【廃墟マニヤ File069】
S寺お化け屋敷(静岡県)
(その3)
完全な闇の中、妖しげな姿となったマネキンがストロボの光の中に次々浮かびあがります。
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こちらはハイヒールフェチの方に……。底が抜けてるのかと思ったら、気持ち悪い構造してますよ、この足。
ん〜、これは全然恐くないですね。
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壁から首が生えてます。
どういう設定なのかよくわかりませんが、いっぱい生えてます。
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一番奥にはさすがお寺。本物っぽい地蔵と本物の線香立てです。
……と、ここまで快調にやってきたのですが、この時懐中電灯の明かりの端になにやら蠢くモノの気配を感じました。なんとな〜く嫌〜な予感がして、天井を照らした途端、思わず喉元まで出かかった叫び声を飲み込んで、あわてて外へ逃げ出しました!
……どうやらここは彼らの聖域で、私のような人間が面白半分に入ってはいけない所だったようです。
蛇足ですが、私が何を見たのか知りたい方だけコチラをどうぞ。
【オマケの説明・その1】
その後、寺の人に聞き込みをしたところ、先代の住職が亡くなったので詳しいことはわからないとの前置きの上、以下のような話を聞かせてくれました。
「まず、この洞窟は軍の洞窟陣地ではなくただの防空壕で、近所の人たちみんなで掘ったものである。昔はもう一つ(掘った防空壕が)あったが、危ないので埋めてしまった。
問題のお化け屋敷は1960〜70年頃(年代についてはかなりあやふやな感じ)、埼玉から毎年避暑客を連れて来ていた人(旅行代理店的なことをしていた?)が始めたもので、当時は寺の境内で盆踊りをやっていて、その人はお店(露店的なもの?)を開いたりしていたが、他にも何かやろうと考えて、寺から洞窟を借りてお化け屋敷的なものを造り、客を入れていた。
寺としては洞窟を貸してくれといわれて貸しただけで、その内容などに関してはノータッチ。宗教的な地獄極楽巡りといった内容ではなく、純粋なお化け屋敷だった。入場料をとっていたかはわからない」
その後、近所でも聞き込みを続けましたが、当時中に入ったという人物には出会えず、営業中の内部の様子などはすべて謎のまま、残っているものから想像するしかないようです。
【オマケの説明・その2】
残されていたマネキンから、ある程度年代を特定できないかと、詳しい方に問い合わせたところ以下のような内容の回答をいただきました。
「マネキンのFRP化は1959年(それ以前はファイバー〈紙〉製)。1960年代末にはミニスカートを履かせるため、比較的リアルなツイギータイプが登場する。
写真のマネキンは、
・耳の造型が甘い
・腰骨の突起が造型されていない
・バスト下で上下分離している
(70年代でウエスト、現在はヒップ)
そのため、1960年代中期までのマネキンと思われる」
ということで、新品のマネキンを使用したかわからないのでイマイチ絞り込めませんが、1960〜70年頃という話は、ある程度信用してもよさそうです。
END
(2006.12/2014.2)
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