日本一周第3回「白い雲のように」 |
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第16日目「早稲田健児〜兵庫県・ 大阪府〜」 | |||
2006年8月20日(日) |
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2006年夏の高校野球選手権大会決勝。いよいよ待ちに待った瞬間である。 入場券販売は10時ということだが、混雑が予想されることから、念には念を入れて、6時過ぎに宿を出た。 行きの阪神電車の中で、目の前にいるグループの会話になんとなく耳を傾けていた。どうやら、早実のOBで、あの王貞治(1940〜/元巨人)の同世代のようである。 「王さんで優勝した時は現役で甲子園に行けなかったし、荒木大輔の時は優勝できなかった。今回が最後のチャンスだろうね。25年後はきっと生きていないだろうから。」 そんな会話が聞こえてきた。そうなのだ、早実が甲子園の決勝に出場するのは、約25年周期なのだ。王貞治を擁し、1957年の春の選抜で優勝。それから23年後に荒木大輔(1964〜/元ヤクルト・横浜)で1980年夏に準優勝している。そして、26年後の今回ということになる。これは何としても優勝してもらわなければなるまい。 |
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◆甲子園球場(HP) | |||
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甲子園球場についたのは7時半。ところが、すでに長蛇の列が続いている。数千人はいるのではないだろうか…。この様子ではチケットが買えるかどうかかなり不安になる。 |
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10時の予定が早まって8時50分に発売開始&開門となった。そして何とかチケットを買うことができた。7時半というのはどうやらギリギリだったらしく、7時50分に球場についた友人はチケットが買えなかったらしい。もちろん、先に並んでいた僕らが多めにチケットを買って友人に融通したのは当然である。 今回は高校時代の友人や、大学同期、後輩などと一緒に観戦した。 |
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決勝の相手は、73年ぶりとなる大会3連覇をめざす南北海道代表・駒大苫小牧。プロ注目のエース田中将大(1988〜/楽天→ニューヨークヤンキース)を擁しかなりの強敵である。 早実は、3連投となる斎藤佑樹がマウンドへ。しかし、駒大苫小牧の先発投手は2年生の菊地翔太だった。駒苫なめやがって…。 田中は、3回1死1、2塁の場面で登場した。 ピンチを脱出すると、試合は白熱した投手戦となった。 早実は7安打で再三チャンスを作るも得点を奪えず。8回1死から駒苫・三木悠也にソロアーチを浴び、先制を許す。 しかし早実も、8回裏1死から檜垣皓次朗が2塁打。これがエラーを誘いランナー3塁に。キャプテン後藤貴司の犠牲フライで同点に追いついた。 |
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1−1のまま試合は延長戦に。 11回表駒大は安打、死球で1死2、3塁になる。早実はここで満塁策を取る。 スクイズ失敗。3塁走者を刺す。 安打で再び満塁となったが、最後はライトフライでピンチを脱出。 13回裏、早実は1死から2年の川西啓介がセーフティーバント。 バント、エラーで1死3塁。満塁策で檜垣、後藤が歩く。 2死満塁のチャンスとなったが船橋悠は遊ゴロに倒れた。 |
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結局、両者譲らず1−1で延長15回引き分け再試合となった。決勝が引き分け再試合となるのは37年ぶりのことだそうである。 僕にとっても初めて球場でビールを飲んだ試合で勝てなかった。 |
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大坂に戻り、明日こその勝利を祈ってみんなで打ち上げたのでありました。 |
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伝統の旗〜大阪府・兵庫県〜 | 早稲田の栄光〜兵庫県・東京都〜 | ||
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