朝11時半にフランソワ・ラボウ(DOCTEUR .H.M.RAVEAU)氏の家を訪ねる。オデオン座から徒歩2分。
1610年築のアパート。1メートル幅のかしのきの丸太が天井の中心を貫いている。
石と木がクラシカルに調和していて、部屋の中にいると古代に生きてるようだ。
パリ大医学部名誉教授の彼の手配で先日の往診が叶ったのだ。
フランスでは「知」と「芸術」は一対のもの。週にいちどは1作品を観にルーブルに通う彼。
奥様の真知子さんはピアニストで、実に誠実なひとだ。
ボルドーの、彼の母親の畑でとれた2005年の赤ワイン(BEL-AIRベルエール)を味わいつつ、しばし歓談。
それから昼御飯を食べに歩いて数分。サンジェルマンデプレのそば屋「円」に行く。もりそばと鴨南そばを食べた。
ホテルへ帰り、昨日からとりかかっている3/15東京新聞夕刊エッセイを数時間熟考。
夜、明日帰国の川口先生と再びサンジェルマンデプレへ。有名店「デュマゴ」でコーヒーを楽しむ。犬を連れながら長時間読書に耽る婦人がいた。
そして再び、「デュマゴ」の裏手にある「円」へ。先生にとっても久しぶりの日本食。
天ぷらそば、そこらへんの日本のそば屋よりうまい!と、かなり喜んではった。店主夫婦とも意気投合。