品種別の特徴と観察 ラビットアイ系ブルーベリー
甘い品種が多く私好み。蒸し暑い当地にもピッタリなのですが、樹高が高く大きくなるので増やさない様に
していたつもりでしたが、結局良さそうな品種は集めてしまいました。〔笑〕 畑に植え付けても管理が楽です。
ラビットアイ系を数品種揃えると7〜9月〔10月〕までの約3ヶ月以上収穫を楽しむことが出来ます。
当地のような暖地では一番安心して育てられる品種群でしょう。品種を選べばハイブッシュ系に劣るどころか、
遥かに糖度の高い果実が収穫可能です。かつては課題だった果実の大きさもクリアされて、ほとんどの特性で
ハイブッシュ系を上回ります。7〜9月の収穫用に欲しい品種群、可能なら露地植えで大きく育てたいものです。
☆20世紀初頭から野生種の選抜が始まり、現在まで暖地でのブルーベリー生産を担う品種群となります。
全般に暑さに強く乾燥にも耐えますが、寒さにやや弱い傾向があります。樹勢は強く樹高は2〜3m前後、
最適pH4.3〜5.3でハイブッシュ系に比べ土壌適応性に優れます。
☆果実は大きさこそハイブッシュ系に比べ小さくなりますが、甘味が強く、収穫量が多い特徴があります。
自家受粉が行われにくい性質の為、2品種以上を揃える必要があります。
☆入手難易度...ホームセンターで普通に見かける品種から営利農家向けの特許品種まで、入手性を分類。☆☆☆で通販のみクラス。
☆栽培難易度...当地での栽培状況。☆☆☆以上の品種は普通に育ちます。☆☆でも寒冷紗等を工夫すれば大丈夫。
☆果実肥大度...☆☆☆で中〜大粒。なんとか食べ応えがあるサイズと思います。☆☆以下はちょっと...という感じです。
☆完熟時味覚...Brix値や食味、私の好みも反映されています。☆☆☆以上なら良好です。栽培条件や樹齢で変化しそうです。
☆総合推奨度...これまでの観察からの総合評価です。☆☆☆☆以上なら特にお薦め。それ以下でも条件が合えばお薦めできます。
英文の表記は海外での呼称・登録名称です。( )内は日本語読みです。一部登録商標の場合もあります。
○年生は本年到達する予定の樹齢を表しています。休眠挿しを基準にしていますので、緑枝挿しは1年差し引いています。
樹勢の基準はラビットアイ系ホームベルを最大〔10〕とした当地の観察による相対評価です。ある程度感覚的な評価です。
〔 〕内は入手先です。ホームセンター等で入手の場合でもタグに生産者が明記されたものは生産者名となります。
品種名と同色の説明は一般情報です。日米のHP等で公開されている情報をまとめたものです。可能な限り複数筋からの情報です。
成長には様々な要因が絡んできますので、長い間にはコメントを訂正する場合もあります。
★My Report★について
当地での栽培情報です。実際の観察に基づいていますが、栽培条件の違いによって異なる場合があります。
果実の大きさは直径21o以上を極大粒、17o以上を大粒、13o以上を中粒、13o未満を小粒としています。扁平・球形は考慮しません。
比較の参考として直径は、1円玉は20mm、50円玉は21mm、100円玉は22.6mm、500円玉は26.5mmです。コインサイズは難しいですね。
Brix値はアタゴ製PAL-1を用いて品種ごとの中心値を表記しています。なおBrix値は甘さよりは、味の濃さに相当します。
Aliceblue (アリスブルー) 6年生 樹勢〔確認中〕 06.9.18 〔大関ナーセリー〕
入手難易度 ☆☆☆...通信販売で入手できます。
栽培難易度 ☆☆☆...ラビットアイ系としては、やや樹勢が弱いですが、ハイブッシュ系に比較すれば育て易いです。
果実肥大度 ☆☆☆
完熟時味覚 ☆☆☆☆...やや種を感じるものの、美味しいです。
総合推奨度 ☆☆☆☆...比較すればベッキーブルーをとなりますが、大きく劣るものではなく推奨に値します。
優良な品種ですが、ベッキーブルーに近い系統のため微妙な立場にあります。敢えて入手する必要はなさそうな・・・。
中サイズで細長い白色の花 中〜大粒でブルーム多い、明青色で球形
E-96 [Berkeley x (Wareham x Pioneer)] x (Florida 6-138)
1978年発表
早生種
やや直立性で樹高が高くなる 樹勢は強く豊産性
果実は中粒で明青色 風味良好 果柄痕は小さく乾いている
開花時期が早く、遅霜に注意する必要
低温要求時間は300〜400時間
ベッキーブルーの受粉樹には不適
★My Report★
開花は4月中旬頃から
収穫は7月上旬頃から
果実は中〜大粒(15o〜18o) 青色で丸みが強い 最大果18.5o〔2005〕
Brix値 Ave.16.3 Max.17.5 (2005) やや甘味の勝るバランスがとれた味で美味しい。風味良好、やや種は目立つ。
Brix値 Ave.16.8 Max.18.6 (2006)
やや細長い花、ラビットアイ系によく見られます。
果実はベッキーブルーに似ていますが、よりブルームが多く美しいです。食味は良く、ベッキーブルーよりやや種は
目立つものの、かなり美味しい部類に入ります。
2006
ベッキーブルーに比較して、やや果実は大きく、やや糖度は低いという感じです。果実の特徴も似ています。
ハイブッシュ系の血が入っているためか、ラビットアイ系としては樹勢が比較的弱く、当地では多少夏負けを起こす
ようです。
Austin (オースチン) 7年生 樹勢〔確認中〕 07.5.15 〔ニッポン緑産〕 露地植え
入手難易度 ☆☆☆
栽培難易度 ☆☆☆☆
果実肥大度 ☆☆☆☆
完熟時味覚 ☆☆☆
総合推奨度 ☆☆☆...良い品種ですが、私的にはもう1つ特徴が欲しかった感じです。
クライマックスに似て細長い花 大粒で青色、粒揃い良好で果実は美しい
鮮紅色で非常に綺麗な紅葉、ラビットアイ系では一番
1996年発表 (Woodard x Gardenblue)×ブライトウェル
早生種 直立性 樹勢は普通 豊産性
果実は中粒で青色 果柄痕は小さい 風味良好
種子が少なく食味良好
★My Report★
当地では少ないラビットアイ系で落葉する品種です。
開花は4月下旬頃から
収穫は7月上旬頃から8月中旬頃まで。
果実は大粒(17o〜20o) 青色で丸みが強い 最大果20.5o〔2004〕
Brix値 12.6 (2004) 甘味・酸味のバランスがとれた味。やや種は目立つ。
一週間程樹上で完熟させた場合はBrix値は15.8を記録、甘味が強まりバランスも良く美味しい。
品種名に開発者名が付く品種は良いものが多いので期待。
3月中旬以降、活発に芽が展開しています。開花は遅く4月下旬からでした。
種子が少ないと聞いていましたが、ブルーベルあたりに比べると、やや目立つ印象です。ラビットアイ系としては
珍しく甘味・酸味のバランスがとれた品種。完熟果は甘味が強まり美味しくなります。
紅葉は12月上旬からラビットアイ系で一番早く始まりました。色合いもハイブッシュ系に全く引けをとらず大変
美しいものです。
ホームベル等とともに第一陣として畑へ植え付けました。8号鉢からの植え替えなので根量はやや不安。
上手く活着して順調に成長して欲しいものです。
2007
成長と共に樹勢も旺盛になってきました。畑のラズベリーと戦っています。成木の樹勢は十分に強いと思います。
Baldwin (バルドウイン) 7年生 樹勢〔確認中〕 06.9.18 〔ニッポン緑産〕 露地植え
入手難易度 ☆☆☆
栽培難易度 ☆☆☆☆
果実肥大度 ☆☆☆
完熟時味覚 ☆☆☆☆...甘味が勝ったバランスの取れた味はお薦め。
総合推奨度 ☆☆☆☆...最も遅くまで収穫できる最晩生種としては有望です。しかし他にも・・・。
シーズン最後まで収穫できる貴重な品種です。果実も美味しく栽培も楽なので、お奨めできる品種。
ラビットアイ系によくあるタイプの花、中サイズ。 中〜大粒で青色 粒揃い良好
1985年発表 ティフブルー×GA6-40(Myers x Black Giant)
最晩生種 直立性 樹勢は強い 極豊産性
果実は中粒で青色 果柄痕は小さく乾いている 甘く風味は良好
収穫期間が長く最も遅くまで収穫できる品種のひとつ
開発コード T-118
毎年安定した収量が期待できる品種
★My Report★
開花は4月下旬頃から
収穫は7月下旬頃から9月中旬頃まで
果実は中〜大粒(16o〜19o) 青色で粒揃い良好 最大果19o〔2005〕
Brix値 Ave.15.7 Max.16.9 (2005) やや甘味の勝るバランスがとれた味で美味しい。風味優良。
密かに人気がある品種で、9月以降も収穫可能という情報もあるので期待大。
3月中旬以降、活発に芽が展開しています。
開花しました。ラビットアイ系でも最晩生種だからかもしれませんが、開花時期はかなり遅め。
18cm→24cmポットに植え替えました。少ないながら付いた実は、残念ながら鳥に食べられ全滅でした。
生育は良好なので来年に期待。
期待どうりの最晩生で果実は美味しいです。収穫量が非常に多く、果実品質も揃っているので扱いやすい品種と
思います。
収穫時期も9月中旬頃までと最晩生です。やっと今年の収穫が終わりました。また来年。
畑に植え付けてみました。
2006
全品種中、シーズン最も遅くまで収穫できたものの一つです。やはり最晩生という特性は大きなメリットですね。
露地植えで味も良くなり、収穫時期も更に遅れる傾向が見えてきましたので、露地栽培で生きる品種なのでしょう。
Beckyblue (ベッキーブルー) 6年生 樹勢〔確認中〕 06.9.18 〔大関ナーセリー〕
入手難易度 ☆☆☆...通信販売で入手できます。
栽培難易度 ☆☆☆...ラビットアイ系としては、やや樹勢が弱いですが、ハイブッシュ系に比較すれば育て易いです。
果実肥大度 ☆☆☆...果実の大きさは、剪定が甘いと小さくなる傾向が強そうです。
完熟時味覚 ☆☆☆☆☆...種や皮を感じさせない上、糖度も安定して高く、家庭栽培なら欠点は見当たりません。
総合推奨度 ☆☆☆☆☆...ラビットアイ系としては、やや手間のかかる品種で上級者向きかも。果実は見事。
十分な剪定が必要で僅かに弱い樹勢が気かかる、ラビットアイ系としては気難しい品種。果実は文句の付けよう無し。
動き始めた蕾 かなり細長い白色の花
中〜大粒で明青色。球形。
1978年発表 (Florida 6-138) x E-96 [Berkeley x (Wareham x Pioneer)]
早生種 やや開帳性 樹勢は適度に強く豊産性
果実は中〜大粒で明青色 風味良好 果柄痕は小さく乾いている
果実品質が高い
開花時期が早く、遅霜に注意する必要
低温要求時間は300〜400時間
★My Report★
開花は4月下旬頃から
収穫は7月上旬頃から
果実は中〜大粒(16o〜19o) 明青色で丸みが強い 最大果19.5o〔2005〕
Brix値 Ave.20.2 Max.21.6 (2005) 甘味が強く非常に美味しい。風味良好。種は目立たない。
Brix値 Ave.17.7 Max.19.4 (2006)
開花しました。かなり細長い花です。アリスブルーに10日ほど遅れましたが、成長すると同時期になるのでしょうか。
ラビットアイ系早生としては素晴らしい結果が出ています。完熟したウッダートにも引けをとりません。種や皮も目立たず
掛け値なしに美味しいと思える味でした。まだ3年生ですが来年以降、大いに期待できる品種と思います。
前回計測時もAve.17.5 Max.19.1と良好な結果でしたが、更に良くなりAve.20.2 Max.21.6 と平均糖度は遂に大台に
載せました。測定した全果実が19度以上で凄すぎです。収穫のタイミングも良かったのでしょうが、ベッキーブルーは
間違いなく最高クラスの果実品質を持っていると思われます。2005年に収穫した中では最高のお薦め品種。
2006
今年も安定して糖度は高く、昨年に引き続いて優良な果実を収穫できました。ただ剪定が甘かったのか、昨年に比べ
一回り小さくなってしまったのは残念。来年は強剪定で行きます。ハイブッシュ系に比較すれば、樹勢に問題は少ないの
ですが、今年はやや夏負けしている感じもします。ハイブッシュ系の血が入っているからかもしれませんね。
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Bluegem (ブルージェム) 3年生 樹勢〔確認中〕 05.10.8 〔外塚農園〕 2005.10 観察終了しました。
やや面長で中サイズの花 中粒で明青色
1970年発表 エッセル×キャラウェイ
早生種 樹勢は強い 開帳性 豊産性
果実は中粒で明青色 果柄痕は小さく乾いている
水捌けの良い土壌を好む
★My Report★
過湿には弱い傾向
開花は4月下旬頃から
収穫は7月中旬頃から
果実は中粒(14o〜16o) 明青色 最大果16.5o〔2005〕
Brix値 Ave.12.9 Max.13.4 (2005) 甘味が強く美味しい。風味良好。種はわずかに目立つ。
枝全体が黒くなり枝腐れ病に罹ってしまったようなので、根元近くの健康な部分を残して切除しました。
地上3cm程まで刈り込んだので、今年はしっかりと成長させる1年になりそうです。我が家は水やりを
頻繁に行うので、こういった品種は要注意と思います。→結果として枯れ死しました。
再挑戦ということで、5月に外塚農園産を入手しました。やはり過湿に弱い傾向がみられ、生育は今ひとつなの
ですが、7月に入って暑くなった頃から調子が良くなってきました。気温の上昇で用土の水分が少なめになった
のが、好結果になっているのかもしれません。
花着きはかなり良く、やや水分控えめで管理したのが良かったのでしょうか。果実に期待。
Brix値 Ave.12.9 Max.13.4 と平凡ですが、数字以上に美味しく感じます。種が僅かに目立ちます。
ラビットアイ系としてはあまり特徴が無く、栽培スペースの関係から苗木を探している農家の方に譲渡しました。
観察終了とします。
Bluebelle (ブルーベル) 7年生 樹勢〔確認中〕 07.7.15 〔大関ナーセリー〕 露地植え
入手難易度 ☆☆☆
栽培難易度 ☆☆☆☆
果実肥大度 ☆☆☆☆
完熟時味覚 ☆☆☆...ハイブッシュ系に近い滑らかな食味はGood。
総合推奨度 ☆☆☆☆
やや膨らみ始めている花芽 ラビットアイ系に多い白色で細長い花
大粒で丸く青色
1974年発表 キャラウェイ×エッセル
中生種 樹勢は強い 直立性 豊産性
果実は中〜大粒で丸く明青色 風味優良
裂果しやすい
★My Report★
開花は4月中旬頃から
収穫は6月末頃から7月下旬頃まで。
果実は大粒(17o〜19o) 青色で丸みが強い 最大果19.5o〔2004〕
Brix値 12.7 (2004) 甘味があり果実毎のばらつきが少なく美味しい。食味は滑らかでハイブッシュ系に近い
10日程度樹上で完熟させた場合のBrix値は上がりませんでした。安定した美味しさは変わらずです。
完熟果の落果が多い
開花しました。ラビットアイ系に多い白色で細長い花です。
滑らかな食味がハイブッシュ系を想像させます。美味しい品種ですが、完熟期前後に落果が多く困りもの。
今年に限ってかもしれませんが、裂果より落果が問題です。
完熟果はBrixは上がりませんでしたが、滑らかなハイブッシュ系の食味を持つ貴重な品種と思います。
畑に植え付けました。
畑に植えた品種中では最も旺盛にシュートや葉を展開しています。ラビットアイ系の成長は見ていて楽しくなるほど
強く、鉢植えよりも露地植えに適しているような気がしています。
2006
畑の花芽等の展開は鉢植えに比較して、やや遅い傾向があるようです。地温が関係しているそうで、収穫なども
幾分遅くなるようです。ラビットアイ系の晩生種では、この効果を狙った栽培方法も良いかもしれません。
2007
今年は凄い花の数で、樹勢が低下してしまいました。しっかりと剪定しないといけない品種です。
Bonita (ボニータ) 6年生 樹勢〔確認中〕 06.11.19 〔大関ナーセリー〕 40cmポット
入手難易度 ☆☆☆...通信販売で入手できます。
栽培難易度 ☆☆☆☆...ラビットアイ系としては標準的な樹勢の強さを持ちます。
果実肥大度 ☆☆☆☆...大きさでは親に当たるベッキーブルーを上回りますが・・・。
完熟時味覚 ☆☆☆...糖度的に低く、美味しさでは傑出した品種ではないようです。
総合推奨度 ☆☆☆...現在までのところ、積極的にお奨めできる品種ではありません。
この品種については、まだ私が評価するには早すぎる気もします。今のところ取り柄があまり無いような・・・。
中サイズで下膨れ型の花 中粒で明青色
1985年発表 Beckyblueの実生選抜
早生種
やや開帳性 樹勢は強い
果実は大粒で明青色 風味良好 果柄痕は小さく乾いている
果実は食味良く魅力的
開花時期が早く、遅霜に注意する必要
根腐れ(root rot)が起こり易いため水捌けに注意する必要
正式発表前の仮称は Beautiful BerryやBig Blueと呼ばれた
低温要求時間は350〜400時間
★My Report★
開花は5月中旬頃から
収穫は7月下旬頃から
果実は中粒(15o〜17o) 青色で丸みが強い 最大果17.5o〔2005〕
果実は大粒 Ave.18.5o Max.20.2o Ave.2.8g Max.3.5g (2006)
Brix値 Ave.12.9 Max.15.9 (2005) 甘味酸味のバランスがとれた味。
Brix値 Ave.12.8 Max.13.7 (2006)
毎年この時期の開花なのかどうかは不明ですが、全品種中で最も開花が遅いです。とはいってもラビットアイ系は
まだ花が残っているので、受粉に問題はないようです。
ブルージェムに近い味の傾向です。来年以降に期待。
2006
ベッキーブルーの血筋を引いているため期待しているのですが、果実は一回り大きいものの、糖度は遥かに及ばない
様子です。樹勢ではベッキーブルーを上回り、ラビットアイ系としては平均的、比較的育て易い品種です。
40cmCS角ポットに植え替えました。30cm鉢が1年で根が回っていたので、親のベッキーブルーよりも樹勢が強く
育て易いことは確かなようです。果実サイズは上回っているので、後は美味しくなることを期待。
Brightwell (ブライトウェル) 6年生 樹勢〔9〕 06.9.18 〔BlueBerryHouse〕 露地植え
入手難易度 ☆☆☆☆...時々店頭でも見かけるようになりましたが、通販が確実でしょう。
栽培難易度 ☆☆☆☆☆...小苗の頃から丈夫です。やや乾燥気味に育てるのがコツ。
果実肥大度 ☆☆☆☆...ラビットアイ系としては平均以上の大きさになりました。
完熟時味覚 ☆☆☆☆...果実は美味しく、安定して美味しい食味は安心感があります。
総合推奨度 ☆☆☆☆☆...ラビットアイ系なら必ず栽培したい品種の一つ。お薦めです。
栽培上でも果実の特性でも欠点は見当たらず、非常に優等生。難しいことは考えずに選ぶなら、この品種です。
やや小さめ、リブに黄色が入る特徴のある花 中〜大粒で明青色
1983年発表 ティフブルー×メンデイト
早生種 樹勢は強く直立性 豊産性
果実は丸く中〜大粒で明青色 果柄痕は小さく乾いている 風味良好
耐病性が有る 裂果は少ない
★My Report★
緑枝挿しは非常に容易
開花は4月下旬頃から
収穫は7月上旬頃から
果実は中〜大粒(15o〜18o) 明青色 最大果18.5o〔2005〕
果実は大粒 Ave.18.4o Max.20.0o Ave.2.8g Max.3.4g (2006)
Brix値 Ave.16.0 Max.16.1 (2005) 甘味が強く美味しい。風味良好。種はわずかに目立つ。
Brix値 Ave.15.4 Max.16.3 (2006)
ラビットアイ系は食べたときに種子が目立つ傾向があるのですが、この品種は比較的目立たないと
評判の有る品種です。他のHPでも評判が良く期待していたのですが、大きな鉢〔12cm〕への植え
替えで、過湿からか生育が悪いまま冬になってしまいました。
たまたま5月初めに枝折れがあり底面潅水で挿しておいたところ、1ヶ月程して根が水中に出てきました。
緑枝挿しは非常に容易な品種のようです。
ブライトウェルの花はリブに黄色が入る特徴があるようで、面白い花を着けます。今年は樹が小さいためか、
花もやや小さめ。果実は評判も良く期待大。
今年の果実は樹が小さいためか、本来の力は発揮されていないようですが、素質はありそうな予感がしています。
来年に期待。後半の果実は糖度も安定して高く、良好な結果でした。
2006
昨年の休眠挿し木から育てた苗木は、他のラビットアイ系に比べても生育良好です。樹勢も充分にあり、
果実の評価も高いブライトウェルは、最も家庭栽培に向く品種の一つでしょう。
露地栽培の適性も十分にありそうで、さすがに評判の良い品種だけのことはあります。今年の果実も秀逸で、
とても美味しくいただきました。果実も一回り大きくなり、食べ応えがあります。
Briteblue (ブライトブルー) 6年生 樹勢〔確認中〕 05.3.10 〔外塚農園〕 露地植え
入手難易度 ☆☆☆☆
栽培難易度 ☆☆☆☆
果実肥大度 ☆☆☆
完熟時味覚 ☆☆☆☆
総合推奨度 ☆☆☆☆...ラビットアイ系としては様々な観点からお薦めできる品種
樹高が低めで育て易く、果実は安定して美味しいので、家庭栽培に最も適した品種のひとつ
ラビットアイ系によくある細長い花 中〜大粒で丸く、明青色
1969年発表 エッセル×キャラウェイ
晩生種 樹勢は強く開帳性 樹高は低め〔150cm程〕 豊産性
果実は中粒で明青色 風味良好
シュートの発生多く栽培容易
★My Report★
開花は4月下旬頃から
収穫は6月末頃から7月下旬頃まで。
果実は中粒〜大粒(15o〜17o) 明青色 最大果18o〔2004〕
Brix値 13.2 (2004) 甘味があり果実毎のばらつきは少なく安定した味。ラビットアイ系としては滑らかな食味。
10日程度樹上で完熟させた場合のBrix値は14.7を記録。コクと風味が出て美味しくなります。
ラビットアイ系の中では樹が小さめで鉢栽培向き、豊産で甘いと三拍子揃った品種らしいです。
4月末になってやっと開花しました。開花の遅い品種のようです。
やや未熟時、完熟時共に良好な食味で美味しく感じます。低めの樹高や栽培の容易さ、果実の美味しさ等、
家庭栽培に最適と思われます。
畑に植え付けてみました。
Callaway (キャラウェイ) 6年生 樹勢〔9〕 06.11.19 〔BlueBerryHouse〕 40cmポット
入手難易度 ☆☆☆
栽培難易度 ☆☆☆...小苗の内は樹勢が弱いですが、大きくなるとかなり強くなるので問題はありません。
果実肥大度 ☆☆☆
完熟時味覚 ☆☆☆...果実は軟らかく、生食に向きます。
総合推奨度 ☆☆☆...果実の収穫を目的としては物足らないですが、家庭で気軽に栽培するには面白い品種です。
古い品種ですので特性的に傑出するものはありませんが、熟期が非常に長く、完熟果の収穫が容易。面白い品種。
中サイズで白色の花 中粒で暗青色
1949年発表 マイヤーズ×ブラックジャイアンツ Coastalの兄弟品種
中生種 樹勢はやや弱い 直立性 豊産性
果実は小〜中粒で暗青色 果柄痕は小さく湿る 非常に甘く風味良好
果実は軟らかく裂果が多い
★My Report★
開花は4月下旬頃から
収穫は7月下旬頃から10月上旬頃まで
果実は中粒(14o〜17o) 暗青色 最大果17.5o〔2005〕
Brix値 Ave.15.8 Max.17.0 (2005) 軟らかく甘味がありジューシー。風味良好。
Brix値 Ave.13.2 Max.14.4 (2006)
情報の通りで初期成長も悪く、なかなか大きくなってくれません。ラビットアイ系としては最も樹勢が
弱い品種の1つと思います。来年はしっかりと大きく育てたいです。
小苗の内から多くの花芽を着けました。12cmポットなので全て摘み取りました。
Coastal〔コースタル〕の兄弟品種ということが判明しました。情報ありがとうございました。
花芽を摘み取ったためか昨年1年で12cm→18cm→30cmポットへと急成長しました。今年は少し実を付けて
年末には畑へ植え付けていきたいと思います。
成長するにつれて樹勢が強くなる品種のようです。今年は大量の花を着けました。
幼果は小さいのですが、熟してくるとグッと大きくなるのが面白いです。今年は味が薄いですが来年に期待。
9月半ばになっても収穫は続いています。今年は最も遅くまで収穫できる品種となるようで、9月一杯までを
予定しています。 果実は軟らかいですが皮の薄さや種も目立たず生食向きで、甘さもあり良いです。
結局熟すのに任せて10月に入っても少しずつ収穫を続けています。さすがに10月上旬までの収穫が目一杯と
思いますが、毎年この時期まで収穫可能なら、とても面白い存在になりそうです。
生食向きの最晩生種としては結構いけています。結局今年は10月中旬頃まで収穫することが出来ました。
来年も楽しみな品種です。
2006
この品種は中生種なのですが、少しずつ非常に長期間に渡って熟していくようです。今年は7月中旬から
9月上旬まで2ヶ月間に渡って収穫できました。誰もが分かるような、熟す直前にグッと大きくなる特性から、
知らず知らずのうちに未熟果の収穫を避け、完熟を待ってから収穫することで、結果的に美味しい果実を
長期間に渡って収穫することになっていくようです。個性的で面白い品種です。
40cmCSポットに植え替えました。この苗はSevenさんから7.5cm当年挿木苗を分けていただいたものですが、
「成長が良くないので300円でいいです」と言われたのを覚えています。いつの間にか鉢植えでは1・2を争う
大苗に育ち、真っ先に40cmポットに植え替えることになりました。昨年までに地植えした品種を除けば、最も
大きくなった苗木の一つです。小苗の内は樹勢が非常に弱いのですが、成長すると極めて強い樹勢に変化する
特性があるようです。
Climax (クライマックス) 7年生 樹勢〔7〕 直立性 05.4.17 〔大関ナーセリー、園芸店〕 露地植え
入手難易度 ☆☆☆☆
栽培難易度 ☆☆☆☆
果実肥大度 ☆☆☆
完熟時味覚 ☆☆☆☆
総合推奨度 ☆☆☆☆
ラビットアイ系で最初に熟す品種。コクのある甘味はラビットアイ系ならでは。お薦め品種のひとつです。
細長く、開口部が小さい花 昨年と比べてやや丸みを帯びています。純白の花色。
中粒で明青色、台風でブルームが落ちています
1974年発表 キャラウェイ×エッセル
早生種 樹勢は普通で開帳性 収量は普通 風味良好
果実は小〜中粒 日持ち良好だが梅雨時の落果多い
★My Report★ (大関ナーセリー)
開花は4月中旬頃から
収穫は6月下旬頃から7月下旬頃まで。
果実は中粒(14o〜17o) 明青色 最大果17.5o〔2004〕
Brix値 12.0 (2004) やや甘味のある味。
10日程度樹上で完熟させた場合のBrix値は15.8を記録。甘味が強くコクや風味が出て美味しくなります。
渋み果はやや多い印象。
栽培中の2本〔下記〕があまりに実の大きさが違うため、品種違いまたは枝変わりを疑って観察中。
ラビットアイ系としては珍しくやや赤みを帯びています。 ガク痕の特徴は似ていますが、より大粒です。
★My Report★ (救出作戦の苗木、園芸店で入手)
開花は4月中旬頃から
収穫は6月末頃から7月下旬頃まで。
果実は中〜大粒(17o〜20o) 明青色 最大果20.5o〔2004〕
Brix値 12.5 (2004) やや甘味のある味。
10日程度樹上で完熟させた場合のBrix値は16.2を記録。甘味が強くコクや風味が出て美味しくなります。
トップページの救出作戦の主役を演じたブルーベリー。初め見た時は「こりゃダメだ」という感じ
でしたが、やればできるモノです。辛い思いをした店頭から、今はピートモスたっぷりの土に植え
られ幸せ〔?〕な毎日を送っているようです。完全復活ではありますが、さらに花芽が着いてきたら
また更新しようと思います。
なんと、苗木業者の手違いで1本増えてしまいました。こんなこともあるのですね。複数本あると
品種や成長の観察がより正確になるので悪い気はしませんが、場所が...。
開花しました。開口部が小さく細長い形です。
果実はやや甘味の目立つです。まだハイブッシュ系の収穫が中心なので、やはり種が目立つ印象があります。
ハイブッシュ系のなめらかさに慣れているためか、少し違和感があります。
完熟時はBrix値で16.2とトップクラスです。甘味も強くコクもあり大変美味しいと思います。もう少し滑らかなら
文句なしです。タカヘにやや多い渋み果が稀に出るようです。Brix値の最高は17.7を記録。
実はこの品種、2本で果実の大きさがかなり違ってきています。特に園芸店で入手した救出苗はクライマックスと
しては、かなり大きな実を付けます。大関ナーセリーの苗が14o〜17oなのに比較すると17o〜20oと格段に
大きいことが判明。品種違いの疑いも有ります。ただ花・実の特徴は酷似している上、食味もほぼ同一。大きさと
熟期が異なる他は違いはありません。枝変わり等の可能性もあると思われるため、可能ならば数年単位で観察
していきたいと思います。
花は確かに異なり、園芸店の苗木はサザンハイブッシュのような赤みを帯びていて、柱頭はあまり目立ちません。
開口部もラビットアイ系としては大きいです。大関ナーセリーの苗木は純白で、柱頭の突出が目立ち僅かに小さめ。
花を見る限り同じ品種とは思えません。一方で開花時期とガクの特徴はほぼ同じです。次は果実が昨年のように
大きさ等でも変化があるのか楽しみです。
Coastal (コースタル) 4年生 樹勢〔9〕 05.3.10 〔JA〕 2005年3月で観察終了しました
入手難易度 ☆☆☆☆
栽培難易度 ☆☆☆☆
果実肥大度 ☆☆☆
完熟時味覚 ☆☆☆☆
総合推奨度 ☆☆☆...裂果や落果が多いのが難点です
裂果や落果が多く問題ありですが、ハイブッシュ系に近い滑らかな味わいで美味。樹は育て易く強健。
ホームベルとは異なり長細い形をしています。 中〜大粒で暗青色、球形
1949年発表 マイヤーズ×ブラックジャイアンツ Callawayの兄弟品種
中生種 樹勢は強く直立性 樹高は高い 豊産性
果実は小〜中粒で暗青色 甘く風味良好
★My Report★
開花は4月下旬頃から
受粉後の花弁は落ちにくい〔実腐れ病に罹りやすい〕
収穫は7月初旬頃から7月下旬頃まで。
果実は中〜大粒(15o〜18o) 暗青色 最大果19o〔2004〕
Brix値 13.5 (2004) 甘く濃く美味しい。果実毎のばらつきが少なく安定した味、比較的滑らかな食味。
一週間程樹上で完熟させた場合はBrix値は14.5を記録、よりコクが出て美味しくなります。
果実の裂果、落果は多い
あの御三家の一つ、ホームベルと交配が同じ品種ということで、興味深いです。ホームベルとは
やはり特徴が似ていて、蕾の色・形や枝色等、極めて近いものがあります。ホームベルと比較して、
果実の風味が良いことと、樹勢がホームベルほど強くはない等の違いがあるそうです。
コレクターズアイテム的品種かな。
茎の色合いはとても綺麗な緑色です。
開花しました。ホームベルとは花の形がかなり異なります。ブルーベルに近い感じです。
手持ちの品種中では受粉後の花弁が落ちにくく、手摘みで取らないと実腐れ病になりやすい傾向。
Homebellの兄弟品種ではなく、1949年発表のCallawayの兄弟品種ということが判明しました。情報
ありがとうございました。
ホームベル、キャラウェイと同じ交配種ですが、ホームベルに比較してやや滑らかな印象。コレクターズ的と
書きましたが、コースタルの方が食味は上と感じました。完熟果はより濃くなり美味しくなりますが、裂果や
落果が多く問題があります。
24cm→30cmポットに植え替えました。生育は良好です。
ホームベル等とともに畑へ植え付ける予定でしたが、畑のスペースの都合上で患者さん宅へ嫁入りしました。
美味しい品種だったので残念ですが、観察を終了させていただきます。
嫁入り先で大きく育って下さいね。
Delite (ディライト) 6年生 樹勢〔確認中〕 06.9.18 〔ニッポン緑産〕 露地植え
入手難易度 ☆☆☆
栽培難易度 ☆☆☆☆...露地植えの適性も十分にあり、かなり栽培しやすい品種。
果実肥大度 ☆☆☆☆
完熟時味覚 ☆☆☆☆☆...甘く・濃く・風味優良と、ラビットアイ系の魅力を感じさせてくれる品種です。
総合推奨度 ☆☆☆☆☆...あらためて生食で美味しい品種と実感します。有望な晩生種のひとつ。
甘く濃く見事な風味を持ち、ラビットアイ系の美味しさを感じさせてくれる代表格。お奨め品種の一つです。
下膨れでブルーシャワーを大きくしたような形の花 中〜大粒で粒揃い良好、明青色で球形
1969年発表 T-14(Callaway×Ethel)×T-15(10-144(Clara×Black Giant)×W8)
晩生種 樹勢は普通 直立性
果実は大粒で明青色 果柄痕は小さく乾いている 甘味が強く風味優良
収穫期間が長く最も遅くまで収穫できる品種のひとつ
★My Report★
開花は4月下旬頃から
収穫は7月下旬頃から9月中旬頃まで。
果実は中〜大粒(15o〜19o) 明青色で球形 粒揃い良好 最大果19.5o〔2004〕
Brix値 12.6 (2004) 甘く濃い食味で風味良好。やや皮や目立つ傾向。
10日程樹上で完熟させた場合はBrix値は15.6を記録。甘味・風味が強まりコクも出て美味しい。
果実は甘く大きい上に、当地では10月まで収穫可能という情報もあるので期待大ですが、
2年生苗の注文なのに明らかな1年生苗が届きました。私のような素人でも判るような間違い
〔?〕はやめて欲しいです。ラビットアイ系は丈夫で成長も速いので、あまり気にしてはしませんが...。
3月中旬以降、活発に芽が展開しています。花は中サイズでブルーシャワーを大きくしたような形。
と思っていたら、なんと交配がブルーシャワー(T-92)と同じでした。やはり親の形質に似てくるのですね。
果実は甘く濃く風味も良好で、なかなか素質が良さそうです。完熟果はより甘み風味も出て美味しくなります。
最高糖度は18.6を記録。遅くまで収穫可能な品種としては、お薦めできる品種の一つ。ただしこの時期は
ノビリスをはじめ更に美味しい品種がいくつかあるので、次点というところ。
この品種も昨年以上に果実は良くなっており、ノビリス、パウダーブルーと共に9月に入っても生食で美味しく
楽しめます。米国では栽培が減ってきているそうですが、家庭栽培での最晩成種としては最も良好な品種の
一つと思います。
畑に植え付けてみました。
2006
年を追うごとに甘みや風味が強まり、ノビリスと並んで最もお奨めできる最晩生種になってきました。
実着きの良さや風味ではノビリスを上回り、美味しい果実を安定して着けてくれます。生長させるほどに
味わい深い品種ですね。
Gardenblue (ガーデンブルー) 5年生 樹勢〔8〕 05.3.10 〔ホムセン〕 2005年3月で観察終了しました
入手難易度 ☆☆☆☆
栽培難易度 ☆☆☆☆☆...若木の時から強健で土壌も選びません
果実肥大度 ☆☆☆☆
完熟時味覚 ☆☆☆
総合推奨度 ☆☆☆☆...垣根等の用途によってはベストな選択と思われます
とにかく強健で垣根等の用途にピッタリ。あまり知られていませんが、果実も意外にイケてます。
ラビットアイ系としては標準的な形をしています。 大粒で青色
ラビットアイ系はハイブッシュ系ほど特徴がありません
1958年発表 マイヤーズ×クララ
中生種 樹勢は強い 直立性 樹高は高くなる
果実は中粒で青色 果柄痕は大きく湿る
土壌適応性が広い 耐病性に優れる
★My Report★
樹形が綺麗な上、土壌適応性や樹勢も充分にあり、品種名がそのままピッタリの垣根向き
開花は4月中旬頃から
受粉後の花弁はやや落ちにくい〔実腐れ病に罹りやすい〕
収穫は7月上旬頃から8月中旬頃まで。
果実は大粒(17o〜19o) 青色 最大果20o〔2004〕
Brix値 13.0 (2004) 甘味が強く濃く美味しい。
10日程樹上で完熟させた場合はBrix値は16.0を記録。甘味が強くコクがあり素晴らしい味。
渋み果、裂果はやや多い印象。
私が、Jersey (ジャージー)、 Woodard (ウッダード) 、パープルジュエリー と共に初めて育てたブルーベリー。
私の無知〔不勉強〕による様々な障害を撥ね退けながら、毎年実をつけてよく頑張っていると思います。
最初は露地植え、その後鉢植えとなっています。
小さめの葉がやや立ち気味で密につくので樹形は綺麗です。樹勢も強く垣根用途にピッタリの
品種と思います。
一昨年、昨年に引き続き、今年も3年連続で実が付きそうです。生育順調というところ。
手持ちの品種中では受粉後の花弁はやや落ちにくく、手摘みで取らないと実腐れ病になりやすい傾向。
ラビットアイ系らしく甘味が強く美味しいです。完熟果のBrix値は16.0に達しました。甘味が強く濃く
素晴らしい味。思った以上に美味しく驚いています。タカヘにやや多い渋み果が稀に出るようです。
また裂果もやや多い傾向があります。収穫時期が長く2ヶ月近くもありました。
ホームベル等とともに畑へ植え付ける予定でしたが、畑のスペースの都合上で患者さん宅へ嫁入りしました。
美味しい品種だったので残念ですが、観察を終了させていただきます。
嫁入り先で大きく育って下さいね。
Homebell (ホームベル) 7年生 樹勢〔10〕 06.3.12 〔ホームセンター〕 露地植え
入手難易度 ☆☆☆☆☆...どこでも正確な品種として入手可能です。逆に安心感があります。
栽培難易度 ☆☆☆☆☆...有り余る強い樹勢は、幼木時から毎年剪定が必要です。
果実肥大度 ☆☆...花芽の剪定が甘いと、果実は更に小さくなります。
完熟時味覚 ☆☆☆☆...ある程度大き目の果実は、甘味も強く美味しいです。
総合推奨度 ☆☆☆☆...果実が小さいことを除けば、まず文句無しに推奨できます
平均糖度18度以上と全品種中最高クラスの甘さです。皮や種が若干気になるものの、美味しく育て易くお薦め。
ややハイブッシュ系に近い形で中サイズの花 小〜中粒で暗青色
最高糖度20.7度。ティフブルー、ノビリスに次ぐ記録。 ラビットアイ系に多くみられるくすんだ赤色の紅葉
1955年発表 マイヤーズ×ブラックジャイアンツ
中生種 樹勢は極めて強く直立性 豊産性
果実は小〜中粒で暗青色 甘いが風味は少ない
結実性良好 シュートの発生多い
★My Report★
当地では紅葉し、かなり遅くなってから落葉します。
樹勢は圧倒的に強く、シュートやサッカーの発生が多い。
花芽の数は適度
花芽は白色で特徴的
開花は4月中旬頃
収穫は6月末頃から7月下旬頃まで。
果実は小粒〜中粒(13o〜16o) 暗青色 最大果16.5o〔2004〕
Brix値 13.7 (2004) 甘いが皮の厚さや種がやや気になる。
10日程樹上で完熟させた場合はBrix値は18.3を記録。甘味が非常に強く最高に美味しい。
ホームセンター等、どこにでも当地では一番見かける品種だが、入手したのは昨年です。
枝の伸びっぷりは凄まじいのひと言、更に全方向に大小の枝を伸ばして茂ります。
よく初心者向けといわれますが剪定作業は大変そう。今年は初の収穫が期待できそうです。
昨年一年で3.5インチポットから、15→18→24cmCSポットに植え替えました。相変わらず
調子が良く、1メートル近いシュートを筆頭に7〜8本のシュートやサッカーを伸ばしています。
間引いて緑枝挿しをしていなかったら10本では済まないほどの樹勢です。
他の品種〔特にハイブッシュ系〕が、小苗の状態でやたらと花芽を着けるのに対して、樹勢が強いのも
ありますが、ホームベルはかなり大きくなるまで花芽をあまり着けません。ラビットアイの他の品種は
ハイブッシュ系ほどではないものの小苗の内から花芽を着けることからも、ホームベルは違っています。
もしかしたらホームベルは賢いのかも...自然に結実を遅らせて樹勢を優先するから育ちやすく、
御三家の一つの座を占めているのも当然かもしれません。
開花しました。ラビットアイ系としては開口部が広く、受粉率も高そうです。ハイブッシュ系に近い形の
花です。
正確には1955年発表ということで、Coastalの兄弟品種 ではないことが判りました。情報ありがとう
ございました。
栽培入門品種として人気ですが、果実は甘いものの皮が気になります。同じ交配種ならコースタルの方が
食味は優れるようです。完熟果は素晴らしい甘さがあり、Brix値も18.3を記録。17〜20度がほとんどでした。
最高糖度は20.7度。ウッダートと並んで全品種中ダントツの高さです。
ホームベル、正直ナメていました。当たり前の品種ですが、これだけの結果を出すのは他にノビリス、ウッダート
だけ。様々な品種を集めてみましたが、最近の新品種導入の流行を考え直す必要があるかもしれません。
ラビットアイ系御三家と言われ、近年は注目度が低下しているようですが、最高・平均共に糖度で御三家を
超えるブルーベリーの品種はやっぱり無いようです。(ノビリスを除く)
ウッダートとともに第一陣として畑へ植え付けました。13号鉢からの植え替えなので根量も充分。
上手く成長して欲しいものです。移植の準備として地上部を半分以下に強剪定しました。
やはり土壌適性に優れるようで、ブルーベルと共に活発にシュートを展開しています。ラビットアイ系の中でも
特筆すべき適応性を持ち、栽培の容易さは群を抜いていると思います。
2006
一年経ってかなりしっかりと根付いたようです。樹勢が強くシュートの数が多すぎるため、かなり剪定しました。
意外にも樹高は1.2m程と控えめですが、今年でどのくらいまで育つか楽しみです。
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Ira(アイラ) 2年生 8.1.8 (国華園)
詳細は調査中
2008
手元に資料がない謎の品種です。そのうち調べるつもりです。
Maru (マル) 6年生 樹勢〔8〕 05.3.10 〔サカタ種苗〕 露地植え
入手難易度 ☆☆☆...オーシャン貿易が販売元、サカタ種苗からも購入できます
栽培難易度 ☆☆☆☆
果実肥大度 ☆☆☆☆☆
完熟時味覚 ☆☆☆
総合推奨度 ☆☆☆
純白で細長く、大きめの花。 大〜極大粒で青色、粒揃いはバラツキ多い。
1990年発表 プレミア実生 ラヒの兄弟品種
最晩生 やや開帳性 樹勢は強く豊産性
実は大きく青色 硬く風味が良い 果柄痕はやや大きい
果実が青色を帯びてから完熟までは7日〜10日を要する
収穫期が長く秋も暖かい地方向き
推奨受粉樹はラヒ他
ニュージーランド特許品種
★My Report★
当地では冬も常緑のままです。枯れ込みもありません。
開花は4月下旬頃から
収穫は7月中旬頃から8月中旬頃まで。
果実は大粒〜極大粒(17o〜22o) 青色 最大果23o〔2004〕
Brix値 10.7 (2004) やや酸味があり、皮の厚さや種がやや気になる。
10日程樹上で完熟させた場合はBrix値は15.1を記録。酸味が抜け甘く風味良好。
ニュージーランド産ということで期待している品種。当地では冬でも常緑を保ったままで紅葉しません
でした。
開花しました。細長い花ですが、なぜか気品のある花です。
果実は皮や種がやや目立ち、ガーデンブルーを酸っぱくした感じで滑らかさに欠けます。情報どうり樹上で
長めの完熟を待つ必要がある品種のようです。
完熟果はAve15.1、最高16.5と、酸味が抜けて甘く風味も良くなります。
今年で3年生。樹勢は極めて強く、育て易い品種です。果実は昨年も良好でしたので、今年は期待しています。
畑に植え付けました。
Menditoo (メンデイト) 3年生 樹勢〔7〕 05.4.28 〔花の大和〕→ウッダートとの品種違いと思われます。
入手難易度 ☆☆☆☆☆
栽培難易度 ☆☆☆☆
果実肥大度 ☆☆☆
完熟時味覚 ☆☆☆
総合推奨度 ☆☆☆
壷型でラビットアイ系らしい中サイズの花 今年のこの花は...品種間違いの疑い濃厚です。
明青色で中〜大粒
1958年発表 マイヤーズ×ブラックジャイアンツ
中晩生種 樹勢は強い やや開帳性
果実は中〜大粒で青色 甘く風味良好
ティフブルーとの交配により多くの優良品種を生んだ親品種
★My Report★
開花は4月中旬頃から
収穫は6月末頃から7月下旬頃まで。
果実は中〜大粒(16o〜18o) 明青色 最大果18.5o〔2004〕
Brix値 9.5 (2004) やや薄いが甘みがあり、風味良好。
10日程樹上で完熟させた場合はBrix値は13.9を記録。甘味が強まり美味しくなります。
まだ小さいので本来の力は発揮されにくいようですが、なかなかの優良品種のようです。来年以降に期待。
今年開花した花と昨年の果実から、ウッダートの品種間違いと思われます。やはり店頭販売の苗木(今回は
生産者のタグ付き)は信用できないですね。店頭で購入する場合は品種間違いに気をつけた方が良さそうです。
Montgomery(モンゴメリー) 3年生 8.1.8 (ニッポン緑産)
詳細は調査中
2008
クライマックスより更に早く、当地で6月中〜下旬頃に熟し始めると思われる品種です。まあラビットアイ系の早生は
あまり意味を持たないと思いますが・・・。甘みに優れるのであれば、クライマックスに代わる品種となるのかも。
Ono (オノ) 6年生 樹勢〔8〕 05.10.27 〔サカタ種苗〕 露地植え
入手難易度 ☆☆...種苗法登録品種のため、特定の生産者からのみ入手できます。
栽培難易度 ☆☆☆☆
果実肥大度 ☆☆☆☆...果実はかなり大きく、ハイブッシュ系に引けをとりません。
完熟時味覚 ☆☆☆
総合推奨度 ☆☆☆
中サイズで白くツボ型の花 大〜極大粒で明青色
1994年発表 国際登録品種名 Tasty Blue
樹勢は強い
果実は大粒で明青色 甘く風味優良
日本国内での試験栽培でも良好な結果を得ている
推奨受粉樹はウィトウ、ラヒ、パウダーブルー
ニュージーランドの主力品種
ニュージーランド特許品種
種苗法登録品種 第11116号
★My Report★
当地では冬も常緑のままです。枯れ込みもありません。
開花は4月中旬頃から
収穫は7下旬頃から9月上旬頃まで。
果実は中粒(14o〜16o) 明青色 最大果16.5o〔2004〕
果実は大粒〜極大粒(18o〜22o) 明青色 最大果22o〔2005〕
Brix値 10.9 (2004) 酸味が目立つ食味 (2004は10粒以下の収穫のため参考)
Brix値 Ave.13.2 Max.14.3 (2005) 甘味酸味のバランスは良いが薄味でジューシー。風味良好。
ニュージーランド産ということで期待している品種。当地では冬でも常緑を保ったままで紅葉しません
でした。
マルと同時期の開花ですが、花の特徴はかなり異なります。
今年は10粒以下の収穫のため、参考値とします。食味は酸味が目立ち、早採りは良くない様子。
台風が来るため、やむなく収穫しました。
今年で3年生。樹勢は充分に強いので、あとは果実が大きく美味しくなることを期待。今年はどうかな。
昨年に比較して一回り大きな花を着けました。今年はかなりの収穫が期待できそうです。
昨年に比較して果実は十分な大きさになってきました。後は味が良くなることを期待。
畑に植え付けました。
Onslow (オンスロー) 4年生 樹勢(確認中) 07.5.15 (国華園)
壺型で中サイズの花、リブには黄色が入ります。
2001年発表 プレミア×センチュリオン
中生種 半直立性 樹勢は強い
果実は大粒で青色 果柄痕・果実の固さは良い 風味良好
裂果し難く貯蔵性が高い
土壌適応性に優れる
耐寒性が強い
自家結実性はあるものの、パウダーブルー、ティフブルー等との受粉が推奨されている
★My Report★
当地では冬も常緑のままです。枯れ込みもありません。
開花は4月中旬頃から
ラビットアイ系としては自家結実性があるとされる品種。我が家では心配ないのですが、まずは育ててみます。
同じ交配の兄弟品種であるヤドキンも自家結実性があるそうです。面白いですね。
2006
かなり細く、楊枝のような1年生苗(今年で2年生のはずですが・・・)なので、今年の収穫はもちろん、上手く育つか
どうかも厳しい状態なので、僅かにあった花芽は全て摘み取りました。現時点では、やや入手が難しい米国の特許
品種という話なので、なんとか順調に大きくしたいものです。
この冬は非常に寒かったにも関わらず、全く紅葉や落葉せずに青々としていました。不思議な品種です。
1年で「これがあの楊枝苗?」という程に見事な苗木になりました。早くも30cm鉢に植え替えましたので、来年の
初結果が楽しみです。樹勢は十分と思います。
2007
リブに黄色が入るブライトウェルに似た花です。(本物か?) ともあれ初結果は楽しみです。
Powderblue (パウダーブルー) 7年生 樹勢〔確認中〕 05.10.27 〔ニッポン緑産〕 露地植え
入手難易度 ☆☆☆...通信販売で入手可能
栽培難易度 ☆☆☆☆
果実肥大度 ☆☆☆
完熟時味覚 ☆☆☆☆☆...甘味酸味のバランス良く、ラビットアイ系としては貴重な品種
総合推奨度 ☆☆☆☆☆...ティフブルーの良さを引き継いでお薦めです
ティフブルーの子で標準品種の良さを引き継いでいます。美味しく育て易く、お薦めできる品種です。
親にあたるティフブルーによく似ています。 中粒で明青色、丸みが強く粒揃い良好。
1978年発表 ティフブルー×メンデイト
最晩生種 直立性 樹勢は強い 極豊産性
果実は中粒で明青色 果柄痕は小さい
裂果し難く貯蔵性に富む
ティフブルーに比べ病気への抵抗性が高い
栽培しやすい品種
★My Report★
当地では冬は落葉します。他のラビットアイ系は紅葉しますが落葉しません。
開花は4月中旬頃から
収穫は7月上旬頃から9月中旬頃まで。
果実は中粒(15o〜18o) 明青色 最大果18.5o〔2004〕
Brix値 12.6 (2004) 果汁多く甘みがあり、やや滑らかな食味。
10日程樹上で完熟させた場合はBrix値は17.5を記録。甘味が強く酸味もほどほどで美味しい。
標準品種ティフブルーの子で、様々な点で親を超えた品種というがミソ。期待しています。
栽培中のラビットアイ系の中で唯一落葉しました。こんなところにも品種の違いがみれて楽しいです。
3月中旬以降、活発に芽が展開しています。
4月中旬から開花が始まりました。親にあたるティフブルーに似ています。
甘味が強く酸味の少ない親のティフブルーに比較して、パウダーブルーは甘味だけでなく程良く酸味も
効いて美味しいと思います。サザンハイ系のオニールとフロリダスターの関係に似ています。
8月半ばの最後の収穫で、最高糖度19.9を記録しました。ティフブルーと同じく糖度は14〜19度とかなり
バラツキがみられ、平均値はやや低くなってしまいましたが、それでも17.5度を達成。優良品種のひとつと
思います。
親のティフブルーとどちらが良いかというのは、非常に悩ましい選択になります。ティフブルーの方が果実の
大きさや美味しさの点でやや上回りますが、パウダーブルーは果実が綺麗なこと、謎の突然死の報告が無い
ことが有利と思います。私が他の方に薦めるなら入手が可能であれば僅差でパウダーブルーがお薦め。
樹が大きくなったためか、9月中旬頃まで収穫を楽しむことが出来ました。ノビリス、ディライトと共に最後の
生食で美味しい品種になりそうです。
畑に植え付けてみました。
Premier (プレミア) 6年生 樹勢〔6〕 05.7.24 〔アルビック〕
純白でやや小さめの花 中粒で明青色
1978年発表 ティフブルー×ホームベル
早生種 開帳性 成長すると樹勢は強くなる 豊産性
果実は大粒で明青色 果柄痕は小さく乾いている 風味優良
生食に向く品種
土壌適応性に優れる
低温要求時間は550時間
推奨受粉樹はクライマックス、オースチン等
★My Report★
開花は4月下旬頃から
収穫は7月上旬頃から
果実は中粒(14o〜17o) 明青色 最大果17.5o〔2005〕
Brix値 Ave.17.3 Max.18.8 (2005) 甘味が強い。風味良好。種や皮は目立つ。
多くのニュージーランド品種の親になっている品種。大粒で風味に優れているということで入手。
まだ小さいですが、来年の初収穫に向けて大切に育てていきます。
3月下旬から、活発に芽が展開し始めました。
今年で3年生。やはり小苗の内は樹勢が弱いようです。ハイブッシュ系での中位くらいの感じです。
ラビットアイ系の3年生としては、やや成長は遅いのですが、花芽の着きも少なく樹が無理をしない印象。
花もやや小さめです。本来の姿になるのは来年からかな。
期待の品種で、糖度は充分出ているのですが、皮が厚く種が目立つ傾向です。幼木の内は樹勢が弱いようですから
来年更に果実が大きくなり、皮も薄くなることを期待。
Rahi (ラヒ) 7年生 樹勢〔8〕 05.3.10 〔オーシャン貿易〕 露地植え
入手難易度 ☆☆...オーシャン貿易が販売元、購入には契約が必要になります。(サカタからなら不要)
栽培難易度 ☆☆☆☆
果実肥大度 ☆☆☆☆
完熟時味覚 ☆☆☆☆
総合推奨度 ☆☆☆☆...育て易く、完熟果は大粒で美味しく食べ応えがあります。
樹勢が強くて育て易く、完熟果の美味しい品種。早採りは明らかに食味が落ちるので完熟を待つこと。
つぼ型で中サイズの花です。 大粒で明青色、大雨の為ブルームが落ちています
1990年発表 プレミアの実生 マルの兄弟品種
晩生種 樹勢は強い 直立性
果実は大粒で明青色 風味優良 果実は硬く日持ちが良い
樹勢に比べ花芽が多く着く傾向があり適度な剪定が必要
雨が続くと裂果することがある
推奨受粉樹はウィトウ、タカヘ
ニュージーランド特許品種
★My Report★
開花は4月下旬頃から
受粉後の花弁は落ちにくい〔実腐れ病に罹りやすい〕
収穫は7月初旬頃から8月上旬頃まで。
果実は大粒(17o〜20o) 明青色 最大果21o〔2004〕
Brix値 11.5 (2004) 果汁多く甘いがやや薄く淡白な食味。風味は良好。
一週間程樹上で完熟させた場合はBrix値は16.2を記録。甘味が強く濃くなり美味しい。
冬の枝色は緑色です。到着した苗木は80cm近くにもなる良苗でした。
3月下旬から、活発に芽が展開し始めました。
ラビットアイ系に良く見られる形の花です。
持ちの品種中では受粉後の花弁が特に落ちにくく、手摘みで取らないと実腐れ病になりやすい傾向。
ラビットアイ系としては大粒種なのですが、ハイブッシュ系の傾向と同じく、大粒=淡白という図式に
当てはまってしまいます。
完熟果では甘味が強く濃くなり、印象が大きく変わります。大粒でかなり美味しい品種と思います。
18cm→24cmポットに植え替えました。横枝を少し剪定して後は伸びるのを待つだけです。
ホームベル等とともに畑へ植え付けました。8号鉢からの植え替えなので根量はやや不安。
上手く活着して順調に成長して欲しいものです。
Southland (サウスランド) 3年生 樹勢〔確認中〕 05.10.8 〔JA〕 2005年10月に観察終了しました。
リブのはっきりした中サイズの花 中粒で明青色
1969年発表 エッセル×ガーデンブルー
中生種 直立性 樹勢は普通
果実は中粒で明青色 風味良好
★My Report★
開花は4月下旬頃から
収穫は7月下旬頃から9月中旬頃まで
果実は中粒(14o〜17o) 明青色 最大果17.5o〔2005〕
Brix値 Ave.13.7 Max.16.5 (2005) 甘味が勝ったバランスの取れた味。風味良好。種は皮はやや目立つ。
3月中旬以降、活発に芽が展開しています。
果実は中粒で種や皮はやや目立ち、味はあまり特徴がありません。とても豊産なので加工向けかな。遅くまで
収穫できる貴重な品種ですが、皮はかなり厚いほうなので生食には適さないと思います。
晩成品種としては面白いのですが、栽培スペースの関係から苗木を探している農家の方に譲渡しました。
観察終了とします。
Takahe (タカヘ) 7年生 樹勢〔9〕 06.11.19 〔オーシャン貿易〕 40cmポット
入手難易度 ☆☆...オーシャン貿易が販売元、購入には契約が必要になります。(サカタからなら不要)
栽培難易度 ☆☆☆☆☆...ホームベルに肉薄する凄まじい樹勢は剪定が大変なほどです。
果実肥大度 ☆☆☆
完熟時味覚 ☆☆☆...糖度は高く、輸入菓子のような砂糖っぽい味をどう評価するかが微妙(笑)
総合推奨度 ☆☆☆...紅葉の美しさをどう評価するかが分かれ目(笑)
ラビットアイ系としては紅葉の美しさは個性的。花や実も個性的ですが、こちらはあまりお薦めできません。
予想外に小さく、雌しべが突出した独特の花 中〜大粒で暗青色、雨の為ブルームが落ちています
噂に違わず紅葉は赤紫〜鮮紅色に近く美しい
1999年発表 国際登録品種名 Blue Dawn
果実は明青色で大粒
紅葉は濃赤紫色で鑑賞性のある品種
赤紫に縁取られる特徴ある葉を持つ
推奨受粉樹はウィトウ、ラヒ
ニュージーランド特許品種
★My Report★
開花は4月下旬頃から
受粉後の花弁は特に落ちにくい〔実腐れ病に罹りやすい〕
果実は肥大初期から独特の赤い色を帯びます。
収穫は6月末頃から。8月上旬頃まで
果実は中〜大粒(14o〜18o) 暗青色 最大果18.5o〔2004〕
Brix値 13.6 (2004) やや甘みのあるバランスの取れた食味。風味は良好。ただし渋みが混ざることもある
Brix値 Ave.15.5 Max.16.9 (2006)
10日程度樹上で完熟させた場合のBrix値は16.0を記録。甘味が強くコクや風味が出て美味しくなります。
完熟果の食味は時折渋みが混ざる場合があり、安定性に欠るため必ずしも生食向きとはいえない
冬の枝色は赤色です。到着した苗木は1m近くにもなる良苗でした。
ラビットアイ系としては珍しく3月下旬になっても、芽が展開していません。
花芽が僅かに大きくなった程度
紅葉の美しさで有名な品種ですが、花は意外に小さく鑑賞性はイマイチです。
手持ちの品種中では受粉後の花弁が特に落ちにくく、手摘みで取らないと実腐れ病になりやすい傾向。
大きい樹だけに受粉後の花弁取りが大変でした。花は最悪の印象です。
果実は初期から赤い色を帯びています。タカヘはラビットアイ系で風変わりな品種No1ですが、こうした
部分も独特です。
食味はやや甘味の勝ったバランスのとれた味です。完熟果はより甘味・風味が強まり美味しくなります。
ただし時々渋みが混ざる場合があり、同じ完熟果でも当たり外れが目立ち、安定度には欠けます。
Brix値はAve16.0、最高19.9を記録しました。甘い砂糖菓子のようですが、渋み果に注意(笑)
18cm→24cmポットに植え替えました。もうひと伸びして綺麗な紅葉を見せて欲しいものです。
オースチンと共に12月上旬から紅葉が始まりました。情報どうりラビットアイ系の中では美しい紅葉です。
2006
果実の味はともかくとして樹勢は大変強く、ホームベルに肉薄しています。10号鉢で毎日灌水しないと新梢が
垂れてしまうのは、ホームベルとこの品種の他にはありません。もう少し果実が良かったら言う事は無いのですが。
40cmCS角ポットに植え替えました。植え替えてもなお水切れで萎れはじめる生育の良さは見事です。
現在は紅葉が始まり、最もタカへが得意とする時期になっています。直立性で美しい紅葉は観賞価値十分です。
Tifblue (ティフブルー) 7年生 樹勢〔8〕 直立性でやや開帳ぎみ 05.3.10 〔ホームセンター〕 露地植え
入手難易度 ☆☆☆☆☆
栽培難易度 ☆☆☆☆...樹勢は強いのですが枯れ込みやすく、突然死の報告もあり
果実肥大度 ☆☆☆
完熟時味覚 ☆☆☆☆☆...完熟していれば最高です
総合推奨度 ☆☆☆☆☆...多少のリスクはありますが、再入手も容易なので☆5つ
これほど完熟させれば最高に美味しい品種は他に多くはありません。入手や栽培も容易で超お薦め。
ラビットアイ系によくあるタイプの花です。 中〜大粒で明青色
ラビットアイ系に特徴的な紅葉です。 最高糖度22.5度。2004年の全品種最高値。
1955年発表 エッセル×クララ
晩生種 樹勢は強く直立性 豊産性
果実は中粒 日持ち良好だが裂果多い
結実性良好
枝枯れが急激に進み、枯れ死することがある
収穫期間が長く最も遅くまで収穫できる品種のひとつ
★My Report★
サッカーやシュートは少なめな傾向
実は中粒で種子はやや目立つ。甘味はあるがやや淡白な味
緑枝挿しは容易
剪定等で切り口からの枯れこみが進みやすい。
枝枯れ病や枝腐れ病に罹りやすい傾向
開花は4月中旬頃から
受粉後の花弁は落ちにくい〔実腐れ病に罹りやすい〕
収穫は6月末頃から8月中旬頃まで。
果実は中〜大粒(16o〜18o) 明青色 最大果19o〔2004〕
Brix値 11.6 (2004) やや甘みがあるが淡白で水っぽい味。
10日程度樹上で完熟させた場合のBrix値は18.0を記録。甘味が強く滑らかで最高に美味しい。
ホームベル、ウッダートと、ラビットアイ御三家と呼ばれる中で評価が高い品種。入手時に
花芽が付いていた為、結構収穫も出来ています。そのためか樹勢はラビットアイ系としては
普通ですが、大きくなると樹勢が強くなると言われています。9月頃まで収穫が出来るよう
なので、晩成種の優良品種としても期待大です。
収穫が終わって、樹勢が強くなった感じがします。やはり実を付けるというのは、大変な力を
必要とするようです。最近24cmに植え替えました。昨年1年で15→18→24cmと大きく成長し
大量の花芽を着けてくれました。
この品種は幼木の観察から枝枯れが起こりやすいようです。他のHPでも時々話題になる「突然死」が
家の挿し木でも見られました。枝枯れに強いシャープブルーあたりと比べると、明らかに剪定等での
切り口からの枯れこみが進みやすい傾向が見えてきます。
手持ちの品種中では受粉後の花弁は落ちにくく、手摘みで取らないと実腐れ病になりやすい傾向。
タカヘほどではありませんでしたが、他の点も含めて栽培管理に手間がかかる品種という印象です。
入手しやすく人気品種ですが、早採り果実は今ひとつ。他品種との比較では淡白で水っぽい感じが目立って
しまいます。ところが完熟果は大化けしました。Brix値は17.3とホームベルに次いで高値を記録。平均して
糖度が高く、さすがはラビットアイ系標準品種と見直しました。ありきたりの品種ですが新品種でなくても、
こんなにも素晴らしい品種があることを知っていただきたいと思います。
暑い日が続いた7月末の収穫で、最高糖度22.5度を記録しました。今回は糖度にバラツキが見られたので
平均糖度は上がっていませんが、恐るべし数字といえます。来年以降成木に近づくことで、安定して高値が
出ることを期待したいものです。8月中旬の最終収穫時にはBrix値でAve18.0を達成。トップクラスの水準です。
24cm→30cmポットに植え替えました。樹は夏バテしていないようなので、来年も期待したいところです。
ホームベル等とともに畑へ植え付けました。10号鉢からの植え替えなので根量もまずまず。うまく活着して
順調に成長して欲しいものです。
Whitu (ウィトウ) 6年生 樹勢〔8〕 05.10.27 〔サカタ種苗〕 露地植え
入手難易度 ☆☆☆...オーシャン貿易が販売元、種苗法登録品種
栽培難易度 ☆☆☆☆
果実肥大度 ☆☆☆☆☆...全品種中チャンドラーに次ぐ大きさで迫力があります。
完熟時味覚 ☆☆☆
総合推奨度 ☆☆☆
ラビットアイ系の標準的な形の花 昨年より丸みが出てきて良い感じの花になりました。
大〜極大粒で青色
1994年発表 国際品種名 Blue Magic
樹勢は強い 極豊産性
果実は大粒で明青色 風味優良
ニュージーランドの主力品種
推奨受粉樹はラヒ等
ニュージーランド特許品種
種苗法登録品種 第11117号
★My Report★
当地では冬も常緑のままです。枯れ込みもありません。
過湿にはやや弱い感じがしています。
開花は4月中旬頃から
収穫は7月中旬頃から8月上旬頃まで。
果実は中〜大粒(15o〜17o) 明青色 最大果18o〔2004〕
果実は大〜極大粒(20o〜24o) 明青色 最大果24.5o〔2005〕
Brix値 9.8 (2004) やや酸味がある食味。
Brix値 Ave.14.1 Max.14.6 (2005) 甘味が強く美味しい。風味優良。種は僅かに目立つ。
10日程度樹上で完熟させた場合のBrix値は13.8を記録。甘味があり滑らかで美味しい。
ニュージーランド産ということで期待している品種。当地では冬でも常緑を保ったままで紅葉しません
でした。最低気温-3℃という日が数日あったのですが大したものです。新芽が動き始めています。
3月中旬以降、活発に芽が展開しています。4月中旬からマルやオノよりも早く開花しました。
やや酸味のある食味です。完熟には時間がかかる印象で、10日程樹上に置いたら美味しくなりました。
今年で3年生。かなり大きくなってきたので期待しています。
昨年に比べて、やや丸みを帯びた花を着けています。今年は収穫量も増えそうで期待しています。
今年は食味が改善されているだけでなく果実が圧倒的に大きくなりました。ここまで大きくなると、ラビットアイ系は
ハイブッシュ系より果実が小さいという話は完全に過去の話と思います。全品種中チャンドラーに次ぐ大きさです。
畑に植え付けてみました。
Woodard (ウッダード) 8年生 樹勢〔7〕 開帳性 05.2.20 〔ホームセンター〕 露地植え
入手難易度 ☆☆☆☆☆
栽培難易度 ☆☆☆...挿し木発根率が悪く、幼木の内は樹勢が弱い傾向
果実肥大度 ☆☆☆☆
完熟時味覚 ☆☆☆☆☆...最高です。
総合推奨度 ☆☆☆☆
完熟果は最高に美味ですが、やや落果も多い傾向。実力はあるのですが御三家の中では一癖ある品種。
開口部がとても狭く、特有の形をしています。 大粒で明青色
1960年発表 エッセル×キャラウェイ
早生種 樹勢は強く開帳性 豊産性
果実は中粒 裂果多い 完熟果は風味優良
結実性やや不良
★My Report★
緑枝挿しはやや難しい
幼木の樹勢は弱めだが、成長するにつれて樹勢は強くなる
枝が暴れやすく、かなり剪定が必要
果実は中粒、2003年の印象は記憶に残る特徴のない味、完熟果ではなかったのかも
2004年のラビットアイ系一番花となりました。開花は3月中旬から
受粉後の花弁は落ちにくい〔実腐れ病に罹りやすい〕
受粉がされにくいのか実止まりは悪い印象
収穫は6月末頃から7月末頃まで。
果実は大粒(17o〜20o) 明青色 最大果21o〔2004〕
Brix値 12.0 (2004) 甘味があり風味良く美味しい。
10日程度樹上で完熟させた場合のBrix値は18.5を記録。ジューシーな上、更に甘味が強くなり最高に美味しい。
完熟果の落果はやや多い傾向 (2週間程)
私にとっての初めてブルーベリー栽培を経験させてくれた品種です。御三家の中では少し
気難しい品種で、樹勢が比較的弱く、実付き〔自家受粉〕があまり良くない傾向があります。
開帳性という性質もあって育てにくいという印象を持っていますが、完熟時の品質は最高と
いう話を聞きましたので、気長に育てて行くつもりです。
合計3本あって、内1本は2年生を13号鉢に植え付けたのですが、これが調子良くて昨年1年で
1mに達して大量の花芽を着けています。今年の収穫は大いに期待できそうです。
ラビットアイ
系は剪定して実を着けない場合、1年で驚くほど大きくなりますね。〔1年で50cm〜1mは伸びます〕
ラビットアイ系中、一番に開花しました。本格的な開花は4月に入ってからでしょう。
良い写真を待っていたらもう4月中旬です。典型的な形状で受粉が難しいことがよく分かります。
手持ちの品種中では受粉後の花弁は落ちにくく、手摘みで取らないと実腐れ病になりやすい傾向。
他品種に比較して、やはり実止まりが悪いという印象です。
ティフブルー等と共にラビットアイ系中で最も美味しい品種のひとつと思います。10日程樹上で完熟させましたが、
まだ良くなる感じがします。ネットで鳥避けをして長く置いておくのが◎。と思っていましたが2週間程すると落果が
増えてしまいます。樹上完熟も限度があるようです。ティフブルーに比べるとBrix値は13〜15度前半が多く若干
低めの傾向です。
暑い日が続いた7月末の最後の収穫で、更に美味しくなりました。BrixはAve18.5とホームベルを超えてノビリスに
次ぐ高値を記録しました。最後の収穫は果実の9割以上が17〜20度もあり、大変素晴らしい成績を収めました。
最高糖度は19.7度。食味も大変素晴らしいもので生食としては最高位、やはりウッダートの完熟果は情報どうり
最高と言えるようです。
ホームベルとともに第一陣として畑へ植え付けました。13号鉢からの植え替えなので根量も充分。
上手く成長して欲しいものです。移植の準備として地上部を半分以下に強剪定しました。
Yadkin(ヤドキン) 3年生 08.1.6 (ニッポン緑産)
詳細は調査中
2008
バルドウィンやノビリス、パウダーブルー等と同じく最晩生の品種です。9月末頃まで収穫できることが予想されるので
大いに期待しています。
オレンジパール 4年生 06.9.18 (園芸店)
平成14年育成完了 サザランドの自然交雑実生
晩生種 樹勢は中程度、開張性、樹の大きさは中
果実は中粒で扁円、暗青色
種苗法登録品種
−色素が豊富な健康果実−
春は可憐な純白色の花を咲かせ、5月には黄緑色の葉を株いっぱいに広げます。
この品種の特徴は、眼によいといわれているアントシアニン色素が豊富な大きな果実をつけることです。
一般種(ティフブルーなど)の1.5倍の色素含量を持っており、果実色はオレンジ色から色素が沈着した
黒い果実になります。「健康」とブルーベリー栽培を一緒に楽しみたい方の最適種です。
花期:4月 (白色) 収穫期:8月から (大粒種、果粉少) 紅葉:12月
(以上は販売元の説明)
★My Report★
開花は5月上旬から
収穫は8月上旬から
果実は中〜大粒で黒色。Ave.17.6o Max.20.5o
Brix値 Ave.15.3 Max.16.6 (2006) 素直な甘みで風味良好。皮は厚く目立つ。
国産の観賞向け品種その1。楽しみにしています。
他のパールシリーズに比較すると一回り樹は小さめで、この品種の特長であることが分かります。
2006
開花はブルーパールやレッドパールに比べてやや遅いようです。
果実は異様に黒く、別の果樹を思わせる程です。皮の厚さはかなり目立ちますので、生食向きといえるかは微妙。
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ブルーパール 4年生 06.9.18 (園芸店)
有り得ない糖度の高さです。来年以降はどうでしょうか。
平成14年育成完了 クライマックスの自然交雑実生
晩生種 樹勢は強く、やや開張する、樹の大きさは大
果実は中粒で扁円、明青色
種苗法登録品種
−さわやかな葉色が夏にマッチ−
銀粉をふいたような黄緑色の葉を有し、洋風な庭にぴったりの品種です。
樹勢も強く、新しい感覚の垣根用樹としても利用できます。果実はブルーベリーに典型的な果粉を
多くもっており、中粒(1,5g程度)の果実を7月ぐらいからつけます。
夏の庭をさわやかに演出するラビットアイブルーベリーの最適種。
花期:4月 (薄桃色) 収穫期:7月から (中粒種、果粉多) 紅葉:12月
(以上は販売元の説明)
★My Report★
開花は4月下旬から
収穫は7月中旬から
果実は中〜大粒で明青色。Ave.18.0o Max.19.3o
Brix値 Ave.19.2 Max.24.4 (2006) バラつきは目立つものの甘みは強い。
国産の観賞向け品種その2。楽しみにしています。
他のパールシリーズに比較すると冬でも葉が青々としており、この品種の特長であることが分かります。
2006
ウッダートに似て、丸みが強く開口部が狭い花です。
バラつきはあるのですが妙にBrix糖度が高く、サンプル果は過去最高の24.4度を叩き出しました。甘みの強さは
認めますが、今年に関しては美味しいと評価するには何かが足りないような・・・来年以降に期待します。
レッドパール 4年生 06.9.18 (園芸店)
平成14年育成完了 エッセルの自然交雑実生
晩生種 樹勢は強く開張性、樹の大きさは大
果実は極小で扁円、暗青色
種苗法登録品種
−真っ赤な幼果が魅力−
早春にかわいい白色のつりがね状の花をつけ、6月上旬から真っ赤な幼果がたくさんつく品種です。
樹勢も強く、育てやすいのが特徴です。果実は小さいですが(1g程度)、健康に良い色素を多くもっています。
もちろんそのまま食べてもよいのですが、夏のジャム作りには最適。
花期:4月 (白色) 収穫期:7月から (小粒種、果粉少) 紅葉:12月
(以上は販売元の説明)
★My Report★
開花は4月下旬から
収穫は7月中旬から
果実は小〜中粒で黒色。Ave.14.1o Max.15.6o
Brix値 Ave.14.8 Max.15.6 (2006) 甘いが種は目立つ。
国産の観賞向け品種その3。楽しみにしています。
他のパールシリーズに比較して一回り樹は大きく、この品種の特長であることが分かります。
2006
開花時期はブルーパールとほぼ同時期でした。実は特徴的な品種ですが、花は一般的な形です。
評判どうりの赤い幼果は観賞価値が十分。その後の黒い果実は生食にはもう一つと思います。樹勢は強く
育て易いので、やはり観賞用途で生きる品種と思います。