挿し木日記
2005年、休眠枝挿し
比較対象の12センチポット(15センチで二重底)が手前8鉢 植え替え後の苗木。育ちがもう一つの苗木はまだです。
8月15日(鉢上げ直前の状態) ちょっと遅すぎです しっかりと根が張っています。良い苗に育ちました。
鉢上げを開始しました。最終的な生存率は96鉢中90鉢で90%を超える成功率でした。系統別ではハイブッシュ系が
9割をやや下回ったものの、ハーフハイ系、サザンハイブッシュ系は100%、ラビットアイ系も95%以上の成功率です。
緑枝挿しが推奨されているラビットアイ系ですが、休眠枝挿しでも全く問題ないことが分かりました。毎年緑枝挿しは
平均7割強の成功率ですので、やはり休眠枝挿しが有利です。ようやく休眠枝挿しで結果が出るようになったので
来年以降は休眠枝挿しのみにしていく予定です。
鉢上げの方法も、これまでの12センチポットへの移植ではなく、いきなり18センチポットへ移植することにしました。
移植の手間を減らすのが目的でもあるのですが、今回の挿し木は根の育ちが良好なので根腐れも大丈夫では
ないかと思います。比較対象として一部12センチポットへも移植しています。よく言われる少しずつのサイズアップが
良いのか、いきなり大きなサイズに植え替えるのが良いのか、私なりに結論が出ると思います。 05.9.16
5月1日(挿し木後約60日経過) カバーを外しました。 6月17日 品種ごとに違うものの、概ね発根している様子。
2005年バージョンの休眠枝挿し 3月9日(3月3日挿し木) 4月17日(挿し木後約45日経過) 葉が出揃っています。
挿し木から約115日、二次伸長が半数程度で確認でき、7.5pポットでは窮屈そうになってきました。そろそろ
順調な鉢は植え替え時期に来ていると思いますので、順調なものから順次12pへ鉢上げしていきます。調子の良い
苗木はいきなり18pに植え替えたいところですが、梅雨時ということもあり少し心配です。が、折角ですから12pと
18pに植え替えて、テストをしてみることにしました。生存率は96鉢中90鉢で90%以上は生き残っています。05.6.30
挿し木から約55日経過した4月末に、覆っていたビニールカバーを外しました。数日間様子を見ていましたが、
葉が萎れる苗はありませんでした。確認してはいませんが発根していると思います。ここまでで、96鉢中3鉢が
腐ってしまいましたが、現在のところ順調と言えそうです。 05.5.4
挿し木から約45日経過しました。そろそろ発根を始めた苗もあると思います。順調で枯れた挿し木はありません。
このまま5月初めまでカバーを掛けて、GW中から少しずつ完全にカバーを外していくつもりです。 05.4.17
昨年の休眠枝挿しは室内でカバーを掛けてしまったため、蒸れて腐ってしまうものも多い上に軟弱な苗木になって
しまいました。そこで2005年は国華園のカタログに出ていた安価なプチハウスを購入して屋外でやってみます。
風通しを確保して挿し穂が腐るのを避けつつ乾燥を防ぐのが目的です。 05.3.10
2004年、休眠枝挿し
カバーを外して日光にも若干当てて、枯れるのを承知でスパルタ挿し木をしています。早くから挿し木を
していたサザンハイブッシュ系は19本中18本が生き残っています。ハイブッシュ系は3割近くが枯れそうな
感じになっています。今年は主要な品種のコピーを取れればよいので、敢えてスパルタ式にしてみました。
いろいろ試して簡便で確実な方法を見つけたいと思います。
楊枝挿しについても、太いシュートを使うのに比べて苗がやや弱い感じがしています。確実に良苗を作り
たいのなら太いシュートを選んで使うべきです。充分に採れる来年からはそうするつもりです。 04.4.18
4月13日現在 カバーを外してのスパルタ挿し木
4月中旬になったので、第一弾のサザンハイブッシュ系から徐々に外気に当てています。根が出ていない挿し
穂は、すぐに葉が萎びてくるので、速攻で日陰に戻してカバーを掛けます。葉が萎びなかった挿し穂は、
たいてい発根しているようです。2次成長が始まりかけたらマグファンプKや薄めの有機液肥等を与えています。
結果的にこうなってしまいましたが、休眠枝挿しにカバーは不要かもと思い始めました。苗カバーは緑枝挿しで
必要だった為、なんとなく使っていました。確かに葉の出方は早まるようですが、外気に慣らすのに苦労する
感じです。最初からカバーが無ければ萎びたりしないと思います。来年はカバー無しでやるつもりです。
最近分けていただいたラビットアイ系の苗を見てみたのですが、我が家の標準からするとかなり乾燥気味に
感じます。成長はとても良好です。挿し木は用土内の有機物や水と空気のバランスが大切なのですが、私の
気づかない内に我が家の挿し木は過湿傾向が強まっていたのかもしれません。勉強させていただきました。
04.4.11
3月に入ったため第三弾の休眠枝挿しをしました。ポラリス、チッペワ、トップハット等のハーフハイ系を始め、
前回挿し木をしなかった十数品種を各2本づつです。ようやく手持ちのハイブッシュ系、ハーフハイ系の多くで
予備苗を確保できそうです。第一弾のサミット等は葉芽が膨らんできています。第二弾の挿し木にも動きが
見られます。 04.3.4
2月半ばに入って休眠要求時間〔7.2℃以下〕がギリギリ1.000時間程度に達したようなので、ハイブッシュ系の
休眠枝挿しをやってしまいました。品種によっては失敗するかもしれません。例によって同じ方法です。
安全に行うなら3月に入ってからが確実と思いますので今回は半数だけ。3月に入ってから追加して行う予定。
第二弾はスパータン、エリザベス、チャンドラー、シェラ、ルーベル他10品種程です。
ところで私の挿し木に使う挿し穂は、楊枝枝〔笑〕です。苗木店から届いたばかりの小苗でも小枝はバッサリ
剪定してしまい、良さそうな部分は挿し木用。昨年の緑枝挿しの時も、本当は太くしっかりしたシュートの方が
発根率は高いことが言われているのですが、実際はほとんど成功しているのでお構いなしです。成長すると
枝も太ってきます。ただ今回のハイブッシュ系の休眠要求時間打破の問題は厳しいかもしれません。
2月1日に挿した中では、ガルフコーストの葉芽が動き始めました。 04.2.15
2月に入ったので、休眠要求時間の少ないとされるサザンハイブッシュ系から、今年の休眠枝挿しを始めました。
室内に取り込んで、日光の当たる明るい場所で管理して、一足早い成長を目論んでいます。品種については
第一弾はダブリン、サミット、ガルフコーストをそれぞれ5〜6本ずつ挿してみました。
冬ですが室内のため気温が上がり乾燥し易いので、やや密閉気味にしてみました。要は夏の緑枝挿しと同じ
方法です。目論みどうり早く大きくなるのか...。
昨年10月頃に挿し木して室内で育てている発根確認済みのシャープブルーは元気に展葉中。 04.2.1
緑枝挿し -2003- 終了 03.10.23
前回報告から1ヵ月半です。9月いっぱいで緑枝挿しは終了していますが、その後の報告です。発根したものに
ついては写真のようにシュートを伸ばして旺盛に成長をみせています。挿し木の成功率はかなり高く、平均して
80%〜90%程度、品種間の差も見られるようです。私の方法では、まず根が用土の上に顔を出してくるので、
挿し木を抜いたりしなくても発根を確認でき、マグファンプKを与えてから室外へ出していきます。しばらくすると
新芽を出して、葉やシュートを展開するという感じです。書籍等の情報から考えていたより簡単でした。
最初の写真では1つのポットに数本挿していましたが、その後教えていただいて1ポット〔7.5cmCSポット〕1本と
しました。発根の確認のし易さや成功率の高さからベストな方法の1つと思っています。苗カバーは大型1つで
7.5cmCSポット8本を一度にカバーできます。天井の穴を半分以上は塞いだ方が安全です。個人の趣味レベル
なら、この方法で充分挿し木作りが楽しめますよ。
これまでの写真と同じ苗、生育は非常に良好。03.10.23
セオリー無視の5月初旬の緑枝挿しでしたが、問題なく成功しました。この他にも葉の無い状態
〔つまり茎部のみで葉芽もなし〕のホームベルが発根と同時に葉芽を付けたりと、発見の連続でした。
私の場合はハイブッシュ、ラビットアイという分類では、挿し木の成功率に差異は感じられませんでした。
成功率の高いといわれたラビットアイでは、ウッダートが全滅。ホームベルは100%成功。ハイブッシュは
ジャージーが100%を達成しました。サザンハイブッシュはレガシーが100%を達成。まだ観察途中ですが、
オニール、ブルーレイは半分程度のようです。緑枝挿しの成功は品種間の差が大きいと思います。
書籍等に様々な情報がありますが、私の感じた緑枝挿しのルールは、@挿し穂は成長の止まった部分を
使う。A発根するまで用土を乾燥させない。B発根を確認したら暑さと乾燥に注意しながら徐々に日照
時間を増やして緩効性肥料を与える。C必ずピートモス主体の用土で...といったところでしょうか。
挿し木の時期や挿し穂に使う部分は、趣味レベルでは関係無しというのが今回の結論でした。
とりあえず、不幸にも栽培中に折れてしまった枝は挿し木に挑戦してみるのも良いのでは。 03.9.4
見事に発根していました。鉢上げOK。03.8.17
3週間程前に緑枝挿ししたハイブッシュ系の数本を、鉢から慎重に引き抜いて見てみました。
半数以上に発根が見られ、発根していないものもカルスが形成されていました。本などを見ると
初心者には難しい...等とありますが、案外あっさりと成功するようです。ただこれからは乾燥させず
根腐れしないような管理が必要なので、ここからが本番かもしれません。03.07.14
緑枝挿しのコツがジャージーで少し分かってきました。発根までの時期〔約1ヶ月程〕は切口からの
吸水が葉からの蒸散に追いつかない為、写真の苗カバーをとったらとたんに新芽が萎びてきます。
そこで慌ててカバーを付けると数日で戻ってきました。発根後も乾燥は大敵ですが、苗カバーは外して
風通しを良くし日に当てないと葉が落ちてしまいます。乾燥と過湿、どちらも問題なように思います。03.7.7
7月に入り、緑枝挿しの適期といわれる時期がやってきました。真横に伸びた枝や大きくなり過ぎている
シュート等、色々切っています。今年はO'Neal (オニール) という品種を沢山挿し木しています。本当は
ラビットアイ系の品種で不要な枝が多いため、これを挿し木にしたいところですが、ラビットアイ系の品種は
大きくなり過ぎるので控えています。今日現在で21本、あとどれだけ増えるのかわかりません。03.7.2
緑枝挿しの方法については様々な所で紹介されていますが、時期については一般に一次生長が
止まる6月後半から7月中とされています。たまたま私は5月初めに枝を折ってしまい、せっかくだから
ダメ元で時期はずれの緑枝挿しを試みてみました。
6週間後の6月13日現在で、発根しているのを確認しました。残念ながら根が小さい為撮影不可能です。
まだ新芽は出ていません。種類はハイブッシュ系のJersey 〔ジャージー〕。
このまま順調に大きくなっていくのか、やはり無理なのか...。
発根を確認している為、マグファンプK〔中粒〕をあげています。 03.6.13