況。☆☆☆以上の品種は普通に育ちます。☆☆でも寒冷紗等を工夫すれば大丈夫。
☆果実肥大度...☆☆☆で中〜大粒。なんとか食べ応えがあるサイズと思います。☆☆以下はちょっと...という感じです。
☆完熟時味覚...Brix値や食味、私の好みも反映されています。☆☆☆以上なら良好です。栽培条件や樹齢で変化しそうです。
☆総合推奨度...これまでの観察からの総合評価です。☆☆☆☆以上なら特にお薦め。それ以下でも条件が合えばお薦めできます。

英文の表記は海外での呼称・登録名称です。( )内は日本語読みです。一部登録商標の場合もあります。
○年生は本年到達する予定の樹齢を表しています。休眠挿しを基準にしていますので、緑枝挿しは1年差し引いています。
樹勢の基準はラビットアイ系ホームベルを最大〔10〕とした当地の観察による相対評価です。ある程度感覚的な評価です。
〔 〕内は入手先です。ホームセンター等で入手の場合でもタグに生産者が明記されたものは生産者名となります。
品種名と同色の説明は一般情報です。日米のHP等で公開されている情報をまとめたものです。可能な限り複数筋からの情報です。
成長には様々な要因が絡んできますので、長い間にはコメントを訂正する場合もあります。


★My Report★について
当地での栽培情報です。実際の観察に基づいていますが、栽培条件の違いによって異なる場合があります。
果実の大きさは直径21o以上を極大粒、17o以上を大粒、13o以上を中粒、13o未満を小粒としています。扁平・球形は考慮しません。
比較の参考として直径は、1円玉は20mm、50円玉は21mm、100円玉は22.6mm、500円玉は26.5mmです。コインサイズは難しいですね。

Brix値はアタゴ製PAL-1を用いて品種ごとの中心値(Ave)を表記しています。なおBrix値は甘さよりは、味の濃さに相当します。

Avonblue (エイボンブルー)   5年生 樹勢〔6〕 06.9.24 〔ニッポン緑産〕 2006 枯れ死により観察終了しました。

入手難易度 ☆☆☆
栽培難易度 ☆☆...樹勢がやや弱い上、枝の枯れ込みがやや起き易いようです。花芽の剪定も必須。
果実肥大度 ☆☆
完熟時味覚 ☆☆☆
総合推奨度 ☆☆...果実の美しさが特徴的。裂果や落果に注意する必要あり

多少の未熟果でも酸味が少なく、果実の粒揃いや色合いも良好です。樹勢はやや弱く栽培は難しい。
 
室内で開花を始めました。花は白色でヒダがはっきり 球形で明青色、ブルームの多い美しい果実です 

1977年発表 [E66 Berkeley x F72 (Wareham x Pioneer)] x [FLA 1-3]FLA 1-3
=USMI highbush [Earliblue x V. ashei x V. darrowi]
早生種 やや開帳した樹形 樹勢はやや強い 豊産性
果実は中〜大粒で明青色 果柄痕は小さく乾いている 風味良好
自家結実性が有る
樹勢に比べて花芽が多く着く傾向のため、適度な剪定が必要

★My Report★
当地では冬は落葉します。

樹勢は中程度。
緑枝挿しは非常に容易で、かつ発根や芽の展開が早い。
休眠要求時間はかなり少ないと思われます。1月中旬に室内に取り込んでも活発に活動を始めています。
開花期間は比較的短い傾向で一斉に咲くようです。

芽の動き始めは2月中旬頃。
開花は3月下旬頃(2005)から。

果実は中粒(15o〜16o前後)球形で明青色 粒ぞろい良好 ブルーム多く果実は美しい 最大果17o〔2004〕
Brix値 11.4 (2004) 甘味酸味のバランスが良くフレッシュな食味 香りも良い
一週間程樹上で完熟させた場合のBrix値 13.1を記録 甘くまろやかになります。
10日以上残した最後の一粒がなぜかBrix値 17.2を記録。1果のみなので参考値とします。
裂果や落果はともにやや多い印象、追熟させても変化が少ない品種なので早採りが良いようです。

多少の未熟果でも酸味が少ないため摘み取り園等にも向く

サンシャインブルーの親品種。品質も高く自家結実性が強いらしいので実生も期待できそう。

室内に取り込んで超早生栽培に挑戦中。花芽を半分程度に選定しました。2年生で6号ポットに30近くの
花芽は着き過ぎです。開花が始まったのでシャープブルーと交配させています。

室内で早くから開花させたのでフライングですが、我が家のブルーベリーで最も早く熟しました。
Brix値は11.4とまずまずです。 今年は嫁さんが初めて「ブルーベリーって美味しい」と言ってくれました。
食味は良好でお薦めできる美味しさです。粒揃いも極めて良好です。
中粒ですが球形のためズッシリ重い感じがあります。Brixはもう一つですが数字以上に美味しく感じる品種です。

追熟させると甘みが増しまろやかになります。多少の未熟果でも酸味が強くないので一般の方の摘み取りに
向く品種と思います。収穫の後半でも小粒になりにくいようです。
収穫終盤にBrixが上がってきました。さすがに終盤はやや小粒も目立ってしまいました。

最後の1果を10日以上残しておいたらBrix17.2を記録しました。1果のみなので参考値に過ぎませんが、
早まったかな〔笑〕 この最後の一粒は甘く濃く素晴らしい味でした。〔爆〕来年以降の課題ですね。

緑枝挿しは発根時期が早い上、地上部も既に遅めの休眠枝挿しに追いつく勢いです。

今回は室内に取り込みませんでしたが、休眠要求時間は少なく芽の展開は早い品種のようです。

開花時期は比較的早く、オニール等と同時期のようです。

花芽が多く着き過ぎることから、剪定をしっかりしないと樹勢も強くないので夏越しが難しくなります。
強健な子のサンシャインブルーからは想像する栽培のし易さは、親品種には無いようです。

2006
残念ながら枯れ死してしまいました。花芽の剪定をしっかりとして、着果過多にならないようにするのが大切な品種と
思います。サザンハイブッシュ系の弱さの典型のような品種でしょう。

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Biloxi (ビロキシー)  6年生 樹勢〔確認中〕 06.9.24 〔大関ナーセリー〕

 

1998年発表 Sharpblue x [US210(US67 x US132) x Floida 4-76(Bluecrop x13-236)]
早生種 直立性 樹勢は強く豊産性
果実は中粒で明青色 風味良好 果実は硬く品質が高い
開花時期が早く、遅霜に注意する必要
収穫時期はスターやオニールの直後
低温要求時間は400時間

★My Report★
開花は4月中旬頃から
収穫は6月中旬頃から
果実は中粒(Ave.17.3o Max.18.7o)で明青色 〔2006〕
Brix値 Ave.14.0 Max.15.5 (2006) 甘く濃くジューシーな食味 風味良好

花はありませんでしたが、活発に新葉を展開しています。

2006
サザンハイブッシュ系としてはやや遅く、4月中旬に開花が始まりました。やや小さめで丸みの強い形。

初結果しました。甘味系で糖度も高く、果汁も多く風味も良好です。

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Bladen (ブレイデン)  6年生 樹勢〔8〕 直立性 07.6.7 〔BlueBerryHouse〕 40cmCSポット

入手難易度 ☆☆☆
栽培難易度 ☆☆☆...やや水捌けに注意が必要です
果実肥大度 ☆☆☆
完熟時味覚 ☆☆☆☆...独特なアップルミントの風味と、コクのある甘味はGood。
総合推奨度 ☆☆☆☆...家庭栽培なら短所が少なく、とても楽しめる品種です

やや水捌けに注意が必要ですが、花・実・紅葉と三拍子揃った優良品種。鉢での家庭栽培にはピッタリ。
 
リブにピンク色が入った大きめの花です。       寒さに遭うとピンク色が強く美しい花になります。
 
中粒で明青色、粒揃い良好です。特徴的な形    鮮赤色の紅葉へと一変しました。見事な紅葉です。
 
3年ぶりの写真になりましたが、相変わらず美しい紅葉。

1992年発表 NC 1171 x NC SF-12-L
極早生種 直立性でわずかに開帳する 樹勢は強い 豊産性
果実は中粒で明青色 裂果しにくい 果柄痕は小さい
種子がやや大きい
花はピンク色で美しい
オニールより5日程早く収穫できる

休眠要求時間は600時間

★My Report★
当地では冬は落葉します。
緑枝挿しの観察では他品種に比べ発根が早い傾向。増殖しやすい品種と思います。
当地での生育は極めて良好。1年生で60cm前後のシュートが10本以上も出ました。

幼苗の観察から過湿に弱い傾向があるようです。
花芽はやや多く適度な剪定が必要かもしれません。
芽の動き始めは3月上旬頃。
開花は4月上旬頃から。
収穫は6月初旬頃から6月下旬頃まで
果実は中〜大粒(約15o〜17o) 明青色 最大果18ミリ〔2004〕 粒揃い良好 風味は優良で独特
Brix値 Ave.11.7  (2004) 甘味酸味のバランスが良くフレッシュな食味 香りも良い
一週間程樹上で完熟させた場合のBrix値 Ave.14.6を記録 甘味が特に増しコクが出て美味しい。
完熟時のサインは果房の一部まで青く染まるのが判りやすく判別が容易
浅根性が強く、特に小苗は水捌け良く管理する必要がある

昨年春の休眠枝挿しを分けていただいたもので2本あるのですが、早くも18cm鉢へと他の2年生に
匹敵する成長を2本とも見せています。余程ウチの環境にあっているのでしょうか。基本的に直立
性で葉が立つ様に育つ為、樹形も大変綺麗です。これで実成りや味も良ければ私的にはベストな
1本となりそうな予感。1年生ですが花芽がビッシリとつきました。少し剪定して結実させてみるつもり。

6月から4ヶ月を経て、かなりしっかりした樹に育ってきました。10月に入り成長は鈍ってきましたが、
来年以降が楽しみな品種です。緑枝挿しの発根も良好で、発根までの時間は他品種より短い感じが
しています。〔比較はオニール、サンシャインブルー、レガシー、シャープブルーです〕

オニールに似て、薄銅色→鮮紅色へと変わりました。栽培中の全品種中最も見応えの有る品種の1つ。

年が明けて今年は2年生になります。根がビッシリ張っていたので、24cmポットに植え替えました。

開花が始まりました。花は大きめでピンク色と見応えがあります。

この品種はこれまでの観察から過湿に弱い傾向を感じています。過湿ぎみに育てている幼苗の成長が
悪いことや、ピートモス100%の用土を使っている1本は調子がイマイチです。鹿沼土を適量使用して
水捌けを良くしている鉢は極めて良好な生育です。

エイボンブルーに似た甘味酸味のバランスの良いフレッシュな味です。香りもリンゴに似て優良で独特。
形も独特で粒揃いも良好です。

樹上で1週間ほど完熟させると、さらに美味しくなります。完熟させてもリベイルと異なり裂果の心配が
少ない品種のようで、雨避け栽培なしで美味しくというならコチラかも。

完熟時は果房まで一部青く染まり、収穫の目安が判り易い品種です。こういう部分も大切なことと思います。
比較的早期から果実の味がとても安定していて、摘み取りをしていて安心できます。例えば誰か知り合いに
送る際にも安心して渡せるということ。変に酸っぱい実が少なく、独特の風味も持ち味と思います。

24cm→30cmポットへと植え替えました。根はビッシリと張っていて生育良好です。ブレイデンはCSポットの
底まで根が回るのに時間がかかる印象です。それだけ浅根性が強いということでしょうか。12cmポットに
移した挿し木は枯れ死しやすい傾向があります。小苗の間は水捌けが大切な品種のようです。

2005年・春のように寒さに遭うとピンク色が強まります。気温が上がってくると白色に近づくのですが、
このピンク色の花は魅力的ですね。

毎年美しいピンク色の花、美味しく安定した収穫と鮮紅色の紅葉が楽しめます。やはり家庭栽培では最高の品種の
ひとつと思います。

2006
3年ぶりに紅葉の写真を撮ってみました。実も良い品種ですが、花・紅葉は特に見応えがあります。

2007
40cmCSポットに植え替えました。実績のある品種なので期待しています。

今年も相変わらず安定した美味しい果実が収穫できました。

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Bluecrisp (ブルークリスプ)  7年生 樹勢〔確認中〕 07.2.25 〔---〕 露地植え

入手難易度 ...米国特許品種のため、現在は入手不可能です。
栽培難易度 ☆☆☆
果実肥大度 ☆☆☆
完熟時味覚 ☆☆☆☆
総合推奨度 ☆☆☆☆...現在は入手できませんが、入手できればお薦めしたい品種。

ブルークリスプの名に相応しく、ジューシーでパリッとした食感は魅力的。暖地では魅力的な品種かも。
  
サザン系によくある微妙にピンクの花             中〜大粒で明青色
 
ややくすんだ赤色の紅葉。

1997年発表 交配不明
やや開帳性の樹形 樹勢はやや強い
果実は中〜大粒で明青色 果柄痕は中で乾いている 甘い風味
実は硬いが裂果は多い
土壌適応性に優れる
耐寒性は弱い
低温要求時間は400時間
米国植物特許品種

★My Report★
芽の動き始めは2月中旬頃。
開花は3月下旬頃から

収穫は6月上旬頃から6月下旬頃まで
果実は中〜大粒(約15o〜18o) 明青色 最大果18.5o〔2004〕 
Brix値 11.7 (2004) 果汁多くジューシーで、やや甘く適度に酸味あり食味良好、風味も良い
一週間程樹上で完熟させた場合のBrix値 14.7を記録、風味が増しコクが出て美味しくなります。

葉芽が膨らんできました。低温要求時間は短いタイプでしょう。

やや大きめの花が3月末になって開花しました。

やや甘味のあるバランスの良い食味です。風味も良好。完熟果では風味が増してコクが出て美味しくなります。
皮が硬めでパリッとした独特の食感と果汁が多くジューシーなことから、クリスプ(さわやかな、すがすがしい)の
名前に相応しい品種と思います。Brix値の最大16.7と最高クラス。成長後にも期待します。

個人的にはサファイアの方が好みですが、パテント品種の中では良好な品種と思います。ただ収穫時期には
他にも良い品種が揃っているので、敢えて入手する必要は無いかもしれません。

2006
今年は地植えにして様子を見ていますが、土壌適応性・耐暑性ともに合格点のようです。硬めの皮とパリッとした
食感はリベイル以上で、今後の成長に期待できる品種と思います。現在は入手ができなくなっているのが残念です。

2007
露地植えは好調です。私の栽培法ではリベイルがもう一つ生育が良くないため、ブルークリスプの方が合っている
ように思います。

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Blue Ridge (ブルーリッジ)  6年生 樹勢〔確認中〕 06.9.24 〔大関ナーセリー〕

 
中サイズで純白の花です                     中〜大粒で明青色

1987年発表 Patriot x US 74 (Florida 4b [V. darrowii] x Bluecrop)
早生種 直立性 樹勢は強く豊産性
果実は大粒で明青色 果実は硬い 果柄痕は小さいが湿っている
潰瘍病(stem canker)に弱い
枝枯れ病(stem blight)には抵抗性がある
低温要求時間は500〜600時間

★My Report★
開花は4月下旬頃から。
収穫は6月下旬頃から
果実は中〜大粒(約16o〜19o) 明青色 最大果19.5o〔2005〕 
Brix値 Ave.13.2 Max13.3 (2005) 果汁多く風味優良。甘味・酸味のバランスがとれた美味しさ

5年生は高くて手が出ませんでした(笑) 2004年秋に2年生を入手。

開花しました。中サイズで純白の花です。開花はやや遅め。

果汁が多く、独特の風味があります。一言で言うとファンタグレープ(笑)。ダプリンに近い風味ですが、甘味系の
ダプリンに比べ、よりバランスが良い感じです。来年以降の果実の成長にも期待できると思います。

2006
独特の風味が楽しめる品種ですが、今年は剪定が甘かったためか、一回り小さな実になってしまいました。
来年は強剪定で大粒にしたいと思います。

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Cape Fear (ケープフィア)  6年生 樹勢〔5〕 直立性 04.10.24 〔BlueBerryHouse〕

入手難易度 ☆☆☆
栽培難易度 ☆☆☆
果実肥大度 ☆☆☆
完熟時味覚 ☆☆☆
総合推奨度 ☆☆☆...取り立てて長所は感じられないのですが無難な品種でしょうか

 
ややピンクがかった花です。サイズは普通       中〜大粒で明青色

1987年発表 US-75 (FLA4B x Bluecrop) × Patriot
中生種 樹勢は強く直立性 豊産性
果実は大粒で明青色 果柄痕は小さい 風味良好だが実が軟らかい
土壌適応性が広い 
休眠要求時間は300〜600時間

★My Report★
当地では冬は若干葉色が変わるくらいで落葉しません。

芽の動き始めは2月下旬頃。
開花は4月上旬頃から。

収穫は6月上旬頃から6月中旬頃まで
果実は中〜大粒(約15o〜19o) 明青色 最大果20o〔2004〕 
Brix値 11.4 (2004) やや酸味が強めでフレッシュな食味 
一週間程樹上で完熟させた場合はBrix値 12.6を記録 甘味が強まりバランス良い味になりました。

クーパーにとてもよく似ているが葉の葉脈までピンク色です。また樹勢はクーパーより弱いのですが、
花芽が着いています。

この品種としては時期が早かったのか、まだ酸味が強めでした。完熟後は甘味酸味のバランス良くなります。 

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Cooper (クーパー)  6年生 樹勢〔6〕 直立性 06.9.24 〔BlueBerryHouse〕

入手難易度 ☆☆☆
栽培難易度 ☆☆☆
果実肥大度 ☆☆☆
完熟時味覚 ☆☆...糖度は低めですが成木に近づくと良くなるかもしれません
総合推奨度 ☆☆☆

 
ほぼ純白に近い花色、サイズは中くらい。       中粒で明青色

1987年発表 G-180(V.corymbosum) x US75(V.darrowii Florida 4B x Bluecrop)  ガルフコーストの兄弟品種
中生種 樹勢は強く直立性
果実は中〜大粒 果柄痕は小さい 風味は良好
休眠要求時間は400〜500時間

★My Report★
当地では冬は若干葉色が変わるくらいで落葉しません。
芽の動き始めは2月中旬頃。
開花は4月上旬頃から。

受粉後の花弁は落ちにくい〔実腐れ病に罹りやすい〕
収穫は6月中旬頃から
果実は中〜大粒(約15o〜17o) 明青色 最大果17.5o〔2004〕 
果実は中〜大粒(約16o〜20o) 明青色 最大果20.5o〔2005〕
Brix値 8.8 (2004) 酸味の強い味、風味は良好
Brix値 Ave.10.8 Max.11.5 (2005) 
一週間程樹上で完熟させた場合はBrix値 11.6を記録 やや酸味は強めですがバランス良い味になりました。


樹形は綺麗でピンク色の茎が特徴的。ケープフィアに似ていますが成長は若干速く、花芽が着くのは
遅いようです。まだ1年生なので成長すると変わってくると思います。ガルフコーストとはブルークロップを
共に親とする兄弟品種ですが、クーパーの方がやや樹勢が弱いようです。

花もケープフィアに酷似しています。本種の方がやや白色が強く、ケープフィアから5日程遅れて開花。

手持ちの品種中では受粉後の花弁が落ちにくく、手摘みで取らないと実腐れ病になりやすい傾向。

まだ本来の能力が発揮されていない感じです。兄弟種のガルフコーストに比べて晩生なのかもしれません。

完熟果はBrix値の割に甘味酸味のメリハリを感じる味です。しかし幼木で実力は発揮されていない感じです。

やはり昨年に比較して果実は一回り以上大きくなりました。ただしBrix値は上がらず、酸味系品種の予感。。。

2006
サザンハイブッシュ系の品種としては珍しい酸味系品種のようです。糖度も低く食味はもう一つ。来年に
期待したいところですが、たぶん厳しいでしょう。

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Duplin (ダブリン) 7年生 樹勢〔確認中〕 06.9.24 〔大関ナーセリー〕

入手難易度 ☆☆☆
栽培難易度 ☆☆...小苗の調子は良くても、着果させると弱ってしまう度合いが強そうです。
果実肥大度 ☆☆☆
完熟時味覚 ☆☆☆☆...美味しさに加え独特の風味を持ちます
総合推奨度 ☆☆...成長してからの樹勢の維持に課題がありそう。


甘味・酸味のはっきりした味と独特の風味が持ち味。栽培も容易でお薦め品種のひとつ。
 
僅かにグリーンの混じる純白でやや大きめの花    中〜大粒で明青色〜青色

1998年発表 290-1×G-156
中生種 直立性 樹勢は強い 豊産性
果実は大粒で明青色 果柄痕は小さい 果実は堅い 風味良好 

★My Report★
休眠枝挿しは非常に容易
芽の動き始めは3月中旬頃。
開花は4月中旬頃から
収穫は6月上旬頃から6月中旬頃まで
果実は中粒(約15o〜17o) 明青色〜青色 最大果18o〔2004〕 
Brix値 12.8 (2004) 果汁多く甘味酸味ともにメリハリのある味、風味は良好でブドウに似て独特。
一週間程樹上で完熟させた場合のBrix値 14.3を記録 甘味が増して風味も強くなり美味しいです。

開花が始まりました。釣鐘型で若干グリーンが入った純白の花です。サイズはやや大きめです。

甘味・酸味共に多くメリハリのある味です。完熟時は期待できそうです。

完熟果は甘味が増してコクのあるブドウのような風味が強まり美味しい。

春の休眠枝挿しは調子良く伸びています。

2006
先に「栽培も容易なので・・・」と書きましたが、何年も見ていくと着果の影響を受けやすく、樹勢の維持が難しい
品種であることが分かってきました。挿し木の成長は良いのですが、成木まで育て上げるのは困難かもしれません。
果実は美味しいことが分かっているのに残念ですね。今年は着果させずに回復させようとしましたが、上手く
いかなかったようです。

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Flordablue (フロリダブルー)  6年生 樹勢〔確認中〕 07.2.25 〔大関ナーセリー〕

 
動き出した葉芽(06.2.17)                     展開中の葉芽(06.3.8) 
 
さらに展開中の葉芽(06.3.24)                   中サイズで形良く、見栄えのする白色の花です。 
 
やや五角形のような形で中〜大粒、明青色         僅かに濃い赤色の紅葉、見応えがあります。

1976年発表 Complex of V. darrowii & V. ashei (Fla. 63-20 x Fla. 63-12)
早生種 開帳性 樹勢は適度に強く豊産性
果実は中粒球形で明青色 風味良好 果柄痕は中程度 
挿し木による繁殖は難しい
潰瘍病(stem canker)には抵抗性がある
枝枯れ病(stem blight)には罹り易い
低温要求時間は300時間

★My Report★
開花は4月中旬頃から
収穫は6月中旬頃から

果実は中〜大粒(約15o〜17o) 明青色 最大果18o〔2005〕 
Brix値 Ave.11.6 Max.11.8 (2005) 甘く風味良好
樹勢が弱いため、花芽を摘み着果開始はできるだけ遅らせるべきでしょう。

開花しました。やや花が着きすぎる傾向があるので、半数近くの花を摘み取りました。

甘く風味も良いですが、もう一つインパクトに欠ける感じです。まだ3年生なので来年以降に期待。

2006
今年は株に力を付け大きく成長させたいので、着いていた花芽は全て取り去りました。
どのくらい大きくなってくれるか楽しみです。

葉芽の展開は一番です。ということで写真を増やしてみました。同じ部分でないのが残念。

2007
昨年は全ての花芽を取り去り成長させようとしましたが、一昨年の着果の影響からか大きくなりませんでした。
なんとか生き残ってはいますが、樹勢が弱く栽培は難しい品種と思います。

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Georgiagem (ジョージアジェム)  6年生 樹勢〔5〕 直立性 07.2.25 〔BlueBerryHouse〕

入手難易度 ☆☆☆
栽培難易度 ☆☆...あまり樹勢は強くなく、年々弱ってしまう様子です。
果実肥大度 ☆☆☆
完熟時味覚 ☆☆☆
総合推奨度 ☆☆...コンパクトな樹形と完熟果の甘味はお薦めですが、樹勢が弱めで栽培は難しい。

 
丸みのある白色の花です。サイズは中くらい     中〜大粒で明青色

1986年発表 G-132 x US75 (Fla. 4B x Bluecrop) (about 25% V. darrowi)
中生種 直立性で樹勢は中程度 樹形はコンパクトにまとまる 収量は普通
果実は中粒で明青色 果柄痕は小さい 風味良好で甘い
土壌適応性が広い
休眠要求時間は350〜500時間

★My Report★
当地では冬は若干葉色が変わるくらいで落葉しません。

芽の動き始めは2月中旬頃。
開花は4月中旬頃から

収穫は6月上旬から6月中旬頃まで
初結果は5月下旬から(2005年は5月29日)
果実は中〜大粒(16o〜18o) 明青色〜青色  最大果18.5o〔2004〕
Brix値 11.7 (2004) 果汁多く甘味があるバランスのとれた味、風味良好
一週間程樹上で完熟させた場合はBrix値 13.4を記録 甘味が増し美味しくなりました。

ピンク色の茎と小さ目の葉が特徴的ですが、樹勢はやや弱めな傾向。

開花しました。白色でやや丸みがあります。中くらいのサイズ。

甘味系のバランスの良い味です。果汁多くジューシー。完熟果ではより甘味が増し美味しくなりました。

中生種とされていますが昨年に引き続き、かなり早期に初結果がありました。やはりサザンハイ系は、かなり早く
熟してくるようです。

2007
昨年は着果させませんでしたが徐々に弱ってきており、やっと生きている状態です。私の栽培法には合わない
品種のようです。

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Gulfcoast (ガルフコースト)  6年生 樹勢〔7〕 直立性 06.9.24 〔BlueBerryHouse〕 露地植え

入手難易度 ☆☆☆
栽培難易度 ☆☆☆☆...樹は小さめなのですが露地植えでも力強くシュートを出しています。
果実肥大度 ☆☆☆
完熟時味覚 ☆☆☆
総合推奨度 ☆☆☆☆...育て易く樹高も低く、丈夫で家庭栽培向けにお薦めできる品種

 
わずかにピンクがかって、やや大きめの花です。   中〜大粒で明青色、扁平形

1987年発表 G-180 (V. corymbosum) x US75 (V. darrowii x Bluecrop) クーパーの兄弟品種
早生種 半直立性で樹勢は普通 収量は普通
果実は中粒で明青色 果柄痕は小さい 風味良好
耐病性に富み丈夫な品種
休眠要求時間は200〜300時間

★My Report★
休眠枝挿しは容易
当地では冬は若干葉色が変わるくらいで落葉しません。

当地では1年生でも50cm前後のシュートが10本近くとかなりの成長を見せます。
芽の動き始めは2月中旬頃。
開花は4月上旬頃から。
受粉後の花弁は落ちにくい〔実腐れ病に罹りやすい〕
実を着けた状態での水切れは、実へのダメージがとても大きい。

収穫は6月上旬から7月上旬頃まで。
果実は中〜大粒(16o〜19o) 明青色〜青色  最大果20o〔2004〕
Brix値 12.2 (2004) 果汁多く甘味があるバランスのとれた味、風味良好
一週間程樹上で完熟させた場合はBrix値 13.3を記録 甘味、酸味ともに増し濃い味になり美味しい。

やや小さ目の葉が特徴で、株元からのシュートが沢山発生します。ハイブッシュ系のブルーゴールドに
似た印象。葉がやや細いのと茎が若干ピンク色を帯びているところが異なります。樹勢も強く育て
やすいようなので家庭で鉢植えとしてお薦めできそうです。

室内での休眠枝挿しを挑戦中。こちらは早くも3週間目で展葉を始めています。

開花が始まりました。やや大きめのサイズでわずかにピンクがかかっています。

手持ちの品種中では受粉後の花弁が落ちにくく、手摘みで取らないと実腐れ病になりやすい傾向。

ラビットアイ系のように青くなる前に赤くなる品種です。この時期が長く1〜2週間程度続くようです。

甘味系のバランスの良い味です。果汁多くジューシー。完熟果はより濃く美味しくなります。

耐病性があり、露地植えにも向くということで、畑に植え付けてみました。

実を着けた状態で乾燥した場合は、実から水分を奪う傾向がかなり強めです。乾燥に比較的強いようですが
実を着けている場合には水切れに特に注意が必要です。

樹は小さいのですが、露地植えでも強健で育て易いです。情報どうり耐病性もあるようで丈夫です。

2006
露地植えの適性も十分なようで、旺盛にシュートやサッカーを出して大きくなりました。隣のスターを圧迫して
います。密集させれば収穫量も期待できそうです。後は果実が美味しければ・・・。

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Jewel (ジュエル)  7年生 樹勢〔8〕 07.2.25 〔---〕 40cmCSポット、露地植え

入手難易度 ...米国特許品種のため、現在は入手不可能です。
栽培難易度 ☆☆☆☆☆...サザンハイブッシュ系で安心して育てられる数少ない品種です。
果実肥大度 ☆☆☆☆☆...ハイブッシュ系大粒種に負けない迫力のある果実です。
完熟時味覚 ☆☆...糖度はもう1つですが、甘味がありジューシーです。今後に期待
総合推奨度 ☆☆☆...入手できなくなっていますので、評価すべきではないかもしれません。

果実はサザン系中最大な上に粒揃いも良好ですが、味は薄くいまひとつ。栽培はかなり容易な品種。
 
やや緑がかかった白色で丸みのある花、中サイズ。     明青色で大〜極大粒、粒揃い良好
 
紅葉は赤色に加えて黄色を示す傾向も強そうです。     暖冬で早々と開花してしまいました。(07.02.25)

1998年発表 交配不明
早生種 やや開帳性する 樹勢は極めて強い 極豊産性
果実は大粒で明青色 果柄痕は小さい 甘味酸味のバランス良い風味
熟期はStarの数日後
Sharpblueに匹敵する極めて強い樹勢を持つ
開花時期はOnealと同時期でStarより一週間前程
低温要求時間は250時間
米国植物特許品種
(U.S. Patent 11807)

★My Report★
当地では冬は若干葉色が変わるくらいで落葉しません。
休眠要求時間は短いと思われます。2月上旬で葉芽が緩んできました。

葉芽が花芽に先駆けて展開します。
開花は4月中旬頃から(2004)、3月下旬頃から(2005)、4月上旬頃から(2006)
収穫は6月上旬から6月中旬頃まで
果実は大〜極大粒(約20o〜22o) 明青色 最大果22.5o〔2004〕 
Brix値 10.3 (2004) 果汁たっぷりでやや甘味のあるジューシーな食味
Brix値 Ave.11.6 Max.12.6 (2005) 
一週間程樹上で完熟させた場合のBrix値 11.2を記録 甘味が増します。

室内で育てている品種を除いて、サザンハイブッシュ系で最も早く芽が動き出しています。そもそも
-3℃の日が数日あったにも関わらず、ほぼ常緑で枝も綺麗な緑色をしていました。ミスティーや
シャープブルーといった休眠要求時間が極めて少ない品種のひとつでしょう。

この品種は花芽より葉芽が先行して展開しているため、意外にも開花は遅いようです。変わり者の予感。

やっと開花しました。樹勢があり先に葉をかなり展開させるようで、開花が遅く遅霜にも強そうです。

果汁がたっぷりで、ほのかに甘味のあるジューシーな食味です。完熟果はより甘味が増します。

樹勢はかなり強く、情報どうりシャープブルーに近いほどの力強さがあります。我が家では斑点病が
この品種に特徴的に出ているようなのですが、常緑のため葉が落ちず防除に困っています。

2005年は昨年より桜の開花が10日ほど遅く寒かったのですが、オニールと同じく3月下旬から開花しています。
この品種は本来、この時期の開花なのでしょうね。最も早く開花する品種の一つでしょう。
ちなみに、やはり葉芽が花芽に先行して展開しますので、芽の動き始めは早い品種です。

今年も相変わらず、ほのかに甘味のあるジューシーな食味。果汁は多くて良いのですが薄味。

二年間育てた上で丈夫という判断から露地植えにしてみました。来年が楽しみです。ジュエルは樹勢が強く、
サザンハイブッシュ系ではシャープブルーに次ぐ樹勢があります。シャープブルーの代わりになる品種といっても
良いでしょう。シャープブルーに比較し酸味が少ない(糖度は高くない)のも良い点でしょう。

2006
オニールに次いで、サザンハイブッシュ系では二番手の開花でした。サザンハイブッシュ系は、年によって
開花時期がかなり変化するようです。二週間以上変化する傾向があるので、営利栽培では問題になるかも
しれません。

地植えの適性も十分で、随分しっかりとした樹になりました。来年は地植えの果実も収穫できそうなので、
もう少し糖度が上がってくることを期待。

サザンハイブッシュの常緑系品種ですが、今年は紅葉を見せてくれました。やや黄色が強めに出ています。 

2007
2月25日現在で既に写真のように展葉しながら開花しています。休眠要求時間が極めて短いため、暖冬では
とんでもない時期に開花してしまうようです。今年は3月上〜中旬までには満開になりそうです。

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Legacy (レガシー)   6年生 樹勢〔8〕 直立性でやや開帳 06.9.24 〔BlueBerryHouse〕 露地植え

入手難易度 ☆☆☆
栽培難易度 ☆☆☆☆
果実肥大度 ☆☆☆☆
完熟時味覚 ☆☆☆☆
総合推奨度 ☆☆☆☆...育ててみると優良な特性に気づかされる品種。貴重な晩生種としてもお薦め

ハイブッシュ系の晩生種としては甘く美味しい一押しの品種。樹勢も強く栽培上の欠点も少なく育て易い。
 
花は長細く大きめで純白です。ハイブッシュの血か。 大粒で明青色

1993年発表 Elizabeth x US 75 (V. darrowi Fla.4B x Bluecrop)
晩生種 直立性でやや開帳する 樹勢は強い 樹高は1.8m前後 極豊産性 
果実は中粒で明青色 果柄痕は小さい 風味優良で甘い
気候適応性が高くノーザンハイブッシュ系に分類される場合もある
土壌適応性も高くやや粘土質の土壌でも生育する
USDAで最高の風味を持つと評価された品種
機械収穫に向く

★My Report★
当地では冬は若干葉色が変わるくらいで落葉しません。

樹勢が強くラビットアイ系のように樹が暴れやすい傾向です。かなりの剪定が必要。
休眠要求時間は長いようです。室内で栽培している挿し木は順調には育っていない感じです。
緑枝挿しは容易に発根します。
過湿には強く幼苗を底面潅水すると根が水中に出てきます。土壌適応性は高いようです。
開花時期は4月上旬頃から。

収穫は6月中旬頃から7月下旬頃まで
果実は大粒(約17o〜19o前後)で明青色 最大果は19.5o〔2004〕
Brix値 12.8 (2004) 果汁多く甘味酸味のメリハリがあり美味しい 風味良好
一週間程樹上で完熟させた場合はBrix値は15.7を記録。甘味が強まりコクが出て美味しい。

ノーザンハイブッシュ系に分類されることがあるくらい大きな樹になるそうです。樹勢が強く、様々な
方向に枝分かれも多いので剪定が必要になりました。1年生なのに既に緑枝挿しを相当数採って
いるにも関わらず大きく成長しているので、今後樹勢の評価も変えなくてはならなさそうです。

開花しましたが、花の雰囲気はノーザンハイブッシュ系が色濃く出ています。大果の品種によく
見られる大きめで細長いタイプ。

早期でも甘味酸味のメリハリがあり美味しいです。完熟果は期待していたのですが、梅雨真っ只中の
為かBrix値は上がりませんでした。
味の傾向も変わらずです。と思っていたら梅雨明け以後はかなり
よくなってきました。Brix値も平均15.7、最高17.2を記録して、ハイブッシュ系(ノース・サザン・ハーフ)の
晩生種の中では一押しのお薦めです。

この品種もアザミウマに避けられている感じです。やはり特定の品種があると集中して付くような気が
しています。

土壌適応性に富み、水捌けがやや悪い所でも育ちやすいということで、畑に植え付けてみました。

最近調べたところ、交配親はエリザベスということが判りました。晩生種で風味良く美味しい品種ということや
エリザベスに比べて樹勢が強く、暖地で育てやすいということからもお薦めできる品種です。

2006
地植えの適性も十分にありそうで、一年でサザンハイブッシュ系らしからぬ大きさに成長しました。
隣にあるラビットアイ系のホームベルやラヒにも匹敵する大きさで、いよいよ来年から収穫できそうです。

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Magnolia (マグノリア)  6年生 樹勢〔確認中〕 07.2.25 〔BlueBerryHouse〕 40cmCSポット

入手難易度 ☆☆☆
栽培難易度 ☆☆☆...大切なことは、1にも2にも剪定。花芽をストイックなくらい減らすのがポイント。
果実肥大度 ☆☆☆☆...果房が短いため、剪定が甘いと☆☆くらいになり大変な目に遭います。
完熟時味覚 ☆☆☆☆...元々果皮が硬いため、肥大させられないと厳しい食味になります。
総合推奨度 ☆☆☆...剪定をしっかりしなくてはならず、上級者向けの品種と思います。


成木に近づくにつれ、強めの剪定をすることで、素晴らしい果実が収穫できる品種。とにかく花芽を減らすこと必須。
 
昨年に比べリブのくぼみが強くなった印象です。        中粒で明青色〜青色

1994年発表 (Harrison x Avonblue) x Florida 2-5
早生種 開帳性 樹勢は強い〔成木〕 豊産性
果実は中粒で明青色 風味良好 果柄痕は小さい 果実は堅い
収穫時期は最も早生のラビットアイ系より2週間程前
幼木時の樹勢はやや弱く根も弱い為、樹が小さい間は倒れないよう固定する必要がある
低温要求時間は500時間

★My Report★
開花は4月中旬頃から
収穫は6月中旬頃から

果実は大粒(Ave.19.8o Max.20.9o)で青色 〔2006〕
Brix値 Ave.13.7 Max.14.2 (2006) 甘味酸味のバランスに優れる 風味良好

夏ごろに入手していたのですが、調子を崩して落葉、最近ようやく新芽を出し復活してきました。
まだ根が弱いらしく、順調に生育するか微妙なところです。

春になって順調に回復していたのですが、更に2年生の苗を追加入手しました。花はその苗のもの。
5月上旬になって開花しましたが、本来は4月上・中旬あたりと思われます。

昨年春に入手した苗木は順調に大きくなったので、24cmポットに植え替えました。ミスティーと同じく
やはり小苗の内は実を着けさせないのが大切な品種のようです。

今年は凄い数の花を着けています。昨年に比べてリブが強めに出ています。成長するに従って本来の花や
果実に近づいていくものかもしれません。

果房が短くブドウのように房なりします。収穫がやり辛い品種です。果皮が硬いので、強めの着果制限をして
少しでも大粒にしないと生食がし辛くなります。

2006
昨年の着果が多すぎたため心配していたのですが、今年の強剪定が上手く当たったようで、少ないながらも
素晴らしい果実が収穫できました。収穫後も樹勢は落ちず、順調に大きくなっています。成木に近づくにつれて
樹勢も強くなるという情報どうりでした。

2007
40cmCSポットに植え替えしました。今年も期待して強剪定としました。

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Millennia (ミレニア) 4年生 樹勢(確認中) 07.6.7 (大関ナーセリー)

 
丸みを帯びた、やや大きめの花。                明青色で大粒、やや扁平気味の果実

2000年発表 FL85-69×オニール
早生種 半直立性 樹勢は強い 豊産性 樹高は約1.2m
果実は大粒で明青色 果柄痕は小さい 風味良好 
果実は硬く貯蔵性に富む
耐病性は高いが、枝枯れ病にはやや弱い
米国植物特許品種(U.S. Patent 12816)

2006
今年サザンハイブッシュ系として新発売になった、誓約書の提出が必要な米国特許品種です。
苗木の状態は極めて良好で、当地でも適応しそうな感じがしています。10本もあるので一部は来年結実
させてみる予定でいます。用土は朝日園の専用土です。

2007
3月下旬頃から開花しました。丸みを帯びた、やや大きめの花です。シュートの出も良く、春先の展葉は元気一杯。
昨秋の4寸ポット(大関ナーセリー)から6寸CSポットへの植え替えですが、既に根が一杯になっていました。

成長は良好で、実を付けながらも順調に展葉しています。果実の肥大状態も良好で、大粒が収穫できそうです。

今年は他の早生品種に続いて、5月末頃に収穫できました。果実は大粒で明青色。やや酸味のあるバランスのとれた
味と良好な風味があります。主観ですが酸味系でコクのあるミスティーに近いタイプかもしれません。樹勢もシャープ
ブルーには及びませんが、サウスムーンやジュエル並に強く、来年以降に期待できそうな品種でしょうね。

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Misty (ミスティー)   4年生 樹勢〔7〕 〔園芸店〕 07.2.25 
               5年生 〔ニッポン緑産〕 2006 枯れ死しました。

入手難易度 ☆☆☆
栽培難易度 ☆...栽培に注意が必要な品種。幼木の内は果実を着けない方が無難、ハウス栽培向けかも。
果実肥大度 ☆☆☆☆
完熟時味覚 ☆☆☆...成木に近づくと美味しくなりそうな感じがします
総合推奨度 ☆☆...一度調子を崩すと立て直すのが難しい品種です。栽培の勉強や挑戦者向け

風味良く大粒で粒揃いも良い品種です。完熟果はコクのある酸味系、好みが分かれるかもしれません。
 
若干緑がかった白色の花。ヒダははっきり。      果実は大粒で青く、やや扁平形。粒揃い良好です。

1989年発表 FL67-1 x Avonblue
早生種 直立性でやや開帳する 樹勢は普通 豊産性
果実は大粒で明青色 果柄痕は小さい 酸味が少なく甘い風味
樹勢に比べて花芽を着け過ぎる傾向があるため適度に剪定が必要
米国では近年人気のある品種のひとつ
低温要求時間は150時間〔暖地向けの品種〕

★My Report★
樹勢はやや強い。
克}挿しは比較的容易です。
当地では冬も若干葉色が変わる程度で落葉しません。

休眠要求時間はかなり少ないと思われます。1月中旬に室内に取り込んでも活発に活動を始めています。
幼木の内は他品種に比べ根張りが弱い傾向。風などでかなりぐらつきます。
芽の動き始めは2月中旬頃。
開花は4月初旬頃から。
収穫は5月下旬(末)頃から
初結果は5.29でした。(2005年)
果実は大粒(約18o〜19o前後)で明青色〜青色 粒ぞろい良好 最大果は19.5o〔2004〕
Brix値 11.0 (2004) やや酸味の利いた程よくフレッシュな食味 香りも強く良い
一週間程樹上で完熟させた場合はBrix値 12.9を記録 酸味は相変わらずですが濃い味になりました。
未確認ですが、病気に罹りやすい傾向がありそうです。海外のHPにも情報があるようです。
過湿に対しても、やや要注意な品種と思われます。

気難しい品種らしく苦労しそうですが、上手く育てられれば栽培が上達しそうな品種。

室内に取り込んで超早生栽培に挑戦中。

ようやく開花です。思った以上に開花は遅れましたが、エイボンブルーと入れ替わりでシャープブルーの
受粉樹となってくれそうです。ところで葉も展開しているのですが、光の加減で緑がかった金色の葉色と
なってとても美しいものです。品種名ミスティー〔霧〕の由来なのでしょうか。

室内で育てた品種の中では、エイボンブルーやシャープブルーに比較して、果実の肥大速度が速い感じが
しています。暖かくなってきたので室外に出しています。

エイボンブルーと同じく、ミスティーも素晴らしく粒揃いが良好です。食味はやや酸味が効いてはいますが、
レベルが高く美味しいです。コクのある酸味が効いているので、甘味系が欲しい方は別の品種を選ぶべきかも。

収穫終盤にややBrixが上がってきました。やはり気温が関係しているのかな。

今回は室内に取り込みませんでしたが、休眠要求時間は少なく芽の展開は早い品種のようです。

4月に入ってなって開花しました。オニールと同じかやや遅い時期です。

昨秋から順調に育っていた数本の緑枝挿しが、時期は前後しますが全滅してしまいました。一緒に育てている
他の品種では見られない現象なので不思議です。ミスティーは特有の病気に罹りやすいのかもしれません。
また過湿に対しても、サミット等と同様やや要注意な品種のように感じます。

2005年は5.29の初結果になりました。やはりサザンハイ系は、かなり早く熟してくるようです。

2006
最初に購入した樹も夏頃から枯れ込みが目立ち始め、ついに枯れ死してしまいました。やはり病気に弱く、
過湿もやや苦手にしているということで、難しい品種と思います。ハウス栽培等、感染しにくい環境なら
良いかもしれません。ブドウのマスカット(ハウス栽培専用種)のようなイメージかも。

2007
新たに3年生を入手しての挑戦です。今年は防草シートにより病気に罹り難くして、また全ての花芽を取り去って
なんとかモノにしたいと思っています。

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O'Neal (オニール)   8年生 樹勢〔6〕 直立後、やや開帳する 07.2.25 〔大関ナーセリー〕 40cmCSポット

入手難易度 ☆☆☆☆
栽培難易度 ☆☆☆...やや水捌けの良い土壌を好む傾向があります
果実肥大度 ☆☆☆☆
完熟時味覚 ☆☆☆☆☆
総合推奨度 ☆☆☆☆☆...様々な観点から弱点が少なく、お薦めできる品種のひとつです

梅雨前収穫が期待できるため、甘味も乗って最高に美味しい品種です。栽培も容易なのでお薦めです。 
 
展開中の花芽(06.3.24)                     微妙にピンクのスジが入った大きめの花       
 
中〜大粒で青色、時々極大粒が出ます        鮮やかな紅葉です。

1987年発表 Wolcott x Fla. 4-15mainly corymbosum, some angustifolium, ashei, darrowi
極早生種 直立性でやや開帳する 樹勢はやや強い 樹高は1.5m前後
果実は中粒で青色 果柄痕は小さい 甘く最も良好な風味を持つ品種の1つ
収穫はスターやブレイデンの後
耐乾性有り 高温障害にも強い
低温要求時間は400〜500時間 土壌PHは5.0以下が望ましい

★My Report★
当地では冬は落葉します。
花芽は樹の大きさに対して適度な為、剪定が少なくて済みます。
樹が大きくなると樹勢もやや強くなり、樹勢と実成りのバランスが良く大規模な栽培に適する感じです。

緑枝挿しは比較的簡単です。
やや過湿を嫌う傾向があるので、少し乾燥気味に育てたほうが生育良好。

芽の動き始めは2月下旬頃。
開花は3月下旬から

2005年はフロリダスターと並び、全品種中最も早く収穫できました。完全に青くなったのは5月26日。
収穫は5月下旬(末)頃から6月中旬頃まで
果実は中〜大粒(約16o〜20o前後)で青色 時に極大粒あり 最大果は21o〔2004〕
Brix値 11.9 (2004) やや甘味の強い軽い食味
一週間程樹上で完熟させた場合はBrix値 16.1を記録 甘くジューシーな上に濃く最高に美味しい味です。
 

やや樹勢が弱めなのが難点ですが、実が美味しく評価が高い品種です。昨年一年で樹高も1m
程度に達し花芽もついてきました。収穫は確実になっています。樹勢が弱めといっても栽培が
難しい程ではなく、剪定が少なくて済むという程度で栽培管理は非常に楽です。私のお気に入り。

紅葉は薄い赤銅色→鮮紅色へと変わりました。濃紅色のプロセスが無いのはサザン系品種に
多く見られる気がします。

年が明けて今年で4年生になります。根がビッシリ張っていたので24cmポットに植え替えました。
花芽も樹の大きさに比べて適当な数のため、剪定の必要はなさそうです。

スターにやや遅れて開花が始まりました。本格的になるのは4月初旬でしょう。蕾はピンク色。
花はややピンクの入った白色です。

4年生になった今年は、かなり樹勢が強くなった感じがします。他の品種でもみられますが、幼木と
成木では成長の仕方も変わってくると思います。まだ4年生ですので今後が楽しみ。

フロリダスターに数日遅れましたが、5月末までに収穫が開始できる品種のようです。天候等で果実
品質が悪化する梅雨前までに、少しでも収穫できる品種として有望です。果実はやや甘味があり
酸味が少なめで軽い感じです。完熟後が楽しみです。

例えばオニールとノースブルーは同じ甘味系品種でも傾向が異なります。オニールはスッキリと甘く
ジューシー。ノースブルーはねっとりとコクのある甘さです。このあたりは好みの問題。
私は...どっちも好き〔笑〕。
追熟時のサンプルではBrix16.5を出した果実もありました。完熟の平均は16.1と最高クラス。
完熟果収穫のポイントは雨避け栽培の上で、裂果し始めるギリギリのタイミングが最適〔笑〕。

植え替え時に気づいたのですが、オニールやフロリダスターはアザミウマに強い印象があります。
私の所だけかもしれませんが、新芽をやられた経験がありません。シャープブルーあたりは徹底的に
やられるのですが(笑)。

24cm→30cmに植え替えました。今年の夏はサザンハイ系の中では珍しく僅かに葉焼けしました。
耐暑性に優れるという情報が多い中で、某社の資料だけサザンハイ系としては耐暑性にやや劣ると
あったので、当たっているのかなとも思います。

2005年はフロリダスターと並んで最も早く熟しました。5月26日は暑かった昨年(2004年)より数日早く、安定して
梅雨入り前に収穫を開始できる品種であることが分かります。一般にウェイマウスが最も早熟とされていますが、
当地のような暖地ではサザンハイブッシュ系の方が明らかに早く熟します。休眠要求時間の関係なのでしょう。

2006
今年で六年生。相変わらず手堅い成長を見せています。間もなく開花ですが、開花一番乗りを果たしそうな感じです。

全品種中で最も早く開花しました。ブルーベリーの一番花が4月2日というのは、私の栽培歴で最も遅い記録です。

2007
7年生でいよいよ成木クラスになってきました。40cmポットに植え替えて収穫を楽しみたいと思います。

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Ozarkblue (オザークブルー)   7年生 樹勢〔確認中〕 07.2.25 〔アルビック〕

入手難易度 ☆...購入には米国特許品種のため契約が必要
栽培難易度 ☆...個体差ではなく20本全てで生育不良です。過湿に非常に敏感なようです
果実肥大度 ☆☆☆
完熟時味覚 ☆☆☆☆
総合推奨度 ☆☆...完熟果は美味しいのですが、栽培には非常に苦労しています

多くの点でブルークロップを上回る優れた品種らしいですが、当地では梅雨時に収穫期を迎えてしまいます。
 
僅かに緑がかかった白色の花、中サイズです。    大粒で明青色、実付き・粒揃い良好

  濃赤色の紅葉 毎年紅葉するかは不明です

1996年発表 G-144×FL64-76
晩生種 直立性 樹勢は強い 豊産性
果実は大粒で明青色 果柄痕は小さく乾いている 甘味酸味のバランス良い風味
最も優れた果実品質を持つ品種のひとつ
果実生産量は毎年安定している
耐暑性有り 土壌適応性が広い
様々な観点からブルークロップを上回る適性を持つ品種
耐寒性も優秀なことからノーザンハイブッシュに分類される場合も有る
低温要求時間は800時間
米国植物特許品種(U.S. Patent 10035)
種苗法登録品種〔出願中〕

★My Report★
当地では冬は落葉します。

低温要求時間は比較的長いようです。芽の動き始めは3月上旬頃。
開花は4月中旬頃から

収穫は6月上旬頃から6月下旬頃まで
果実は中〜大粒(約17o〜19o) 明青色 最大果19.5o〔2004〕 
Brix値 12.4 (2004) 果汁多く甘味酸味のバランスのとれた味、風味良好
一週間程樹上で完熟させた場合はBrix値 15.1を記録 甘味、酸味ともに増し濃い味になりました。
完熟果の見分けはやや難しい傾向、果房の一部が青く染まっても完熟でない場合があります。

過湿の環境では生育がかなり悪くなる傾向。
枯れ死率が極めて高く、耐病性にも問題があるのではないでしょうか。

7月の収穫用品種にしようと見込んでいる品種。情報では果実は文句無しに品質優良とのことなので、
非常に楽しみにしている品種です。販売元と栽培契約を結んでいます。
様々な特性だけでなく食味もブルークロップに似て、甘味酸味のバランスが絶妙という話です。

並べてあるスターの葉芽が膨らんできているのに対し、オザークブルーはハイブッシュ系と同じく沈黙を
保っています。低温要求時間が長いことがよく分かります。3月に入ってから芽が動き始めました。

花自体は隣にあるスターにサイズや色が似ています。こちらの方が丸みが強めであること、開花時期が
遅めなことで別の品種であることが判別できます。この時期の開花なら遅霜の心配も少なくなります。

弱点の少ない品種と聞いていましたが、やや枯れこみが進み易い気がしています。
スターとの比較では樹勢がやや弱く、実が付いている樹は成長に影響を受けやすい傾向です。今までの
ところ、あまり育て易いという感じではありません。この傾向は成長すると変わるかもしれません。

梅雨明け後の7月の収穫用品種として期待していましたが、当地では梅雨入り頃には熟し始めてしまいます。
これは計算外でした。成木に近づくと変わっていくかもしれませんが、今年については梅雨入り品種となって
しまいました。(笑) 

果汁が多く、やや酸味が強めでジューシーです。風味も良く完熟果に期待。

完熟果はジューシーな上にコクがあり、バランス良く非常に美味しいです。完熟のサインが見分けにくい
傾向があるので、一気に収穫すると味がバラつく傾向があり残念。

優れた品種と思いますが、ブルークロップ等と同じく梅雨時に収穫期を迎えてしまう為に、本来の良さが
発揮されにくいと思います。裂果も少なく完熟果は大変美味しいですが、入手のハードルが高いため
個人的には敢えて入手しなくても...というのが素直な感想。

思った以上に過湿には弱い傾向があるようです。ピートモスの割合が多い土壌では、生育がかなり悪く
なる様子。涼しくなってきましたが、20本全てで生育はかなり悪い傾向です。この秋のポットのサイズ
アップはやらないほうが無難な感じです。新芽が全く出ない樹がほとんどという状況で危機的。

既に半数程度は枯れ死してしまいましたが、枯れ死の原因となっている枝枯れ病に対して今後はオーソサイド
(キャプタン)剤を使ってみる予定です。果実は美味しい品種なのでなんとか立て直せると良いです。

2006
植え替えのため鉢から出してみたら、長繊維ピートモスの間から真っ白な細根がビッシリと出ていました。
昨年から今年にかけて、冬の間一度も水やりをしなかったのですが、この品種は非常に過湿を嫌うので、
この冬の環境が合っていたのでしょう。オザークブルーの攻略法(笑)は、水持ちが悪いロシア産ピートモスを
使い、水やりをとにかく控えることに尽きるようです。この品種は自然の雨水だけに頼った露地植えでは生育
良好という情報もいただいています。上手くいけば、「水やりを頻繁にしなくて済む省力品種」となるのかも
しれません。

生育不良に陥っていた苗木は根を洗った上、デネブ・エスクトラO2で植え替えました。復活を期待。

2007
個人的に耐病性に問題がある品種と見ているため、今年の防草シートの結果が良い方に向くように願っています。

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Pearl River (パールリバー)   6年生 樹勢〔?〕 07.5.15 〔Berry's Life〕

 
純白で中サイズ。開口部が広い釣鐘型の花。

1995年発表 [G-67(Earliblue x US11-93) x E-55(Berkeley x F-72)] x Beckyblue (pentaploid)
早生種 直立性 樹勢は強い 豊産性
果実は中粒で暗青色 果柄痕は小さい 風味良好
低温要求時間は500時間

★My Report★
樹勢はあまり強い方ではないようです。BBHさんの小苗の一本目は枯らしてしまいました。
開花は4月中旬頃から。

収穫は6月中旬頃から
果実は中〜大粒(Ave.18.3o Max.19.2o)で暗青色 〔2006〕
Brix値 Ave.10.8 Max.11.4 (2006) 甘味酸味のバランスの良い味

昨夏ごろ入手していたのですが、なかなか大きくなりません。初期成長が遅いのか、過湿に弱く小さい内に
大き目〔12cm〕の鉢に植え替えたのが良くなかったのかもしれません。とはいっても大きくなってきては
いるので、来年あたりの結実に期待している1本です。

春に18cmに植え替えた後、ようやく少しづつ大きくなってきています。この秋に十分成長したら、来年の
結実を狙ってみようと思います。

枯れ込みが目立ち、樹勢があまり強くないことも手伝って大きくならないままです。枝枯れ病が出ているようです。

2006
あまり調子が良くなかったのですが、ついに一本目は枯れてしまいました。強い品種のはずですが・・・。
Berry's Lifeさんから苗木を購入する機会があったので、今度こそリベンジです。今年で4年生になる良苗です。

開花しました。開口部は思ったより大きく、実着きが良くないと聞いていましたが、あっさり受粉に成功したようです。

結実1年目としてはまずまず、ベリー公さんの剪定が良かったため樹勢も落ちずに順調に育っています。
来年に期待。

2007
着果しても樹勢は落ちず、順調に生育しています。昨年購入時に植え替えていただいているので、今年はそのまま
様子を見ていきます。今年秋には10号へ植え替え予定です。

水切れが頻繁に起こるため、根がしっかり張った様子です。このまま秋まで7号で頑張るつもり。果実も順調です。 

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Reveille (リベイル)  6年生 樹勢〔6〕 06.9.24 〔Berry's Life〕  

入手難易度 ☆☆☆
栽培難易度 ☆☆...着果させた場合に調子を崩しやすく、幼木の間は花芽を摘んだ方が安全と思われます。
果実肥大度 ☆☆☆
完熟時味覚 ☆☆☆☆
総合推奨度 ☆☆☆...美味しく収穫するには雨避け栽培が必須です。

雨避け栽培で完熟させれば、美味しさは甘味酸味のバランス良く最高クラスです。条件付のお薦め品種。
 
花は大きめで丸くリブにピンクのスジがクッキリ。   中粒で明青色 粒揃いは今ひとつ

1990年発表 NC 1171 x Fla. 61-7
早生種 直立性で樹勢は強い 樹高は1.5〜1.8m 豊産性 
果実は中粒で明青色 果柄痕は小さい 風味優良
外観も美しい上に最も優れた風味を持つ品種の1つ
栽培可能地域が広い
収穫期はアーリーブルーと重なる
ブレイデンと比較してやや裂果しやすい
花はピンク色で美しい
休眠要求時間は500時間

★My Report★
当地では冬は紅葉しますが落葉しません。

芽の動き始めは2月下旬頃。
開花は4月上旬から。

収穫は6月初旬頃から6月中旬頃まで
果実は中〜大粒(約13o〜17o) 明青色 最大果17.5ミリ〔2004〕 裂果し易い 粒揃いはあまり良くない
Brix値 11.9 (2004) 甘味酸味のバランスが良い味 風味も良好
一週間程樹上で完熟させた場合はBrix値 15.3を記録 非常に濃く美味しくなりました。

今年春の休眠枝挿しを分けていただいたもの。ブレイデンと同じく樹形が綺麗ですが、今までの
ところ樹勢はやや劣る傾向があります。実は美味しさは最高級との評判なので期待大。成長が
やや遅めなので来年の結実は難しいかも。

と思っていたら涼しくなってからグングンと伸びてきました。来年の花芽も多く着いていますので、
剪定が必要になってしまいました。更に着いた花芽が膨らんで開花する模様...。狂い咲き、トホホ。

更に幼果が着いてきました。こうなったら秋果収穫といきたいものです。コンスタントに秋果が
収穫できる品種や方法を開発したら大金持ちになれそう。〔ヤケクソです〕
12月後半から急に気温が下がってしまった為、幼果がダメになったようです。あと1ヶ月もあれば
収穫できたと思いますが、残念。

狂い咲きがあったにも関わらず、無事開花しました。蕾は赤桃色で綺麗です。

多少の未熟果でも酸味が少ないという触れ込みですが、色付いてから3日程ではバランスの取れた味の
イメージでしたが、完熟させたら大化けしました。非常に濃く最高の美味しさといって良いと思います。
一方で粒揃いはもう一つ、肥大した実は裂果がし易く、雨避け栽培は必須と思われます。

完熟果収穫のポイントは雨避け栽培〔必須〕の上で、裂果し始めるギリギリのタイミングで勝負〔笑〕。
果実の味覚も早期から安定しているので、お薦めできる品種です。

サザンハイ系なのですが夏の暑さで葉焼けが起こった品種です。このまま調子を崩さなければ良いのですが。

着果させなかったのですが、2005年の夏越しができずに枯れ死しました。サザンハイブッシュ系は全般に樹勢が
あまり強くないので、一度調子を崩すと立て直しが難しいようです。BBHさんからの手元の2本のリベイルが
逝ってしまったので、とりあえず次の機会に挑戦したいと思います。

2006
Berry's Lifeさんから苗木を購入する機会があったので、今度こそリベンジです。今年で4年生になる良苗です。

今年はベリー公さんが十分に剪定されていたため、樹勢も落ちずに夏を乗り切れたようです。
今年は糖度も上がらず美味しさはもう一つでしたが、来年は本領を発揮してもらいたいものです。

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Sampson (サンプソン)  4年生 樹勢(確認中) 07.5.15 〔小町園〕


丸みの強い中サイズの花

1998年発表 
早生種 半直立性 樹勢はやや強い 
果実は大粒で濃青色 果柄痕は小さい 風味良好 
果実は硬い
低温要求時間は800時間

2006
情報が少ないですが、オニール、ケープフィア、ブルーリッジ等の土壌適性があり、果実品質も良好な品種を発表
しているノースカロライナ州からのリリースとして、期待されている品種です。最近発表されたサザンハイブッシュ系と
しては、珍しくパテントがかかっておらず好感が持てます。実際の栽培結果が良好であれば、広く普及する可能性を
秘めた品種と思います。

来年の用土テストに参加させることにしました。使用する用土は、ラトビア産、北海道産・特号、デネブ・スペシャル、
デネブ・エクストラO2、ココピート・オールド、通常の鹿沼土+カナダ産ピートモスです。ピートモス以外の唯一の用土
ココピート・オールドには密かに期待しています。

2007
この品種は妙に枝が柔らかいです。実が付いた場合に支柱がないと直ぐに垂れ下がってしまいます。最近のサザン系
品種としては、珍しくパテントのかかっていない品種なのですが、このあたりが微妙だったのかもしれません。
枝の柔らかさは栽培中の全品種中トップと思いますが、どうにも不思議な品種です。果実に期待しましょう。

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Santa Fe (サンタフェ)  7年生 樹勢(確認中) 07.6.7 〔---〕

 
展開を始めた花芽 (07.2.25)                  リブが強く雌しべが突出する、特徴のある中サイズの花

果実は大粒でブルームはやや少なめ。青色というところか。

1999年発表 エイボンブルーの自然交雑実生
早生種 直立性 樹勢は中位 樹高は約2m
果実は大粒で明青色 果柄痕は極めて小さい 風味優良 
果実は硬く貯蔵性に富む
土壌適応性に富む
耐病性が高い
挿木による増殖はやや難しい
低温要求時間は350〜600時間
推奨受粉樹はスター、オニール、サウスムーン等
米国植物特許品種(U.S. Patent 10788)

2006
某業者さんで2年間だけ販売された幻の品種。パテントの関係でジュエル、サンタフェ、サファイア、サウスムーン、
ブルークリスプが一挙登場し、あっという間に消えてしまいました。現在は再入手が不可能なため貴重な品種です。

30cm鉢に植え替えました。
根の張りも良く生育良好です。

2007
今年は暖冬ですが、花芽の展開時期は他のサザンハイブッシュ系と同じで、この系統の標準的な時期のようです。

3月下旬頃から開花しました。雌しべの突出が目立ち、リブの強い丸い花です。

サザンハイブッシュ系としては安定した大粒が収穫できています。果実は風味に優れ、やや甘みの勝ったバランスの
とれた味で美味しいと思います。果実はかなり期待できますが、樹勢がやや弱いため注意が必要になりそうです。
果実だけなら直ぐにでもお勧めできる品種と思います。

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Sapphire (サファイア)  7年生 樹勢〔6〕 07.2.25 〔---〕

入手難易度 ☆...大関ナーセリーより販売しされている米国特許品種。
栽培難易度 ☆☆...樹勢は弱くはないですが、夏越しは難しく、枯れ込み易く、着果過多の傾向は上級者向け。
果実肥大度 ☆☆☆☆
完熟時味覚 ☆☆☆☆☆
総合推奨度 ☆☆☆☆...強剪定により果実は美味しくなり、入手可能なら素晴らしい品種です。

特許品種の価値を思い知らされる品種。大粒で美味しいのですが、夏越しにはやや難があります。
 
花はピンクがかった白色でやや細長く大きいです。  昨年と違いリブの目立つ丸みを帯びた花です。
 
大〜極大粒で球形、明青色で粒揃い良好       真っ赤で見応えある紅葉です。

1998年発表 交配不明
早生種 開帳性 樹勢は中位
果実は大粒で明青色 果柄痕は小さい 風味優良 
果実は硬く貯蔵性に富む
甘味酸味のバランスが絶妙な食味
樹勢に比べ花芽が多く着くため剪定が必要
Sharpblueに替わる品種
低温要求時間は250時間
米国植物特許品種(U.S. Patent 11829)

★My Report★
芽の動き始めは2月中旬頃。

開花は4月上旬頃から。
収穫は6月上旬頃から6月中旬頃まで
果実は大〜極大粒(約18o〜21o) 明青色 最大果21.5o〔2004〕 
Brix値 13.3 (2004) 果汁多くやや酸味が強めでメリハリのある食味、風味優良
一週間程樹上で完熟させた場合のBrix値 15.0を記録 甘味酸味が増しコクがでて美味しい。
着果過多の傾向が強く、強剪定が必要。

葉芽が膨らみ始めています。低温要求時間が短いことが分かります。

開花が始まりました。ややピンクが混じった白色で、大果に多い大きくやや長細い感じの花です。

ジュエルとともに大粒で粒揃いも良く迫力満点。果汁が多く、やや酸味が強めなメリハリのある味。
風味は全品種中でも屈指の出来と思います。完熟果に期待です。

完熟果も期待に違わず素晴らしく美味しいです。リベイルに強い風味と大きさを加えた感じです。
全品種中トップクラスの美味しさ。

果実の味覚も比較的早期から安定しているので、摘み取り園や青果としても最も適した品種の一つと
思います。もし私が当地で摘み取り園を経営するなら間違いなく主力品種として使います。

観察の結果、樹勢はシャープブルーやジュエルあたりに比較するとやや弱く、露地植えには向かない
可能性があります。弱すぎることはありませんが、安心できるほど強い樹勢ではありません。
樹勢に不安が出てきたので、若干評価を下げています。

2005年は昨年と異なり、丸みを帯びた花になりました。1本の樹でも写している場所や枝の条件などによって
やや異なる花が咲いていることは時々見かけます。面白いですね。開花時期は昨年と同じでした。

今年は着果過多がたたり、果実がもう一つ大きくなりませんでした。かなり強めの着果制限をかけないと
良果が望めないようです。食味は昨年と同じく美味しいです。

栽培開始から2年経って、かなり枯れ込みやすい性質が判ってきました。2005年は3本も枯れ込んでしまい、
ピンチです。残りのサファイアを何とか守っていきたいと思います。

2006
今年は果実を着けずに樹の成長に全力を注ぎました。難しい品種ですが、なんとか大きくしていきたいと
思っています。樹勢は弱くは無いので、ポイントは強剪定になります。栽培の勉強にも良さそうですね。

生育不良に陥っていた苗木は根を洗った上、デネブ・エスクトラO2で植え替えました。復活を期待。

2007
昨年着果させずに成長させた苗木は素晴らしい良苗になりました。今年は少しだけ着果させる予定です。

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Sharpblue (シャープブルー)  7年生 樹勢〔9〕 開帳性 07.2.25 〔JA〕 露地植え

入手難易度 ☆☆☆☆☆
栽培難易度 ☆☆☆☆☆...樹勢の強さは圧倒的。サザンハイブッシュ系としては異例の強さです。
果実肥大度 ☆☆☆
完熟時味覚 ☆☆☆☆
総合推奨度 ☆☆☆☆...ホームベル並みの育て易さで、完熟果も美味しく推奨できる品種です。

素晴らしく樹勢が強く、サザンハイブッシュ系中で最も栽培が容易です。栽培の入門品種にお薦め。完熟が必要。
 
室内での開花。花は白色で丸く大きいです。     中粒で明青色、一般的な形です。完熟させないと...。

1976年発表 V. corymbosum x V. asheii & V. darrowi (Fla 61-5 x Fla 62-4)tetraploid
早生種 やや開帳性で樹勢は大変強い 
果実は中〜大粒で青色 果柄痕は中 風味は良い 裂果は多い
暖地へのブルーベリー栽培を促進した品種で土壌適応性にも優れる
優良な風味と栽培の容易さで植え続けられている品種 
枝枯れ病〔stem canker〕に抵抗力がある
ミスティーやオニールとの混植を推奨
低温要求時間は500時間以上とされるが、これ以下の気候でも問題なく成長する

★My Report★
樹勢はかなり強く、栽培は大変容易。かなり剪定が必要で手間のかかる印象(それも楽しいですが...)
枝枯れに対しては確かに抵抗力がありそうで、他品種に比べ切り口からの枯れ込みが進みにくいです。
当地では冬も若干葉色が変わる程度で落葉しません。
葉は丸く独特で表面がデコボコしていて、他品種とかなり異なります。

休眠枝挿しや緑枝挿しは極めて容易な上、成長が速く栽培管理が楽です。かなり無理な環境でも大丈夫。
休眠要求時間はほぼ不要と思われます。室内で1月上旬に取り込んだ樹が活発に成長を開始しています。
芽の動き始めは当地でははっきりしていません。
開花は2月中旬頃から徐々に始まり、3月中旬頃から本格的に開花します。
果実は中〜大粒(約15ミリ〜18ミリ前後) 明青色〜青色 大きさにバラツキあり。最大果18.5ミリ〔2004〕 
Brix値 10.8 (2004) 完熟させないとかなり酸味が強めの様子 完熟果は食味も良好で甘くなります。
一週間程樹上で完熟させた場合はBrix値 15.0を記録 かなり甘くなりました。

初期は酸味が強く完熟果の選別も難しい為、加工用か家庭栽培向きと思います。

樹勢は我が家ではホームベルに次ぐ強さで、思いっきり開帳して横へ横へと伸びてしまいます。
これで上へ伸びてくれれば...。丸く、少しデコボコした葉が特徴的。他品種と全く違うといえる葉の形です。
味はラビットアイ系に近いそうで、甘いですが種がジャリジャリとして評価が分かれるようです。実も強い
樹勢のように沢山成って欲しいですね。

昨年一年で3.5インチポットから、15→18→24cmCSポットに植え替えました。最近になって
上にも伸び始めています。横に伸びた枝は少しずつ緑枝挿しにしているところです。樹冠が大きく
拡がって立派な樹形になってきました。サザン系では最も育てやすい品種と思います。

暖かい日が続いた為か、本命の3年生の他に昨年の挿し木も含めて一斉に開花、展葉を開始しました。
1本だと狂い咲きで済まされますが、5本程もの現象なので問題です。シャープブルーは僅かな休眠で
目覚める特徴があるのでこうなったのでしょうか。当地で毎年起こるようだと、育てられない品種に
なるのかもしれません。室内に取り込んで超早生栽培に挑戦中。

開花が始まっています。花芽が100以上は着いているので人工受粉だけで大変な作業になりそう。
花芽を半分程度剪定しました。いくらなんでも着き過ぎです。開花したエイボンブルーとの人工交配中です。

開花の後半からは暖かくなってきた為、外に出しました。早速大量の花にミツバチがやってきて蜜を集めて
います。人工受粉は手間のかかって大変でした。既に1cm程度の実は沢山着いています。

この品種は早採りしないほうが良いと思います。1週間程度は置いておきたいところですが、雨に当たると
裂果するし鳥にも狙われやすくなります。収穫時期に悩む品種のひとつ。
よく言われるように種は大きめですが、ザクザク感は私は気になりません。食べた人次第と思います。

完熟果の選び方には慣れが必要。完熟果は甘みものって良食味です。5月中に収穫できた品種中では
ノースブルーと並んで最高に美味しい(完熟果)と言えます。この品種をうまく育てている方に言わせると
「他の品種など要らない」という話を聞いたことがあり、納得という感じです。ただし完熟(強調 !!)です。

樹勢や適応力が素晴らしいので栽培の初心者向けでもあり、上手く作れば非常に美味しくなる玄人向けと
奥の深い(?)品種。参考にBrixは果実が完全に青くなって1日後で9.5、3日後で10.8、7日後で12.6でした。

6月に入り気温が上がった為か果実の調子良く、Brixはコンスタントに13〜14台を出すようになってきました。
今年は室内で開花させ、早採りを狙った為、本来の調子が出ていなかったのかもしれません。6月末頃の
最終収穫時にはBrix値15.0を記録。暑くなるほど調子が良くなるようです。

24→30cmポットに植え替えました。1年で完全に根が回って根詰まりを起こしていました。やはり樹勢が強いの
でしょうね。アザミウマはこの品種が好きなようで、すぐに葉が縮れてしまいます。もともとデコボコしてますが(笑)

今年で4年生になります。昨年は大量の果実を着けたことで樹勢は落ち着きましたが、果実を着けても成長に
不安を感じさせません。暖地で極めて容易に栽培できるハイブッシュ系として貴重な品種と思います。

土壌適応性に富み、樹勢も強いことから畑に植え付けてみました。

庭の鉢植え、畑の露地植え共に3月中旬までには開花しました。3月中旬まで...という意味は、実際には
2月頃から咲き出して、受粉も出来ず寒さで花が枯れてしまうのを繰り返し、3月中旬頃になって他品種の花が
咲き蜂が飛ぶようになってきたという意味です。年にもよりますが、普通に栽培する場合、3月中旬以前に
開花してしまう品種はちょっと困ったものです。オーストラリアでは年中開花・結実するそうですが、この品種の
樹勢と休眠要求時間を考えれば納得という感じです。

2006
露地植えの適性は素晴らしいものがあり、必要な剪定量はサザンハイブッシュ系で一番でした。樹高は1m程度と
低めですが、今年は全ての花芽を摘んでいるので、どこまで大きくなるのか楽しみです。

2007
昨年凄く成長したので剪定が大変でした。今年は収穫が可能になる予定なので今から楽しみです。3年生時の
果実とは違ってくるのか興味深いところです。

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Southmoon (サウスムーン)  7年生 樹勢〔7〕 06.9.24 〔---〕

入手難易度 ☆...大関ナーセリーより販売されている米国特許品種。
栽培難易度 ☆☆☆...鉢植えでは育てやすいのですが、地植えにした一本は唯一枯れこんでしまいました。
果実肥大度 ☆☆☆
完熟時味覚 ☆☆☆
総合推奨度 ☆☆☆...誓約書を書いてまで必要な品種かと聞かれれば、今のところ微妙かも。

整ったガク痕の果実は宝石のような美しさ。現在は味・成長ともにもう1つ。成長後に期待している品種。
 
中くらいのサイズで丸みがある微ピンクの花          中粒で青色、ガク痕が綺麗で宝石の様です。
 
下葉の方から紅葉が進んできています。

1996年発表 FL80の実生より選抜
中生種 直立性 樹勢はやや強い 豊産性
果実は大粒で青色 果柄痕は小さく乾いている 風味優良
果実の外観は極めて美しい 甘味酸味とも強くバランスの良い風味
熟期はOnealの2週間後 
推奨受粉品種はOneal、Star、Georgiagem
暖地適性はやや弱い
低温要求時間は500時間
米国植物特許品種(US Patent 9834)

★My Report★
芽の動き始めは2月中旬頃。
開花は3月下旬頃から
収穫は6月初旬頃から7月上旬頃まで
果実は中〜大粒(約15o〜17o) 青色 最大果17.5ミリ〔2004〕 果実はガク痕が綺麗で美しい
Brix値 11.1 (2004) 酸味少なく甘味のあるジューシーな味
一週間程樹上で完熟させた場合はBrix値 12.9を記録 甘み増してさらにジューシー。

葉芽が膨らみ始めていて、低温要求時間は比較的短い品種のようです。

開花が始まりました。本格的になるのは4月初旬でしょう。

まだ樹が小さいためか、大きさは中粒くらいで揃っています。酸味は少なく甘味があり美味しいです。
完熟させた時にどう変化するか楽しみです。

樹上で完熟させた時はさらに甘味が増して美味しくなります。甘い果汁がたっぷりでBrix以上に美味しいと
思います。ガク痕に特徴があって完熟果は宝石の様に綺麗です。この品種も花や実の印象からスターと
同じく、成木になってから本来の力を発揮する感じがしています。果柄痕は極小。収穫期が長い品種。

アザミウマ被害が酷い品種のひとつです。シャープブルーと並んで徹底してやられます。困りもの。

今年で4年生。成長するに従い徐々に樹勢が強くなる品種のようです。美味しさも増してくれることを期待。

今年の開花は昨年11月頃から狂い咲きで始まり、そのまま3月中旬まで枯れながら少しずつ咲きました。
他の品種が開花し、蜂が飛び始める3月中旬以降に本格的に開花しました。開花時期は何時?という感じです。

花のサイズが昨年より一回り大きくなっています。成長するのに伴って花も大きくなる品種は他にもあるようで
実も一回り大きくなることが期待できると思います。

果房が短くブドウのように房なりします。収穫がやり辛い品種です。やはり強めの着果制限が必要でしょう。

2006
この品種だけが地植えにして枯れこんでしまいました。土壌適応性があまり無いようで、残った樹は鉢植えで
育てていきたいと思います。鉢植えなら成長に問題は無いので、この品種は土壌改良がポイントのようです。
国華園のカタログにジュエルと共に載っていましたが、本物なら誓約書無しで入手できるかもしれません。本物・・・?

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Star (フロリダスター)   7年生 樹勢〔7〕 07.2.25 〔アルビック〕 40cmCSポット、露地植え

入手難易度 ☆...購入には米国特許品種のため契約が必要
栽培難易度 ☆☆☆☆...サザンハイ系としては栽培が容易です。剪定の手間も少なくて済みます。
果実肥大度 ☆☆☆☆...極大粒ではありませんが、安定した大粒が収穫できます。
完熟時味覚 ☆☆☆☆☆...甘味・酸味のバランスに優れ、収穫初期から安定して美味しいです。
総合推奨度 ☆☆☆☆☆...入手可能なら弱点が少なく美味しく育て易いので、お薦めできる品種です。

品質が良い梅雨入り前に半量程度収穫可能で、6月初めに糖度15度を超える極早生の最優良品種(当地)
 
展開を始めた花芽(06.03.08)                  さらに展開している花芽(06.03.24)
 
純白に近く微妙にグリーンが入った花、中サイズ。   星型のガクが特徴的。大粒で青色〜暗青色     
 
鮮やかな紅葉です 毎年紅葉するかどうかは不明  綺麗な鮮紅色の紅葉。ベストショットはもう少し待つべきか。

1996年発表 FL80-31×Oneal
極早生種 直立性でやや開帳する 樹勢は普通
果実は大〜極大粒で青色 果柄痕は小さい 甘く風味良好
雨に当たると裂果は多くなる
開花はシャープブルーやミスティーの後
果実の肥大速度が速く、最も速く収穫できる品種のひとつ 
低温要求時間は400時間
米国植物特許品種(U.S. Patent 10675)
種苗法登録品種〔出願中〕

★My Report★
当地では冬は落葉します。

芽の動き始めは2月中旬頃。
花芽は着き過ぎない傾向で剪定の必要が無い、樹勢と実成りのバランスが良く大規模栽培に適する感じです。
2004年はサザンハイブッシュ系で最も早く開花しました。3月中旬から(2004)。
2005年は4月上旬頃、霜がなくなる時期から開花しました。本来の時期はこちらと思います。
果実の肥大速度は速い
実を着けている状態で乾燥しても、実へのダメージは少なく、耐乾性は評価できると思います。
2004年はサザンハイブッシュ系で一番早く結実しました。収穫は5月下旬頃から6月中旬頃まで。
2005年はオニールと並び、全品種中最も早く収穫できました。完全に青くなったのは5月26日。

果実は中〜大粒(約17o〜20o前後) 青色〜暗青色 最大果20.5ミリ〔2004〕
果実は大粒(約17o〜21o) 最大果21.5ミリ〔2005〕

Brix値 11.7 (2004) 甘味酸味のバランスが良く食味良好です。エイボンブルーに似た感じです。
一週間程樹上で完熟させた場合はBrix値 15.3を記録 甘味、酸味ともに増し濃い味になりました。
Brix値 16.4 (2005) 6月初旬の収穫としては驚異的な数字と美味しさです。
完熟果のサインは星型のガク痕が閉じてきた頃
果実はオニール等に比較して比較的早期から安定して美味しい
雨に当たるとやや裂果し易い(梅雨入り前に半量程度収穫可能なため、大きな問題ではありません)
果実の形状が安定しない傾向

6月の収穫用品種にしようと見込んでいる品種。雨に当てなければ文句無しに甘く美味しいということで、
非常に楽しみにしている品種です。販売元と栽培契約を結んでいます。
オニールが交配親ということで、甘味系品種では食味最高の品種のひとつという話も納得です。

葉芽が膨らんできていて、オザークブル−に比較して低温要求時間は短いことが分かります。

開花が始まりました。本格的になるのは4月初旬でしょう。花はオニールと比較してやや小ぶりで緑がかった
白色、蕾の色は白色が強めです。開花はオニールに比較してやや遅めと聞きましたが先に開花しました。

開花して時間が経つと額の部分が星型に反り返ってきます。オニールにも見られますが、スターでは更に
この傾向が強く、スター〔星〕の名前の由来ということです。

情報どうり当地で梅雨前に収穫可能なようなので貴重な品種になりそう。初期は甘味酸味のバランスが
とれた味、追熟後は甘味が増して美味しくなりますが、オニールに比較するとやや酸味もあるバランスの
取れた味です。オニールより大粒と聞いていましたが、まだ小苗の為か本来の大きさに育たないようです。
またオニールに似て花芽を着けすぎず、樹が無理をしない印象です。

まだ3年生と幼木のため、果実の大きさをはじめ本来の力を発揮できていない感じがしています。完熟時の
美味しさも合格点なのですが、爆発的〔笑〕に美味しくなったオニールに比較するとまだまだというところ。
来年以降に期待です。

アザミウマに嫌われているのか、この品種は被害がありません。20本もあるのに別の品種ばかりが
やられています。親のオニールも付き難いようなので、なにかしら優位性があるように思われます。
まあ好きな品種に集まっているだけかもしれませんが。
また、病気にも比較的強い傾向があるようです。サンシャインブルーのように強健な感じを受けています。

1年以上に渡って観察してきましたが、充分な樹勢や花芽が多過ぎないこと、熟期が早く梅雨入り前から収穫でき、
果実が比較的大きく完熟果のサインも見分けやすいこと、しかも美味しく育て易い品種ということが判りました。
やや小枝が多く出る品種なので休眠期の間引き剪定は必要ですが、総合的に見てお薦めできる品種です。
オニールでやや不安である樹勢の弱さを大きく改良した点で意味のある品種と思います。
要契約品種な上に最低20本以上の購入が必要ということで入手のハードルが高いことが残念です。

20本中4本を畑に植え付けてみました。本数があるのと樹勢が強めなのに賭けてみます。畑で上手く育てば
美味しい上に梅雨入り前にまとまった量の収穫にも期待ができます。

2005年はオニールより10日近く遅れて開花しています。一般情報からも本来の開花時期は今年くらいと思います。
開花はやや遅めの方が霜の害に遭いにくく、蜂も多く受粉しやすいため、このくらいの時期の方が安心できます。

実を着けた状態で乾燥した場合でも、実から水分を奪う傾向は弱く、樹も実も乾燥には比較的強いようです。
実を着けている場合には乾燥させない方が良いですが、万一乾燥してしまっても比較的安全な品種と思います。

2005年はオニールと並んで最も早く熟しました。5月26日は暑かった昨年(2004年)とほぼ同じで、安定して梅雨
入り前に収穫できる品種であることが分かります。一般にウェイマウスが最も早熟とされていますが、当地の
ような暖地ではサザンハイブッシュ系の方が明らかに早く熟します。休眠要求時間の関係なのでしょう。

梅雨入り前に収穫できる品種としては、スターの他にオニールやウェイマウスもあるのですが、ウェイマウスは
当地では糖度が上がらず、オニールの甘さが本格化するのは収穫中盤以降です。スターは6月初めの初収穫で
Brix値でAve16.4、max17.3、完熟果のサンプルは全て15度以上という驚異的な数字を出しています。
4年生になった今年は優良な果実が大量に採れるようになってきており、当地で梅雨入り前に充分に収穫できる
品種としてスターを超えるものは無いように思います。甘味・酸味ともバランス良く、我が家では極早生種のエース格。

極早生種といっても6月末頃まで収穫できるので、暖地ではこの品種と受粉樹のみで良好な果実の収穫が可能です。
個人的にベタ褒めしていますが、雨に当たると裂果することや、果実の形が不揃いな傾向があります。ブルーベリーに
完璧な品種は存在しないのですが、かなり良い線まで来ている品種と思います。今年から10本単位で購入可能に
なったことは朗報です。

気温がやや下がってくると活発に新梢を出す性質のようです。9月終わり頃から多くの樹が元気になってきました。
これまで4本を畑に植えていたのですが、比較的適性があることから更に露地植え本数を増やしています。なにせ
20本も・・・(契約上仕方がなかったのです)。畑のスターは収穫時期が一番早いこともあって、最高に美味しいです。

2006
今年は全般に動きが遅いのですが、スターは最も早く花芽を展開しています。一昨年もこうだったような・・・。
などと思っていたら、オニールに先を越されそうな感じです。一般情報での開花はやや遅いは、こういう意味なのかも
しれませんね。

今年は天候のため、収穫がやや遅れるなどがありましたが、高い評価は変わらず安定した収穫を楽しめました。
何年も育てていると、評価が変わってしまう品種も多いのですが、この品種は安心感があります。地植えも順調。

今年は鮮やかな紅葉を見せてくれました。40cmCSポットに植え替えたものは特に綺麗な紅葉でした。

生育不良に陥っていた苗木は根を洗った上、デネブ・エスクトラO2で植え替えました。復活を期待。

2007
数本生育が滞っている苗木がありますが、オザークブルーとは異なり20本全てが生き残っています。畑の8本も
含めて当地での適性は合格点と思います。今年で6年生と成木に近づいてきているので、本数の多さもあって
総収穫量は我が家で一番多い主力品種。今年も期待しています。

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Summit (サミット)  4年生 樹勢〔6〕 07.2.25 (園芸店) 
              4年生 樹勢〔6〕 06.3.12 〔大関ナーセリー〕 2005.10 枯れ死

入手難易度 ☆☆☆
栽培難易度 ☆☆...幼木は枯れ込みが多く注意が必要。全て全滅してしまいました。
果実肥大度 ☆☆☆☆
完熟時味覚 ☆☆☆
総合推奨度 ☆☆☆

 
花色は純白で標準型、サイズはやや大きめです。  大粒で明青色

1998年発表 G-144 x FL14-76
中生種 樹勢は中程度 直立性でやや開帳する 豊産性
果実は大粒で明青色 果柄痕は小さい 風味優良 果実は堅い
裂果は少ない
低温要求時間は800時間

★My Report★
休眠枝挿しは非常に容易
芽の動き始めは3月中旬頃。
開花は4月中旬頃から。

収穫は6月中旬頃から7月上旬頃まで
果実は大〜極大粒(約17o〜21o) 明青色 最大果22.5o〔2004〕 
Brix値 11.0 (2004) 果汁多く甘味酸味ともにメリハリのある味、風味も良好
一週間程樹上で完熟させた場合はBrix値11.1を記録。やや甘味酸味ともに増し濃い味になり美味しい。
小苗の枯れこみが多く過湿に弱い傾向がある。

室内での休眠枝挿しを始めました。どうなることやら。

開花が始まりました。スタンダートな形と純白の花色、やや大きめサイズです。

Brix値は低いのですが美味しく感じる品種です。完熟果は糖度は上がりませんが、甘味酸味が濃くなり美味しく
なります。味の傾向はオザークブルーに似ているのですが、Brix値が低い分薄く感じてしまいます。

この春挿し木して発根した小苗の内数本が枯れこんでいます。過湿が原因とも思われます。
小苗の管理は注意が必要です。

今年も安定して美味しい果実を着けています。Brix値はまだ測っていませんが楽しみです。

着果後に夏越しができず全滅してしまいました。挿し木も含めての全滅ですので観察終了です。また機会があれば
挑戦してみたいと思います。

2006
枯れてしまいましたが、『ブルーベリー大図鑑』の記載では、オザークブルーの兄弟品種とされています。
苗の性質や果実の味も似ていると思っていましたが、やっぱり・・・という感じです。このことからサミットも
過湿に弱く、オザークブルーと同じようにシビアな管理が必要なようです。

2007
防草シートで病気への対策をして、新たに入手しました。ミスティー、オザークブルーと共に再挑戦となります。
今年は全ての花芽を取り去り、とにかく成長させたいと思います。

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SunshineBlue (サンシャインブルー)  7年生 樹勢〔7〕 直立性 06.9.24 〔BlueBerryHouse〕 露地植え

入手難易度 ☆☆☆☆
栽培難易度 ☆☆☆☆
果実肥大度 ☆☆
完熟時味覚 ☆☆☆☆☆
総合推奨度 ☆☆☆☆☆...果実は中粒ですが、美味しく育て易いので家庭栽培には一押しの品種

樹勢も良好、土壌適応性にも富んで大変育て易い品種と思います。家庭栽培に最適な品種。
 
濃いピンクの蕾とピンクのスジが目立つ花           中粒で明青色〜青色

紅葉は少しくすみのある赤色

1986年発表 エイボンブルーの自然交雑実生(エイボンブルーの自家受粉かシャープブルーの受粉による)
晩生種 樹勢は強い 樹高は1.2m程度 
果実は中粒で明青色 果柄痕は小さい 風味良好
土壌適応性が広い 自家結実性有り
花はピンク色で美しい
休眠要求時間は300時間

★My Report★ 
当地では冬はほとんど落葉します。
緑枝挿しは非常に易しく、発根後の生育も極めて良好。
花芽は多く着く傾向で、適度な剪定が必要になります。
芽の動き始めは2月中旬頃。
開花は3月下旬から。花はピンク色が混じり見応えがあります。
実を着けた状態での水切れは、実へのダメージが大きい。
収穫は6月中旬頃から7月上旬頃まで
果実は中粒(約15o〜17o)で明青色 最大果は18o〔2004〕 
Brix値 11.9 (2004) 甘味強く美味 風味も良い
一週間程樹上で完熟させた場合はBrix値 16.5を記録 風味、甘味、酸味ともに増し濃く最高に美味しい。

半矮性の品種で大きくなっても1m程度までと、家庭栽培に最も適した品種です。
葉もトップハット程ではありませんが小さく、自家結実性もあり、実も中粒程度で美味しいです。
通信販売を中心に扱う店も増えていて近く大ブレイクする予感の品種。

現在45cm程に成長しており、シュートも良く伸びて調子は良好です。来年の花芽は多すぎるほど
着いてくれているので結実してくれると思います。緑枝挿しの発根も良好。

シュート以上に横枝が沢山出てくる特長があります。小さい内はなかなか大きくなりませんが、
根が張ってくると樹勢が強くなりかなり繁ります。紅葉も少しくすみのある赤色で、成木になると
見応えがありそうです。観賞用としても良い品種で私のお気に入り。

開花が始まりました。濃い赤桃色の蕾にピンク色のスジが入った花が咲きます。4月上旬で満開と
なっています。昨年の緑枝挿しが極めて良好なため樹勢評価をアップしました。

他HPの情報で実付きは良くないとありましたが、我が家では特にそうした傾向は感じられません。
訪花昆虫が少ない場合はそうした傾向になり易いかもしれませんが...。

風味良く甘味も強く美味しいです。完熟果はより濃くなり美味しくなりました。Brix値もコンスタントに
15〜16以上を記録し、味の安定度も抜群です。しかも雨避けをしていない状態の数字です。
全品種中でもトップクラスの味と思います。

過湿や乾燥共に強く、非常に丈夫な品種のようです。今年の暑さにも耐え元気一杯。蒸し暑い当地で
育て易く、栽培上の欠点は見当たりません。樹勢が強いというより強健という印象です。

丈夫そうという理由で急遽畑に植え付けてみることにしました。上手く育ってくれるでしょうか。

実を着けた状態で乾燥した場合は、実から水分を奪う傾向が強めです。樹は乾燥に比較的強いようですが
実を着けている場合は要注意。

2006
地植えも良好で、枯れ死してしまったエイボンブルーとは異なり、強健さが光ります。来年の収穫に期待。

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ホルトブルーペティット 3年生 樹勢〔確認中〕 06.11.19 〔国華園〕

元々小型の品種〔らしい〕とはいえ、昨年に引き続き、5cm足らずの楊枝苗です。上手く育つのかかなり
疑問です。とりあえず頑張ってみます。