【小ネタコレクション File041】
追い出し猫のバス停
九州は福岡県の宮若市をクルマで移動中、おかしな物体を発見!
招き猫型のバス停(待合室)です。
バス停の名前は「猫塚公園前」で、バス停自体にもファンシーなイラストが……。
この猫は単なる招き猫ではなくて「追い出し猫」という名前がついているようです。バス停の時刻表の上に、なにやらイラスト付きで由来が書かれていました。
それによると、昔、西福寺というお寺にいた猫が、近隣を荒らす大ネズミに猫仲間を集めて戦いを挑み、見事大ネズミを倒すことはできたものの猫たちも全滅。それを哀れんだ西福寺の和尚が、猫塚をつくって猫たちを供養したということです。そんな民話をもとに、「災いを追い出し、福を招く」縁起物として、この若宮地区では「追い出し猫」という民芸品がつくられているのだそうです。
帰ってから他のサイトに載っている写真を見たら、描かれていた尻尾がなぜかなくなっています。大ネズミとの戦いで失ってしまったのでしょうか? ちなみに昔は猫の顔出し看板もあったらしく、ちょっと来るのが遅かったようです。
待合室の中。追い出し猫の話の説明の他に、グッズがどこで買えるかというチラシが貼られていました。ちょっと欲しかったけど、もう日が沈んでしまったし、ここから今日の宿までずいぶん遠いので、今回は断念します。
問題の猫塚。この猫塚公園自体は非常に小さな公園で、猫塚とバス停と数台クルマを止められる駐車場があるだけです。
公園の片隅に置かれていた災いを追い出す「追い出し猫」の像。
こちらは福を招く「追い出し猫」の像。
じつは、災いを追い出す側と福を招く側が裏表の一体となっていて、ここが単なる招き猫と一線を画すポイントだと言えるでしょう。
せっかくならこのバス停もちゃんとリバーシブル(?)の「追い出し猫」にすればいいのに、やはり予算の問題でしょうか……。
とりあえず、今回の九州遠征で面白いものと出合えることを祈願したあと、本日の宿へと向かうことにしました。
福岡県宮若市山口猫塚「猫塚公園」
ニャンコ先生度:★★
END
(2013.12)
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