日本一周第3回「白い雲のように」 |
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第3日目「城のある町〜香川県 ・愛媛県〜」 | |||
2006年8月26日(土) |
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昨日高松に着いたのは夕方だったため、朝から高松観光である。 |
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高松駅前に「親切な青鬼くん」像があった。浜田廣介(1893〜1973)の童話「泣いた赤鬼」に出てくる友人の赤鬼を助ける優しい青鬼がモデルである。童話の最後で青鬼は旅に出るが、その後讃岐を訪れその地に住んだということになっているらしい。
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◆高松城(玉藻城) |
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まずは高松城のある玉藻公園を訪ねた。 高松城は別名「玉藻城」。1590(天正18)年、豊臣秀吉(1537〜98)から讃岐に奉ぜられた生駒親正(1526〜1603)が建設した。縄張り(設計)は黒田官兵衛孝高(1546〜1604)であった。 |
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屋根付きの鞘橋を渡って本丸へ。 天守台には松平家初代藩主・松平頼重(1622〜95)を祀った玉藻廟がある。 |
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高松城は三方に掘りを巡らしているが、そこには海水が率いられている。現在でも海の水が流れ込み、干満によって水位が変わるそうだ。 |
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今回の訪問から間もなく、天守台石垣の解体修復工事が始まり、玉藻廟は解体されてしまったそうである。 |
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三の丸には披雲閣がある。もともとここには同じ名前の御殿があったが老朽化のため1872(明治5)年に取り壊されている。現在の披雲閣は、1917(大正6)年、松平家高松別邸として建設されたもの。国の重要文化財に指定されている。 |
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国の重要文化財としては月見櫓などがある。月見櫓は1676(延宝4)年、2代藩主・松平頼常(1652〜1704)が建設したもの。 |
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◆香川県歴史博物館 |
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香川県歴史博物館にも立ち寄った。先史時代からの香川県の歴史について展示している。
この後、2008年4月には香川県立文化会館・瀬戸内海歴史民俗資料館と統合され「香川県立ミュージアム」と改称している。 |
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博物館のすぐ近くには、香川県が生んだ文豪・菊池寛(1888〜1948)と、代議士・三木武吉(1884〜1956)の像もあった。三木は戦後、保守合同に尽力し、1955年に自由民主党の結成を実現している。 |
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◆栗林公園 |
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栗林(りつりん)公園は国の特別名勝に指定されている。 |
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紫雲山を借景とした回遊式の日本庭園で、かなり見ごたえがある。 今回の旅では、偕楽園、兼六園、後楽園の日本三大庭園を制覇したが、ここはそれらにも匹敵するほどの美しさがある。 |
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鳩の餌を買ったところ、すぐに鳩が群がって来た。気分はヒッチコックの「鳥」(1963年米)。 |
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さらに、鯉とも戯れた。 |
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動物たちだけでなく、僕自身も「さぬきビール」と焼きだんごで一服。 |
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栗林公園の地は、16世紀後半までは地元豪族・佐藤氏の小さな庭であったが、1631年頃に生駒氏の家臣・西嶋八兵衛(1596〜1680)によって庭園として整備された。その後高松藩初代藩主・松平頼重に庭園造りは引き継がれ、1745年5代藩主・頼恭(1711〜71)の時代に完成した。 |
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そういえばちょうどこの日から映画「UDON」(2006年フジテレビジョン/ROBOT/東宝)が公開されるそうである。香川県を舞台としているが、果たして今後うどんブームが来るのだろうか? そういうわけで昼食には「まるいち」の讃岐うどんを食べた。 最近は東京でもセルフ式のうどん屋が増えているようだが、恥ずかしながら僕は一度も入ったことがなく、注文の際戸惑ってしまった(>_<) |
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◆菊池寛記念館 |
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文豪・菊池寛は香川県出身。なので、その記念館にも立ち寄った。 ここには菊池寛ゆかりの品を展示している。また、彼の書斎が復元されていた。彼以外にも、大藪春彦(1935〜96)ら香川ゆかりの作家の展示もあった。 |
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次の目的地は… 本当は高校時代に愛読していた芦原すなお(1949〜)の直木賞受賞作「青春デンデケデケデケ」(1991年)の舞台である観音寺にぜひとも行きたかった。だが今回は、時間が無かったため残念ながら断念した。いずれ四国霊場八十八ヶ所巡りをする際に訪ねることにしたい…。 |
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電車の中で缶のさぬきビールを。あれ? いつの間にかビールが復活している。飲み飽きたのは数日だけだったようだ(笑) |
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〈松山〉 |
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やってきたのは愛媛県・松山は道後温泉。四国最大(たぶん)の温泉街である。これまで競技かるたの松山大会出場などで3回ここに来ているが、純粋な観光目的 というのは初めてである。 ホテルは道後温泉本館の真ん前だったので、さっそく温泉に入ることにした。 |
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◆道後温泉 | |||
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道後温泉の外観は映画「千と千尋の神隠し」(2001年スタジオジブリ)の湯屋のモデルに違いないと、映画を 観た時からひそかに思っていたのだが、実際に台湾の九份や雅叙園などと共にモデルの1つとなっているらしい。 |
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道後温泉は1階から上にあがるにつれ等級があがる。過去に来た時は一番安い1階の湯にしていたが、今回は3階の霊の湯に入ることにした。なんと偉くなったもんだ(笑) |
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それにしても上行くと扱いがまったく違う。お茶とお菓子も出るのだ。 |
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また、松山というと夏目漱石(1867〜1916)の小説「坊つちゃん」(1906年)の舞台である。道後温泉には漱石にちなんだ「坊つちゃんの間」があり、客は見学することが出来る。漱石ゆかりの写真なども展示されていた。 |
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さ、風呂上がりはビールだ! |
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まずは梅錦地ビール。 そして、松山名物のじゃこ天。 |
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仕上げは鯛めし。鯛の刺身と野菜を生卵で溶いてご飯にかける。 |
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こちらが完成品。 ちなみに鯛めしは地域によって違うらしく、こちらのものは南予風だそうである。鯛を一匹丸ごとご飯と炊き込む中予風鯛めしもあるらしい。 |
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それにしても今日はどこも混んでいると思ったら、土曜日だった。旅行続きで完全に曜日感覚が麻痺している。 |
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ダンシング〜徳島県・香川県〜 | いつも何度でも〜愛媛県・高知県〜 | ||
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