名古屋
下中八幡宮
所在地:愛知県名古屋市中村区押木田町1−1 ( 地下鉄東山線中村公園駅徒歩15分)


   
下中八幡宮
 

 
 豊臣秀吉(1537〜98)生誕の地は豊国神社ではなく、もっと南の中中村(現・中村中町) であったともいう。そこで、そちらの方も訪ねてみたい。
 秀吉清正記念館でもらった地図には中村中町に「弥助屋敷跡」があ り、そこが秀吉の生誕地だという。弥助とは秀吉の父・木下弥右衛門(〜1543)の別名である。
 もっとも、現在では宅地整備化されていて、当時の面影は無いというのだ。近所の喫茶店で聞いたりしたところ、どうやらその場所は中村中町2丁目28であることがわかった。
     



秀吉生誕の地
 


 その場所に行ってみたが、石碑等も何もなく、ただ住宅があるばかりだった。
 しかしながら、この辺りにも秀吉ゆかりの地がいろいろあるというので歩いてみた。
  



西光寺
 


 まずは西光寺へ。ここは秀吉の母・大政所(1513〜92)の菩提寺であると伝えられる。ただ建物はかなり新しく、その面影は感じられない。
    





西光寺境内
 


 下中八幡宮はもう少し趣がある。
 社伝によると、1156(保元元)年に源為朝(1139〜70)が創建に関わったとされる。保元の乱に敗れて伊豆大島に流された為朝が、平清盛 (1118〜81)の専横を憤り、配所を脱出してこの地に至って創建したというから、どうも伝説くさい。しかしながら豊臣秀吉の氏神であったという。
   



下中八幡宮
 


 祭神は応神天皇と神功皇后。
  



下中八幡宮本殿
 


 境内には摂社として龍神社、鹽竈社がある。
   


龍神社


鹽竈社
 


 しかしながら、一番重要なのは境外の日之宮神社であろう。
  



日之宮神社
 


 日之宮神社は日吉公園の一角にある。
  



日吉公園
 


 日之宮神社が重要なのは、秀吉の母・大政所が日吉丸(後に秀吉)の誕生祈願をした神社だからだ。もとは日吉権現といい、大政所が日参した結果、 日吉丸は1536(天文5)年元旦に誕生している。幼名を日吉丸といったのは、日吉権現の霊験によるという。
   



日之宮神社
 


 大政所が祈願したほどの地にしてはどうも寂れている感じだなのだが、案の定これには異説がある。
 大政所の出身地清洲にある日吉神社がそうだともいうが…。果たして真相やいかに。
    
  







日吉丸生母祈願之碑
 

 
 豊国神社に続いて秀吉の生誕の地をめぐって歩いた。
 名古屋名物ひつまぶしを食べて一息つき、次の目的地である名古屋城へと向かった。
 



ひつまぶし
 

(2013年4月4日)

 


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