【小ネタコレクション File027】
元祖国際秘宝館・鳥羽SF未来館の残骸
伊勢の元祖国際秘宝館を訪れたとき、とある所でこんなものをみつけました。
薮をかきわけ近づいていくと、なんとたくさんの不気味な人形が山積みに!
この尖った乳首(!)と股間に取り付けられたホースから推理すると、どうやら鳥羽にあった「元祖国際秘宝館・SF未来館」の人形たちのようです!
ちなみに鳥羽の「元祖国際秘宝館・SF未来館」では、その名の通りSF的設定の展示がメインとなっていました。
簡単にその内容を説明すると、1999年ノストラダムスの予言通り地球は滅亡寸前に。そこへ宇宙戦闘艦が帰還し、地球の状況を知った宇宙基地提督ヒトリー将軍は、人類再生のための超未来人間の製造を指示します。
その結果、生き残った人々は狩り集められ、優秀な男性からは精液を強制採集。選別した美女のみにそれを強制注入し、妊娠させます。そしてその胎児は、3年(3か月?)で18歳の成人の肉体まで一気に成長させる成長増進カプセルへ入れられ、超未来人として誕生する……といったような感じです。
キャ〜、ケロイド状態の生首がゴロンと。
「成長促進に失敗した子供や駄目な母体は処理カプセルへ」という展示があって、この辺はそこで使用された人形ですね。
前の写真の身体とセットでしょうか。
どれぐらいの期間放置されていたのかはわかりませんが、塗装などずいぶん傷んでいました。
人形の間に落ちていた銀色のアイテムが、わずかながら未来的イメージを抱かせてくれますね(ウソ)。恐らく強制精液注入ホースのカバーだと思われます。
男性は兵士ですかね? 鳥羽には、SF的設定以外の歴史風展示などもあったので、なんとも言えませんが……。
こんな不気味な人形たちが、人知れず今日も誰かがやってくるのを待っているかもしれないと思うと、楽しくなってきませんか?
(ちょっと大きい写真[1024×683pixel]で見たい方はここをクリック!)
「元祖国際秘宝館・SF未来館」は、その設定上(という理由だけでもないのですが)2000年に残念ながら閉館してしまいました。その後、展示されていた人形の一部は「珍日本紀行」などで有名な都築響一氏に引き取られ、横浜トリエンナーレ2001や東京恵比寿のギャラリーなどで公開されて話題を呼んだのは、皆さんご承知の通りです。それ以外のものは、もう処分されたと思っていたので、まさかこんな場所で、こんな形で出会うとは思ってもいませんでした。
三重県
びっくり度:★★★★★
END
(2007.3)
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