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逆子の鍼灸治療    1.000  09.11.20

逆子(さかご)とは
頭を下に向けて羊水の中に浮かんでいる状態を「頭位(とうい)」と言います。
それに反して、頭を上にした状態で足やお尻が子宮口の近くにある姿勢を「逆子(さかご)」または「骨盤位(こつばんい)」と言います。

逆子のはっきりとした原因はまだわかっていません。
逆子になる原因として考えられることとして下記のことが挙げられます。
@ 子宮の形、胎盤の場所等の関係。
A 母体の骨盤が狭い。
B へその緒(臍帯)が短い。又は赤ちゃんの首にまきついて短くなっている。
C 羊水が多い。又は少ない。
D 母体が冷えている。

これらに当てはまるものがあっても、逆子にならない場合もあります。
その反対で、当てはまらなくても逆子の場合もあります。

千秋針灸院での治療は、針と灸の治療方法になります。



治療の前に
器質的な問題の場合もあります。医師に逆子を治すための治療を行っても良いか、一度ご相談して下さい。
特に、上記の@からBで、頭位になった場合、胎児に危険が及ぶ場合や安定が得られない場合、逆子は返りません。
逆子でいるほうが安全の場合、逆子のままになります。

治療の時期としては、千秋針灸院では36週目までには来院していただきたいと考えます。
胎児が成長し、回るスペースがなくなってくるからです。
一概に言えませんが、28週から34週が最良の時期と思われます。
ですが、胎児が大きい場合や、逆子であることの不安が大きくなっている方は、早めにご予約のお電話を下さい。



実際の治療
横向き、仰向け、座位、など、患者さんが楽な姿勢をとっていただきます。
三陰交(内くるぶしから指4本分上)と至陰(足の小指)という経穴に対して針をしてから、棒灸で同じく三陰交と至陰に灸をします。
針はほぼ無痛の針です。お灸は熱めの灸となります。熱めですが、直接皮膚に当てず、やけどをしないよう、配慮いたします。



治療の後に
千秋針灸院は医院ではありませんので、逆子がかえったかどうかの診察はできません。
産科の検診に行き、診断していただく形になります。
ただ、今までの方の中には、かえった瞬間がわかった方や、足の蹴り位置が変わった、などでわかる方もいらっしゃいます。
逆子がかえり、頭位になりましたら、治療は終了いたします。



院長より

当院での問診では、妊娠後期まで仕事を続けられ、体に負担をかけていたような場合に、逆子となることが多いように思います。
千秋針灸院での治療成績は、これまで数十名の症例があり、成功率は概ね9割程度です。ほとんどの場合に1回から数回の治療で
正常(頭位)になっていますので、逆子を指摘されたら、早めに針灸治療を試みることをお勧めします。逆子の針灸治療については
当院の専門とする眼科領域のように、限られた治療院だけでしか行われていないものではありません。遠方の方は、お近くの
実績のある治療院でご相談下さい。


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