〜大竹しのぶ編〜 ボーイ「オーナー、お客様がおみえです」 ゴロー「お客様?」 ボーイ「はい」 ゴロー「え、誰?」 ボーイ「あの、あちらの方なんですけど…」 タクヤ「おっ!!(立ち上がり入り口へ)」 ゴロー「ちょっと何、タクヤ兄さん 走ったよ、初めて見たよ、走ったの」 (大竹しのぶが立っている横にタクヤ兄貴) タクヤ「えー、『クラブしのぶ』のママ(腕を差し出す)大竹しのぶさんです」 しのぶ「あけましておめでとうございます」 タクヤ(しのぶママをエスコート) さやか「クラブしのぶって、銀座1有名な、あのお店でしょう」 ゴロー「そうです」 友 近「そうですよ」 さやか「すごい」 友 近「しのぶママに今日はいただいて、いろんなお話をしていただいて 皆さんもお勉強してもらおうかと思ってね」 従業員「はい」 タクヤ「(振り返り)これ、勉強になんぞ!」 従業員「はい」 タクヤ「試験に出っからね」 従業員「はい」 ゴロー「メモったりしといて、ちゃんとね」 従業員「はい」 ゴロー「うん」 しのぶ「おほほほ…」 タクヤ「え〜!?」 友 近「なんですか?」 ゴロー「(後ろに振り向いて)メモった? メモったね」 従業員「今の『間』は作れないよ」 しのぶ「みんなもう、お芝居が上手だなって」 タクヤ「何、何」 ゴロー「何言ってるんですか」 しのぶ「おほほほ(と笑い続ける)」 友 近「まず、じゃあ、あこちゃん、テーマの方お願いします」 あ こ「はい」 <性格ブス検定> 恋愛経験から学んだ教訓は?> ゴロー「教訓」 しのぶ「最初のだんなさんは、25で私、結婚したんですけど、何にも考えないで、その人の言う とおりにしていれば、もうなんか、導いてくれるっていう人だったから、なんか “はいはい”って」 タクヤ「え、25歳でご結婚されたんですか?」 しのぶ「して、17歳年上だったから」 ゴロー「へー」 しのぶ「だから、この本いいよとか、この映画見たらとか、もう言われた通りにしてたっていう感じで で、2回目に結婚した時が31歳で、あの、なんか占いみたいな人に、あの、最初の結婚が 先生だとしたら、次に来る人は、もう幼稚園児だからって言われて」 (しのぶママの二度目の結婚相手は、占いによると「幼稚園児みたいな人」だそうです) 全 員(大うけ) しのぶ「言われて、それで、“いろんなことを教えてあげなさい”って言われたの」 さやか「もう、私たち芸人の大先輩」 しのぶ「あ、そうですね」 (しのぶママの二番目の結婚相手と目を隠した似顔絵が) 友 近「なるほど」 しのぶ「2回目の結婚の時は、“こうしたら”とか“ああしたら”とか言う方だったから うるさかったと思う、すごく」 タクヤ「でもね、すごいね、僕ね、感動した話があったんですよ」 ゴロー「え、なに、なに?」 さやか「なんですか?」 タクヤ「しのぶママの幼稚園児の人が、(しのぶママの前夫「幼稚園児みたいな人」の似顔絵) このあいだお仕事をした時に、しのぶママが見に来てくれたんだって そん時に、えー“すごい集中力のある人だね”って、しのぶママが幼稚園児さんに… 幼稚園児さん? えー、おっしゃったんですよね 僕はその話を聞いてて、幼稚園児さんに“すっげーいい、それ誉め言葉じゃないですか” とかいって言ったら、“そやねん”とか言って…そやねん?(似顔絵の目隠し一瞬外れる) スゴいね、あの、誇らしげにしてましたね」 さやか「へー、ステキなご関係ですよね」 ゴロー「うん、ステキだな」 しのぶ「でも、なんだっけ、ホテルとかに泊まって好きなもの取るのなんていうの」 さやか「バイキング」 しのぶ「あ、それで、自分のだけ取っちゃうんですよ」 全 員「ああ〜」 しのぶ「もう、それがイヤでイヤでイヤでイヤで、すごいイヤだったの それも一つ、イヤな原因なの…」 ゴロー「あー、大きいよね、でも」 しのぶ「だから自分のだけ取って」 タクヤ「だって」 (しのぶママの前夫「幼稚園児さん」の似顔絵) しのぶ「それで、子供とか女の人に取るでしょう、普通はって思っちゃう…」 ゴロー「しかも、ちょっと残しちゃうのに多めに取っちゃう…」 しのぶ「あ、そうそうそう」 ゴロー「バイキングって、そういう人いますよね」 しのぶ「そう、それで子供の方が“そんなに食べられるの?”って聞いたら」 ゴロー「うん」 しのぶ「“ええやんか、タダだから”とか言って」 さやか「へー」 しのぶ「もうダメだ…」 友 近「それでもうダメだと思った、それ理由ですか?」 しのぶ(うなずく) 友 近「どういう、今、でも、いいお付き合いを…お付き合いっていうか、いい関係なんですよね」 しのぶ「だから、恋人ではないし、親戚でもないし、でも友達ともちょっと違うし 変な間柄だなって感じです」 友 近「うん」 しのぶ「だから、その関係を今、保てられるような学習をしましたね、2人とも」 (しのぶママの教訓は、前夫「幼稚園児さん」と恋人でも親戚でも友達でもない関係を築けたこと) ゴロー「でも、スゴい関係だよね」 友 近「そうですね」 さやか「よく、あの、幼稚園児さんがテレビで、しのぶママのお話されてますけれど」 しのぶ「ええ」 さやか「さん…あの…」 (一瞬似顔絵の目隠しが外れる) タクヤ「おい、おい!」 さやか「幼稚園児さんが」 ゴロー「幼稚園児さんね」 さやか「話す、しのぶママのキャラクターって、スゴい方ですよね」 しのぶ「90%ぐらいウソですね」 (しのぶママの前夫「幼稚園児さん」がTVで話す「大竹しのぶ」話は90%ウソだそうです) さやか「ウソですか」 しのぶ「でも、あまりにひどいウソつく時は、前もって電話してきて」 ゴロー「あ、してくるんだ」 しのぶ「あの、“こういうウソを言ったから、悪いな”」 従業員(大受け) しのぶ「で、“ちょっと受けたから、あと5回ぐらい言うから、よろしく”」 従業員(ふたたび大受け) しのぶ「それで、スゴい私が体調が悪くて、めずらしく弱気になった時があって、もう別れたあとに “私にもし何かあったら、2人をお願いね”って電話をしたんですよ そしたら“化けて出んなよ”って言われたの」 従業員「えー!!」 しのぶ「で、その時に“あー別れて良かった”って」 従業員(受けています) ゴロー「おー」 友 近「ものすごい心配はしてると思いますし、優しい言葉もかけようと思ってるはずなんですけど そういう言葉として出てくるんですかね?」 しのぶ「あ、そう、だから、言葉は大事でしたね」 友 近「そうですよ」 しのぶ「なんか言ってくれないとわからない…」 友 近「わかんないんですよ」 しのぶ「こととかいっぱいあった」 友 近「うん」 しのぶ「今、思い出した、怒りが…」 従業員(笑い) タクヤ「やめようね、やめようね あの、みんなが、その、父親のことを“ボス”って言うじゃないですか」 (「幼稚園児さん」は子供二人ともに自分を「ボス」と呼ばせたそうです) しのぶ「うん、私は子供を持って結婚したから、上に男の子がいて、そいで、それは彼の優しさ だと思うんだけれども、そうすると上の子は、本当の父親ではないじゃないですか そうするとお父さんて言いにくいかもしれないから、そっからもう“ボス”」 タクヤ「うーん」 しのぶ「で、“ボスって言わせるのが夢だったんだ”って言ってるけど、本当かどうか確かめた ことがない」 タクヤ「へー」 全 員(感心している) さやか「いい話ですね」 タクヤ「うん」 しのぶ「で、帰ってくると必ず、先に上の子を触る」 さやか「わあ、優しい」 しのぶ「どんなことがあっても上の子を触ってから… イイ人だったね…」 全 員(受けています) ゴロー「だけどバイキングは…」 しのぶ「うん、自分だけ」 |